診断メーカーより
これまで何度さよならを言っただろう。一緒にいるのに、同じ時間を共に過ごせば過ごすほど、貴方を側に感じなかった。その度に言葉には言い表せない程の寂しさに襲われて、こんな思いをするくらいならいっそのことこちらから離れていこうと何度も別れの言葉を口にしたのに、貴方から返ってくるのは寂しそうな笑顔だけ。格好悪く引き止めたり、じゃあさようならと突き放したりしてくれたら私の考えも変わったかもしれないのに、そんな貴方を見てしまったら、その場で見捨てることなどできなかった。心の距離を埋めるように何度体を重ねても、余韻と共に寂しい気持ちは増していった。
空が白み始め、その微かな明るさで目が覚めた。この時間には何度も目が覚める。というのも、目が覚めた時に隣に貴方がいなかった時の夢を見て、目が覚めてしまうだけなのだけど。隣にいる貴方を目で確認した後、存在を体で感じたくてその温もりにすがるように身を寄せた。その少し低めの体温が、甘い香りが、私の隣にいると安心させてくれる。ここまですれば寂しさを埋められると思ったのに、やっぱり心は何一つ満たされなかった。その結果出る答えが「さようなら」だった。やっぱり今回もだめだった。次に貴方が目を覚ましたら、今度こそ本当の「さようなら」を言おう。だけど、貴方が目覚めるまでは、貴方の腕に包まれていたい。
20211204