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 当然モニターでも追いつけてないだろうからカメラに手を振って「障子にもシールくっつけてきたから確認してくださーい」っていうとなんはくか置いて「ヴィランチームウィンンンン」ってコールされる。

 未だ理解が追いついてないっぽい轟に尾白と葉隠ちゃんの解凍をお願いしてさあさ次の試合見よ〜って思ったらそうはいかなかったよね。

「どういうことだ?気配は建物の中にはなかった。外に出てたのか?」

「なぜ外に居た俺にもシールが貼れた?」

「凄いね!名前くんどこにいたの?」

 質問攻めが凄い。轟くんの目がガチすぎてこわい。なんで俺が負けたんだって顔してる。まぁそれはそうだよね。葉隠ちゃんも捕まえたし似たような俺がなんで捕まえられないのかって話になるのは分かる

「俺の能力は存在を消せるの。見えないとか云々じゃなくて壁をすり抜けたり体重がなくなるから高いとこまで跳べたり?そこに存在しないものになれるから実体もないってこと」

 説明をしながらモニター室に戻るとみんなこっちを見てたので同じことを説明する。こんなに自分の力の話を人にすることがないのでビビる。基本、どういった能力が使えるかの情報は極秘だ。スターフェイズさんとかザップとかみたいに見た目で派手であれば「だいたいこういうものかな」と予測ができるが情報が細かくより正確になるにつれそれは弱点になりうる。よって基本自分からひけらかすことはない。ないのだが、まぁ郷に入っては郷に従えっていうし、ヒーローなんてもんを目指してる連中が悪用はしないだろうということで説明した。まぁ詳細は喋ってないけど

「お前、風呂とか覗きたい放題じゃねぇか!」ってガチ目に行ってきた峰田は本当にヒーロー側なの...?女子勢がみんなで小突いててもうそういうポジションなんだってちょっと笑った。

 その後もみんな白熱した闘いを見せたし、チームワークも良さそうだった。耳郎のイヤホンジャックいいなって、組織とか叩くのに便利そう。音も聞かせられるらしい。マイクの音量もやばかったな...。

 戦闘訓練終了後、各自の反省を活かしてレポートを1枚書くようにいわれた。相澤さんパソコン貸してくれるかなぁ。緑谷以外はみんな怪我もないので教室に戻っていいってことだった。訓練中あんだけうるさかった爆豪がずっと静かで怖い。緑谷があんなに戦えるっていうのがよっぽど嫌だったのか。ん?でも個性の発現って4歳までにってネズミが言ってなかったか。幼なじみなら個性なんて把握してるはずなのに爆豪の戸惑いようと緑谷自身が持て余してるのはなんでだ。発現が遅かった?後天的に発現?ん?オールマイトも似たような肉体強化の個性だったような。個性のコピー?譲渡?

 悩んだところで答えは出ないが何かしらの秘密はあるそうだよね。

「緑谷大丈夫か?怪我しすぎじゃね?」

「ケロ、でも上手く立ち回れるように動いてたわ」

「うちはもうちょっと考えが足りなかった...」

 放課後の教室に残ったメンバーで大反省会が行われて、うんうん言いながらモニター越しではあるけど見えてた範囲でちょこーっとアドバイスしながら駄弁ってたら今日は唐揚げを仕込んできてたの思い出した。

「唐揚げを美味しく作る任務があるから先帰んね〜」

「あら、名前ちゃん気をつけてね。」

「主婦か」



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