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ストレスで 死ぬ
例の犯罪組織壊滅大作戦は一応組織解体ということで解決を迎えました、が。事後処理がエグい。幹部及び構成員の被害の全容、犯罪の裏取り、本名本籍の把握、国際法で引き渡し条約結んでいるかの確認、支部の確認、そしてちらほら逃げてしまった幹部を追う、みたいな。
片付けても片付けても減らない書類。確実に老けてゆくにいちゃんと何かにつけて言い争ってる降谷さんと赤井さんは実は仲良しなの?
「はっ、これだからFBIは」
「日本の警察ってものはこんなもんか?」
ってずっと煽りあってる。元気すぎ。いや、2人とも前線駆け抜けて帰ってきた人だからその時の報告書を含め人一倍仕事量は多いはずなんだけど目の下にクマを携えてこっちチラチラ見るのやめてほしい。ヨレヨレだし疲れてるからか二人とも人相が悪い。怖い。
あとあの小学生も踏み込むぜーって時に居たらしいんだけどまじで何者なの?降谷さんと赤井さんからの信頼は多分俺より厚いんじゃない?ってくらい活躍したらしい。風見にいちゃんから聞いた話だから詳しくは知らないけど。
状況が状況で職員全員が死屍累々としすぎて仕事が捗らない!こんなんじゃやる気が出ないよ!仕事の能率の資本はまず自身の健康じゃないかね?って言ってくれたFBIの偉い人のお陰で順番に休みを取ることになった。俺はこの人についていこうと思う。日本のお巡りさんだけど。
そして ついに 俺の やすみ
ああああああ最高かよ寝る!寝まくる!って寝て起きたら習慣って怖いね。午前中には目が覚めたよ。社畜染みつきすぎって思って頭を抱えた。
まぁ折角の休みだし、上司たちの怒号もないし、公安部に入ってから着まわしてるスーツがボロボロのヨレヨレで、素面で見るとあまりにもかわいそうだったので買いに行くことにした。もちろん安いリクルートスーツ。だってどうせこうなるんだし...。ついでに甘い物でも食べよう。疲れた脳みそには糖分だ!
アルバイター安室が働いてたポアロによく来る女子高生たちが言ってた激うまパンケーキ食べたい。ホットケーキでいんだけど徹夜続きでほとんど家にも帰ってなかったから冷蔵庫の中にビールしか入ってなかった。あと作る元気ない。手間と時間をお金に変える。リフレッシュ。リフレーッシュ。
「って休みの日を満喫しようと思って意気揚々と出かけたんですよ。でね、安いスーツ見てあーもうなんでもいいやってレジ行こうと思ったらね、なんとスマホしか持ってきてないことに気づいた俺の心境たるや」
見ず知らずのおにいさんに愚痴る。で、財布を取りに帰ろうと思ったら外は雨。傘なんて持ってない。凄い落ち込んだ。俺なんかそんな悪いことしたっけ。長めの白髪?銀髪で凄い細身なおにいさんが備え付けの灰皿に立ってたので雨宿りついでに耐えられなさすぎて一方的に喋ってる。最初はなんだコイツって顔してたんだけどあんまりに悲惨すぎたのかちょっと笑ってる。ひどい
「太郎は俺が見てやらないとなって言ってくる上司が目に見えるので職場では言えない...。あ、太郎っていうのは俺なんですけど」
フッて笑ったおにいさんの紫煙が雨に消えていく。めっちゃ凄い匂いするね、それ。大学時代に友人の勧めで一時期吸っていたことを思い出す。飴でいいやってなってすぐやめたけど今の俺はあの頃のレポート地獄より数十倍ストレスにま見れてるし久々の味が気になった
「可哀想な俺に一本めぐんでください」
なんて冗談まじりにいうと何か思いついた様な顔で自分の吸っていたタバコを手にとり、ゆっくり俺の口元へ持ってくる。動作が艶っぽくて唇見てたらいつの間にかシガレットが俺の目の前で思わず加えたよね。おにいさんモテそう。見惚れながらけむを吸う
「おもっ、まずっ!」
黒い服のおにいさんは今度こそげらげら笑ってた。つらい
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