07
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side:JUN ARISUGAWA
今回は3on3の非公式ストライド。しかも屋内メインの会場で敷地面積も規模が小さいため、校内を一周程度しか広さは確保出来ない。
そのため、第一走者は屋上からのスタ―ト。第二走者は正面玄関がふき抜けになっているところからのスタ―トとなり。観覧席の真正面玄関まで戻ってくる。そこでアンカ―である第三走者がスタンバイし、正門付近がゴ―ルとなる。オ―ダ―表は支倉先輩が決めたと言っていたが……。
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先輩チ―ム
第一走者 小日向穂積
第二走者 恙御祈
アンカ― 支倉ヒ―ス
リレ―ショナ―は門脇歩
ル―キ―チ―ム
第一走者 あたし
第二走者 藤原尊
アンカ― 八神陸
リレ―ショナ―は桜井奈々
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「折角。初日から一緒に走れると思ったのに」
「いや―、何か。僕が相手でごめん」
「いえ。試合には障害がつきものですから」
「それ多分。恋だと思う」
「さしずめ。小日向先輩は恋の障害物ですね。打ち砕いていいですか?」
「僕は砕かれる壁なんだね。キャラが崩壊してるからとりあえず、ク―ルキャラ戻っておいで」
小日向先輩に背中をぽすぽすと叩かれた。深呼吸をして気持ちを入れ替えると、放送が入る。
《残り5分前です》
アナウンスの声が聴こえれば、あたしの中のスイッチが入る。
「お互いに頑張ろうね。じゅんくん」
「男じゃないんですけど」
長いジャージのズボンを穿いて、ショ―トカットの髪型で説得力無いかもしれないが、性別を間違えられる事はあたしにとってダメ―ジが大きかった。
「祈さんのオ―ダ―ですから。負けませんよ」
春の緩やかな風が吹いた。あの頃を思い出す。
今頃……藤原も思い出しているのだろうか。あいつが一番固執してたからな……。待ち望んでいた展開だ。お前も楽しめよ。
黄昏時の空を見上げた。
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side:TAKERU FUJIWARA
息を静かに吐き出すと、隣ではトランシ―バ―で会話を続けている恙御祈が居た。まさかの展開。予想などしなかった。
俺が、あいつの憧れていた恙御祈と肩を並べて走る事になるとは……。
《このバカ野郎!!》
響き渡る怒声で相手が支倉先輩だと分かった。耳を塞いで、まだ話している最中の声を強制終了させていた。
『あ―びっくりした。ごめんね、もうすぐ始めるのに』
「……いえ」
トランシ―バ―を観客の知り合いに渡してから彼女は俺の隣に並ぶ。沢山の男の視線が彼女に集まっていた。
「何故。俺と?」
『ありゃ。バレちゃった?推理力高いね』
作戦でも立てていたのか。それにしても見破られた態度にしては平然としている。
『今回の見せ場は、たけちゃんとりっちゃんだから』
大きく伸びをしてから手首を柔軟にストレッチしていた。
『それから、女だって強いんだぞって所をななちゃんに見せてあげたいでしょ?』
ニコリと笑った恙御先輩は、春の息吹を連想させた。全てを見透かした采配なのかもしれない。流石……あいつが騒ぐだけの事はある。憧れの対象である、恙御祈。どれほどの実力保持者なのか、見極めさせて貰う。
「だが……勝つのは俺たちだ」
『……お手柔らかに』
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