C ファンタジー?
【ジュン視点】
朝、目が覚めて隣を見たら、知らない女が寝ていた。
「……ッ!?」
慌てて飛び起きて周りを見回すと、そこは見慣れたユリさんの部屋だった。
「んん……ジュンくん? 今日オフじゃなかった……?」
寝ていたその人が目を覚ましちまったようで、オレを呼びながらこちらを見上げる。
「……って、え? ユリさん?」
「ふあぁ、ふ……」
あくびをしながら起き上がったその人は、紛れもなくユリさんだ。だが、いつもと何かが違う。
「……ジュンくん、なんか……しぼんだ?」
「ユリさんこそ、急に大人っぽく……」
「いやいや、いくつだと思ってるの」
ジュンくんだって大人でしょ、と笑うユリさんだったが、やはりおかしい。というか、話が噛み合ってねえ。
「あの〜、ユリさんって今何歳でしたっけ……?」
「えぇ? 27だけど。……ジュンくん、さっきからどうしたの?」
言葉を失った。
*****
「ええっと、つまり、10年後のユリさんが何故かこの時代に来ちまったってことっすか?」
「わかんないけど、そういうことだよね……」
困惑した様子のユリさんだったが、すぐに切り替えたのか、あたりを見回していた。
「にしても懐かしいなぁ、この部屋」
「ん? どこか引っ越したんですか?」
「ん〜、まあ、そうだねぇ〜……」
なんだか歯切れの悪い返事だ。しかし深く聞いていいのかどうかもわからず、オレは当たり障りのない返ししかできなかった。
……話題を変えてみるか。
「あの、ユリさんって、今どんな仕事してるんです?」
「今って、ジュンくんからしたら10年後ってことだよね? それなら、念願叶って女優としてそこそこ人気になれましたよ〜」
ふふん、と嬉しそうに胸を張ったユリさんに、オレは素直に安心した。
「コズプロの方針で、最初はアイドルとして売り出されて、モデルとかグラビアにも手ぇ出したりしてたんだけど。ま、今となってはいい経験だったよ」
「ちょっと待ってください、グラビアって?」
聞き捨てならない単語が聞こえてきやがった。
「あはは、こっちのジュンくんにもそういう反応されたことある」
「そりゃあそうでしょうがよ」
「んなこと言って、現物見たら結局喜んでたけどね? "オレだけは本物のユリを好きにできるんですよねぇ〜♪"って」
「GODDAMN! 未来のオレ、そんな小っ恥ずかしいこと言ってんですか!?」
「言ってる言ってる。茨くんがそれ聞いていつもイライラしてるよ」
「うわぁ……」
発言には気をつけよう、と思ったが、ひとつ気づいたことがある。
「というか……オレとユリさん、10年後も続いてんすね」
ユリさんの話を聞く限り、オレたちはまだ付き合っているようだ。未来のオレもあんなおっさんくさい発言をするくらいだし、相当ユリさんに夢中なんでしょうねぇ……。
「まあ、もう『恋人』じゃないけどね」
「えっ? それってどういう……!?」
頭の中に広がるのはネガティブなイメージだった。オレたちの関係を知っているのは、今はまだEdenのメンバーとあんずさんだけだ。週刊誌なんかに撮られて強制破局の末、諦められずコソコソ会ってるなんて状態だったらーー。
「ははっ、ジュンくん慌てすぎ。心配しなくても良い話だよ、少なくとも今の私にとってはね」
にこりと綺麗に笑ったユリさんは、おいでと言って、最初に驚きのあまり距離を取っていたオレをベッドに呼ぶ。
「こっちのジュンくんも今日オフだよね。じゃ、一緒にゆっくりシよう?」
「……そっすね」
たまには2人でまったりなんてのも、ありですよねぇ〜。
*****
「ゆっくり
「んぇ? ふふ、ジュンくん若いね〜」
ちょんちょんと指先でオレのちんこをつつくユリさん。エロすぎてそれだけでイッちまいそうだってのに、ユリさんはまだ1枚も服を脱いでねぇ。いやまあ、もともとキャミソール1枚っぽいけど。
「そんなに我慢しなくても、ジュンくんいっぱい出せるでしょ。1回出しとく?」
「あっ、ちょっ、ユリさん、待っーー」
はむ、と亀頭を熱い口内に包まれて、あっけなく射精した。搾り取るように竿を扱かれて、オレは気づいたら情けねぇ声をあげちまってるし、ユリさんの綺麗な顔が精液まみれになっている。
「さっすがジュンくん。はい、もう1回ね?」
「え……?」
射精して萎えかけているちんこをそっと持ち上げたと思ったら、あろうことかそれに頬ずりをされた。
「ユリさん、んなことしたらーー」
顔についたオレの精液を竿に塗りつけるようにしながら、舌と指も使って刺激してくる。出したばかりとは思えない速さでまた完勃ちだ。
「あんた、慣れすぎじゃないですか……?」
「ふふ、ジュンくんのために色々勉強したからね」