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会議室なのか校長室なのかに連れてこられるとなんとそこにはもうすでに警察官がいました。

ネズミの準備が良すぎてビビるんだけど。しかもお巡りさん犬なんだけど。

日本の“犬のお巡りさん”は実在したぞ、レオ。などと遠くに想いを馳せて適当に頷いてたのが良かったのか不味かったのか。この学園の預りになったらしいよ、俺の身柄。

警察を押して!?と思ったがどうやらヒーローと呼ばれる警察官のような、表立って活動するライブラのような、戦う(ガチ)なアイドルと言うのが居て、警察どころか国レベルで連携しているらしい。


 そんなヒーローが多数在籍しているこの学校ならこんなガキがなにか良からんことを企てても抑え込めるだろうと言うことらしかった


「じゃあ君は今日から相澤先生のところで」


元気よくネズミが宣言するが、誰だよ。ネズミの視線を辿ると入口の前に猫背で髪が長く無精髭とクマという不健康を体現するかのような風体の男が立っていた。そんな嫌そうな顔をするんじゃない。俺だって嫌だわ、1人にして欲しいわ。なんて言える立場じゃないのでペコリと会釈をするとふん、と鼻を鳴らされた。仲良くできる気がしねえわ!


 その後警察から定期的に情報提供及び俺の近況報告で警察官と会うことが決まり、犬のおまわりさんは帰っていった。


「じゃあ後は頼んだよ!私は忙しいのさ!」と消えていくネズミに相澤さん?がうらめしげに「校長...」と呟いていた。


まじか、ネズミが校長だったのか。


「初めまして、名前です。よろしくお願いします?」


 首を傾げながら言うと怪訝そうな視線を頂いた。いや、だっていきなり保護者て。今はこんな見てくれではあるがとうに成人した立派な大人なのだ。身分証があれば適当に稼いでやっていけるし、今のところ犯罪を犯すつもりはない


「相澤だ。プロのヒーローをやっている。聞いていた通り今日からお前の保護者だ。俺がついていれない時もあるのでお前には今期の受験を受けて貰いここに通ってもらう。」

「え」

「聞いてなかったのか」


ハイスクールをもう一回とは聞いてなかった。言ってた?しかも受験?うっそ、え?ヒーローとかいる世界の時事とかわからんよ、俺


 俺の顔から嫌がっている気配を感じたのか分からないが「まぁ頑張れ」と肩を叩かれた。

「相澤サン、今何月?」


「あ?7月半ばだな」


「受験は?」


「2月だか3月だな」


半年とちょっと、だと....?!絶望を隠し得ない俺を見て相澤さんがちょっと笑ってたの忘れないからな。...忘れないからな。

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