D 志村新八
「御用改めであります!」
「ホラ! #name2#ちゃん! 言って言って!」
近藤が小声で少女に耳打ちする。ほとんど聞こえているが。
「え? あっ、えっと、御用改めであります!」
「いや、"御用改めである"な」
土方がすかさずツッコミを入れる。
「……あのォ、おたくら人ン家でいきなり何やってんの?」
ソファに寝そべってジャンプを読んでいた銀時が起き上がって言った。
「いやあ、すまんな万事屋! ウチに新人隊士が入ったもんで、斬り込みの練習にだな……」
「先に言えよ! ショバ代取んぞコラァ!!」
「新人ってそのちっさい女の子アルか? 真選組みたいな動物園に放り込まれてそいつも大変アルな」
「いや動物園じゃねーから。ンな事言ったらてめェらのトコの方がよっぽど動物園だろ」
「あれ、でも真選組って女人禁制だったんじゃ……」
「あァ、それにはちょいと複雑な事情ってヤツがありましてねィ。――俺の奴隷1号として許可したんでさァ」
「いやどこが複雑ゥ!? 完全にアンタの私情じゃないですか!!」
ほれ、という沖田はペット用のリードを持っていた。新八がそのリードの繋がる先を見ると、
「警察が警察に何やってんだァァ!!」
少女の首、正確には首輪に繋がっていた。
「ちょっ、キミもほんとにこれでいいの!?」
新八が少女の肩を掴んで言うと、少女は小柄な体をさらに小さくして、
「あ、あの……離し、て、ください……」
赤くなった頬、潤んだ大きな瞳、童貞を殺すその他もろもろをもって新八を上目遣いに見た。
新八の頬もみるみるうちに赤くなっていく。
「すまんな新八くん! #name2#ちゃんは人見知りする方だから」
「ま、俺には一発で懐きましたけどねィ」
「ウソつけ総悟。オメーは怖がられて一週間は目も合わせてもらえなかっただろーが」
「人のこと言えんですかィ死ね土方」
「ンだとコラァ! 俺ンときはせいぜい5日くらいだ!」
二人の喧嘩は徐々にヒートアップしていき、最終的に揃って表に出て行った。
「アイツらはマジで何しに来たんだよ」
「やっぱり動物園アルな」
「ハッハッハ! アイツらはこの話になるとすぐ喧嘩するからなァ!」
「つーか用済んだだろ。お前らも帰れよ。いや帰ってください300円あげるから」