脱衣麻雀
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ミカドに連れられて入った雀荘はいかにも玄人向けなトコだった。
俺はここには初めて来たが、あいつはどうやら常連らしく、店に入るなり客のオッサンに話しかけられている。
「おっ、ミカドちゃん! 俺らの相手してくれよ」
「彼氏連れかよ!?」
とかそんな感じだ。
「あは、残念ながら彼氏じゃないよー。この子もギャンブル好きなんだって。行こ、アリスくん」
「おう。って、俺はアリスじゃなくて帝統だ!」
「……それを言うなら僕もミカドではないんだが……」
ミカドはなにか小さい声で言っていたけど、周りもうるさいし俺には聞こえなかった。聞き返しても何でもないって言われたし、特に気にしないことにする。
最初にミカドに声を掛けたリーマン風のオッサンとその部下っぽいオッサンに誘われ、俺たちは卓についた。
話を聞いている感じじゃこいつはどうやら日常的にここで脱衣麻雀をやっているらしい。マジかよ。
「ダイスくんだっけ? キミもミカドちゃんには気を付けなよ」
上司っぽい方のオッサンが話しかけてきてそう言う。
「どーいう意味だよ?」
「ミカドちゃんかわいいから、みんな騙されるってこと」
「はあ?」
いまいちよくわかんねえ。確かにミカドの顔はめちゃくちゃかわいいっつーか、正直タイプだ。けどギャンブルやんのに顔は関係ない。
騙されるってことはイカサマでもしてんのか?
パチスロでも競馬でもバカヅキしてたミカドだが、あれはイカサマのしようもないしな……。
やっぱよくわかんねえ。
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なんだかんだで麻雀を始めたが、俺はかつてないほどにツイていた。
それに対してミカドは負け気味だ。負けたら脱がなきゃいけないってのに、ミカドの様子はさっきから平然としている。
俺やオッサンたちが脱ぐのとはワケが違うと思うが、そうでもないのか?
とはいえミカドの脱衣に期待しているのはオッサンだけじゃなく、まあ俺も同じだった。よくわかんねー変わった女だけど、見た目は最高だしな。
そんなことを考え始めたら、何だか無性にミカドが気になってしょうがない。あいつの身体をまじまじと見てしまう。いや、周りのオッサンもすげー見てるし、男はやっぱ気になるだろ。
女にしちゃ高めの身長だが、細身なせいかあまりデカいとは感じない。乳は全くなさそうだが、それはそれで逆にアリな気がしてきた。
改めてミカドの見た目の良さがわかったのと、昼間の競馬はアレだったが麻雀は勝てそうなのとでアツくなり、さっきのオッサンが俺を見てニヤついているのには気づかなかった。
しばらくして、勝負がつく。
勝ったのは俺だった。次にオッサンたちで、ミカドが負け。つまり脱衣。
「っしゃー!!」
「あらら、いきなり負けちゃったなあ」
「何を脱いでもらおうか、ダイスくんどうする?」
あ? そういうルールなのか? ……どうすっかな。
「あは、アリスくんスケベな顔してるね。いいよーなんでも脱いじゃうぞ」
「んな顔してねー! つかアリスじゃねえっての!」
「あんまり悩んでると勝手に脱いじゃうぞー、いいの?」
「じ、じゃあスカートで!!」
咄嗟に出たのがそれだった。ミカドを見るとポカンとしている。
「いきなり下脱がせるとは、やるなあアリスくん」
「えっ、ダメだったのか!?」
「いやあ全然。脱ぐから見ててねアリスくん?」
脱ぐから見ててね、なんて素晴らしい日本語が存在したのか。言葉に詳しそうな幻太郎からもそんな言葉聞いたことねえぞ!?
席から立ち上がったミカドが焦らすようにゆっくりスカートを下ろす。スケスケのうっすい黒タイツからは当然パンツも透けている。ピンクだった。