B-2
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結局あの後、僕は天人たちに返り討ちにされ、それを銀さんが返り討ちにし、#name1#さんを連れて役人から逃げつつも万事屋に帰ってきた。
……おかしいな、僕、やればできる子って設定だったはずなのに……。
ちなみに#name1#さんを連れてきたのは僕の独断だ。
原チャリに3ケツは無理だと銀さんは言っていたけど、僕が折れないのを察したのかあとは何も言わなかった。まァ、さすがに3ケツは結構キツかったけど……いろんな意味で。僕の後ろにしがみつくように乗った#name1#さんの胸が当たってて……。
「新八、オメー鼻血出てんぞ」
「えっ」
ニヤニヤと笑う銀さん。慌てて鼻をつまむと、横からティッシュが差し出された。
「あの、これ、良かったら使ってください」
#name1#さんだ。少し恥ずかしそうに頬を染めた#name1#さんは、親切にも僕にティッシュを差し出してくれていた。
「あ、ありがとうございます!」
「い、いえ、その、袴、汚してしまいましたし……」
ごめんなさい、と#name1#さんは頭を下げた。
「そんな、#name1#さんは悪くないですよ! 悪いのは天人の方で――」
僕が必死に彼女を擁護していると、不意に笑い声が聞こえた。といっても、馬鹿にするような笑いではなく、控えめなものだ。
「ふふ、優しいんですね。そちらのお兄さんも」
#name1#さんは、それはもう天使のようなかわいらしい笑顔で僕と銀さんに微笑んだ。
顔が熱くなるのがわかる。銀さんも満更でもなさそうだ。
「あっ、さっきは本当にありがとうございました! えっと、お名前聞いても良いですか? 私は#name1##name2#です」
「僕は志村新八で、そっちの銀髪は坂田銀時って言います。ていうか、そんな、いいですよ! 僕なんてホント何にもしてませんし……」
「そんなことないです! 店長をブン殴ってくれただけでも、とってもすっきりしました!」
#name1#さんは思っていたより少し活発な女の子のようだった。
「その、ホントはそのうち暗殺してやろうと思ってたんですけど、なかなか良い機会がなくて……」
前言撤回。活発っていうか、殺伐だった。
「え、何、オメーあの店長殺そうとしてたの?」
さすがに銀さんも驚いたようで、確認するように聞き返している。
「いえ、4分の3殺しくらいで」
「あ、そう……。そ、そういや、元忍者なんだっけ?」
「はい。前はお庭番衆として働いてたんですけど――」
「銀さァァァァァァん!!」
突然、何かが天井をブチ破って落ちてきた。驚くまでもない、さっちゃんさんだ。
「ちょっとォ!! 私というものがありながら浮気!? ……フッ、甘いわね銀さん。こんなの私には軽い放置プレイよ!!」
「や、ちげーから。帰れストーカー」
いつも通り辛辣に返す銀さん。
「っていうか、ホントに誰よこの子。ポッと出のゲストキャラの分際で銀さんに近づこうなんて良い度胸じゃない」
そう言いながらさっちゃんさんは#name1#さんをじっと見た……つもりなんだろうけど、さっき落ちてきた拍子にメガネがはずれたようで、彼女が凝視しているのは机に置かれた黒電話だった。
「あれ、さっちゃんちゃん?」
「え?」
「#name1#さん、さっちゃんさんと知り合いなんですか?」
「その声……アナタもしかして#name2#!?」
「いや、私こっちなんだけど」
相変わらず黒電話に話しかけているさっちゃんさんだったが、#name1#さんの反応を見る限り二人は知り合いのようだ。
「さっちゃんちゃん、久しぶり」
「久しぶりね#name2#、ていうか"さっちゃん"でいいから」
「あ、そうでした」
メガネをかけたさっちゃんさんは今度こそ#name1#さんを見た。