@ 雨取
「そういえば、雨取が人を撃てないって聞いたんだけど、そうなの?」
玉狛支部にどら焼きを食べに来ていた綾太がなんとなくそう聞くと、修と千佳は冷や汗を流した。
「そうだよ」
空閑は唯一いつも通りに返事をする。
「今後のランク戦それじゃキツくない? B級上位はフツーにA級並だし」
「い、いえ、千佳が直接撃てなくてもーー」
「戦術でいくらでもやりようはあるんだろうけど、絶対限界来るって〜」
綾太はあくまで明るく言う。責める気はないからだ。
「でも、わたし……」
「あ、練習してみる? ぼく相手に」
「えっ!?」
「ほう、ついでにおれもお願いします」
「空閑はちゃっかりしてるな。いいよ。三雲は?」
「桜井先輩がよければ、ぼくもお願いします」
「じゃあ1対3だね。訓練室行こ」
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