おまけ
「あ!あの時のおにいさん!」
「やぁ少年久しぶり。解決した?」
「なんで僕に聞くの?安室さんが解決したよ」
「あの人安室さんって言うんだ」
凄い、にこやかに喋ってこっわってなった。お巡りさん結構突っかかってたと言うか疑ってたけどあの人が警備局の割と偉い人って知ったら胃が死ぬと思う
「あれ、おにいさん知り合いじゃないの?」
「え?」
「安室さんすごいおにいさんのこと見てたから知り合いかなって思って」
見ないで、ほんと見ないで。「わかんないや〜すれ違ったりしたこととかあるかも?」って惚けて先輩の方へ避難する。非番の日まで事件に巻き込まれるの辛すぎるよ〜。辛い辛いと言いながらコンビニスイーツを買って帰った。
「ってことがあったんだよ」
昼休憩にゼリー飲料ですまそうとした風見にいちゃんを食堂まで引っ張っていってことのあらましを説明する。非番に上司と出会う上に殺人事件は起きるわ、小学生が鑑識動かしてるわで疲れたよ。
「そうか...」
「安室バージョンの降谷さんの爽やかさが怖かった」
「わかる」
しみじみというにいちゃんもなんかあったんだな。
噂をすればなんとやら!お呼び出しだよ!最初は部署の電話にかかってきてたのに最近ではスマホがなるよ!プライベートではなるべく電話出たくないマンなのでめっちゃ憂鬱で「はい、太郎です」っていうと「1時間後にポアロで」って言われて切られる。いーきーたーくーなーいー。しかもポアロってアルバイター安室の時の職場じゃない?え、俺がいっていいの?
「なんにされますか?」
笑顔が こわい たすけてにいちゃん
「あ、えっと、ブレンドで」
初安室なのでどういう感じで接していいのかわからないし上司に入れてもらうコーヒーとか恐れ多すぎる。いや、美味しい。美味しいけど。
「ここ、座っても?」
「あ、はい。え、でも、仕事」
「今はお客さんも少ないですから
「はい」
向かい合って上司と座っているよ。めちゃくちゃ笑顔だよ。なんかしたっけってすごい考えてるけど全く身に覚えがない。いや、でもなんかやらかしたような気もしてきた。凄いもったぶった様子で優雅にゆっくりと肘を立てて指を組む。顔がいいから絵になるよね。俺の心境はそれどころじゃないけどね。
「太郎さん」
さん付け
「はい」
返事しただけなのにめっちゃ尻つぼみになる。なになになに?クビ?転職しようとしてたのバレた?公安部の転職って認められないの?
「この間、喫茶店で、なにを、していたんですか」
「え、移動前の先輩と非番が被ったので、遊びに」
「なんで非番に僕を誘ってくれなかったんですか?」
「は?????」
思わず素が出たよね?エッなに?どういうこと?一緒に非番を過ごしましょうって遊ぼうってこと?いや、そんなことないよね。だって風見にいちゃんの上司であるし部署違うし、正直苦手っていうか。あ、仕事に出ろってこと?もっと働け?うっそ、こわい。社畜...?えっ
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