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ヒーロー学って何
ヒーローに関する国家資格のことおさえとけばいいの?って思ったら違った。歴史学みたいな。ヒーロー活動をするために尽力した人は誰か、とか知るわけないじゃない...
レオの目があれば本番もカンニングしたい放題なのに
国からと学校からの補助を受けて相澤さんの隣の部屋を借りました。一緒に住めばいいじゃないか!ってあのねずみは言ってたけどね。嫌じゃない?仮とはいえ捕虜と住むの嫌じゃない?しかも初めましてからですけど?
俺のメンタルのためにも丁寧にお断りした。前にスティーブンさんと数日一緒にいただけで何キロ痩せたと思ってるんだ。ストレスで死ぬ自信ある、俺が。
こんな形ではあるがいい大人なのでほっといてもらっても生活はできるのである。うちの妹よりは。
そんなこんなで頭を抱えながら相澤さんちに顔見せに行ったり学校まで一緒に行ったりで寝る時くらいしか1人になることもない。1度あった警察官との面会で俺は個性事故による記憶の混濁、もしくは異世界への移動となっていた。記憶の混濁主としてるのは単純に「おっす!俺、名前!異世界から来たんだ!よろしくな!」なんて信じがたいからだろう。しかし一応届出制とはいえど全人類の個性を把握しているわけではないので可能性はなくはない、からだ。
まぁ俺が必要以上に騒ぎ立てなかったってものあるかもしんない。それで異世界とは?行くには?みたいなの始まったら帰る手段が見つかっても簡単にさようならというわけにはいかにだろう。穏便に行きたいのだ
「それでヒーロー学はなんとかなりそうなのか」
自習室で頑張ってる俺を尻目にコーヒーを飲みながら興味なさそうに聞いてくる相澤さんは施してやろうという気がゼロなのが伝わってくる。監視付きの自由がかかってるんやぞ...?と視線を送るがほんとすごいマジで興味なさそうな顔してた。これなら凄いテンションでからで来るプレゼント・マイクの方がよっぽど先生してくれてる。あとセメントの人めっちゃ分かりやすい、最高
「マジでゼロからのスタートですからね?しかもそれを知ってて免除なしとかあのネズミまじ容赦なさすぎません?『公平性をはかるためさ!』ってくっそ笑ってたから絶対面白がってるだけじゃないですか」
参考書から顔を上げずに文句を連ねると空気が揺れる。笑ってないで上手いカンニング方法を教えて欲しいです先生。
そして、あっという間に試験当日。みんながみんな制服のなかそれっぽい格好をした俺のボッチ加減は辛いものがありました。そして、ヒーロー学は選択以外は捨てた。
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