ポッセと4P@
午前中、想太郎のおすすめのカフェに連れて行ってもらっていた帝統は、この後乱数と幻太郎を交えて4人で飲みに行く予定だった。
しかし待ち合わせている居酒屋に向かう途中、道端で突然数人の男に絡まれ、想太郎がその被害を受けてしまった。
男たちは帝統が追い払ったものの、奴らの持っていた違法マイクの影響を受けた想太郎をそのまま居酒屋に連れて行くほど帝統は常識はずれではない。
「大丈夫か? もうすぐ着くから頑張ってくれ」
とりあえず比較的近い乱数の事務所へと目的地を変える。2人にも連絡を入れ、あとは想太郎を運ぶだけだった。
「ぁ、はぁ、っ、ごめん、だいす……」
「なに謝ってんだよ、いいからしっかり掴まってろ」
真っ赤な顔のまま息を荒げて何かを耐えているような様子の想太郎を見て、帝統はあの違法マイクの効果をなんとなく察していた。
ちなみにそのマイク自体は帝統のラップで即倒れた男たちから奪ってきている。
やっとのことで事務所に辿り着くと、すでに明かりが点いていた。どうやら乱数の方が先に着いていたらしい。
「乱数!!」
家主を呼びながらドアを開けると同時に、入り口に駆け寄ってきたのは幻太郎だった。
「何があったんですか帝統? 想太郎は無事なのか!?」
「もー幻太郎落ち着いて! とりあえず、想太郎を座らせたげよ? ほらこっち」
帝統に殴りかからんばかりに詰め寄る幻太郎の服の裾を引っ張りながら、乱数は2人をソファへ促した。
未だ苦しげに眉間にしわを寄せ、横に座った帝統を支えに前かがみにソファの上でうずくまる想太郎。
早く経緯を話せと落ち着かない様子の幻太郎の横で、乱数はなにやら微妙な表情で想太郎を見ている。
「ねえ帝統、その効果ってもしかして……」
違法マイクでやられたことはすでに連絡済みだったが、効果まではわからない段階で言ったため、乱数も確信があるわけではないらしい。
「何です? 乱数は知っているんですか?」
「ん〜、ボクの予想が正しければだけど、これ、そんなに心配しなくて大丈夫だよ」
「あー、そうだな。少なくとも死んだりはしねえよ。ただ……」
「もったいぶってないで早く言え!」
"もったいぶるな"などという言葉を幻太郎から言われるとは思ってもみなかった乱数と帝統は顔を見合わせる。
想太郎の前では決して出さないが、幻太郎が立派なブラコンであることはこの2人にはとっくにバレていた。
「まあ、なんつーか、すげームラムラするやつだろ」
「催淫効果、だね!」
「………………は?」
乱数と帝統の言葉に幻太郎はポカンとした表情を返した。
「なんですかそのエロ同人みたいな違法マイク」
「幻太郎エロ同人読むんだ」
「えろどーじんってなんだ?」
「もうこの状況小生たち完全に4Pする流れじゃないですか」
「なんでエロ同人基準なの?」
「ん? エロ本ってことか?」
「じゃあ本人に聞いてみよっか! ねえねえ想太郎、想太郎はボクたちと4Pしたい?」
「したい」
「してーのかよ」
そうツッコんだ帝統が見た想太郎の目は完全に据わっていた。
「駄目です。やるなら小生1人で抱きます」
「幻太郎はこう言ってるけど……想太郎はこの中で抱かれるなら誰がいい?」
「ちょっと、合コンみたいなノリで質問しないでくださいよ」
「……だいす」
「俺かよ!? なんでだよ!?」
「いちばんやさしそう」
思わぬ高評価に若干照れた帝統は鼻の下を指で擦りながらニヤけていた。
その横で音もなく崩れ落ちる幻太郎。
「あー! 幻太郎が死んじゃった! ダイスいけないんだ〜!」
「いや今のは俺のせいじゃないだろ」
「そんなことより想太郎、ボクだってとーっても優しくしてあげるよ? っていうか帝統は童貞でしょ?」
「はっ、お、おま……何で知ってんだよ!?」
「童貞だったんですか帝統」
ばっと顔を上げて復活する幻太郎。
「ならなおさら任せられません慣れてる乱数の方がまだマシですいやまず小生以外ありえませんけど――」
「童貞でいいよ……俺も後ろ処女だし」
「だってよ」
「これはもう立ち直れないかもね〜」
屍と化した幻太郎をよそに乱数と帝統は話を進める。
「そうと決まれば早速ヤッちゃおっか! 想太郎もナチュラルにネコを受け入れてるし、良かったね帝統」
「ヤるっつってもよぉ……どうやんだよ? ケツに入れんのか?」
「そうだよ? がんばってね〜」
「おい乱数ぁ! 完っ全に他人事じゃねえかよ!」
「だって想太郎が"帝統がいい"って言ってるんだし。ボクも参加するつもりだけど、帝統が先ね☆」
乱数はそう言いながらさっさと想太郎の服を脱がしていく。
「あれ、想太郎もしかしてもう何回かイッた?」
「うん、なんか止まんなくて……」
帝統気付かなかったんだ〜と言いながら想太郎の性器を扱き始める乱数。
「んぁっ!? らむだ、それ……っ」
「気持ちいい?」
想太郎は声を抑えようと両手で口を覆いながら頷いた。
「よかった、ほら帝統も見てないで触ってあげなよ」
「お、おう」
乱数に促されて今度は帝統が性器を触る。
「これでいいのかよ? つーか、すげえ硬くなってんな……」
「そりゃあ催淫効果だもん。――あ、回収してきたマイクはボクが処理しとくから任せてね」
「おう。そういや、なんであいつらは俺らを狙ったんだろうな? しかもこんなエロい効果しかねえモンで」
「"そういう意味"で狙われたんじゃない?」
「マジかよ……いや、お前らならまだわかるけどよ、俺はねえだろ」
「もーわかってないなぁ帝統は、世の中にはいろんな人がいるんだよ?」
乱数と帝統が話していると、想太郎は帝統の首に腕を回して耳元で囁いた。
「帝統、もっとして?」
「ぅおわっ!? きゅ、急に耳元で喋んな!!」
「想太郎声エロいもんね〜。もう我慢できなさそうだし、おしゃべりは後にしよっか」
「えっ、もう入れんのかよ!?」
「マイクの影響もあるから、ちょっと慣らせば大丈夫だと思うよ? ね、想太郎?」
「うん……大丈夫だから、お願い、帝統……」
「あっはは、想太郎ってばダイスのことだ〜いすきなんだね! 妬けちゃうなぁ」
ニコニコする乱数の一方で、普段とは真逆で積極的な想太郎に迫られた帝統は顔を真っ赤にさせて固まっていた。
「ん、2人とも好きだよ……幻太郎と仲良くしてくれるし」
「え〜幻太郎基準なの? 兄弟揃ってブラコンなんだ――って、幻太郎まだ病んでるんだけど」
先程崩れ落ちたまま俯いてごにょごにょと何かを呟き続ける幻太郎を見て、乱数は呆れ顔をした。
「じゃ、早く入れてあげなよ帝統」
「……えっ? あ、ああ……ってオイ!」
帝統が戸惑いつつもしっかり勃起している自身の性器を取り出していると、想太郎はソファに座る帝統の上に対面座位の体勢で乗った。
そのまま帝統の性器を穴にあてがい、腰を下ろしていく。
「んっ、あぁっ……はぁ、あ、っく、ふぅ……っ!」
後ろに帝統のを収めながら、想太郎の性器は帝統の黒いシャツにぼとぼとと精液を垂らしていた。
「すっごーい! 見事なトコロテンだね想太郎!」
「きっつ……、う、やべ、想太郎! ちょっと待っ、イっ、あ"っ!!」
急に慌て始めた帝統は想太郎の腰を掴んで下から突き上げた。
「えっ、帝統もイっちゃったの?」
「コイツん中……あっちぃ……やべえ……」