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「…まな?」
「真名とはつまり本名の事。貴方様の九条敦葉という名前は決して刀剣男士に教えてはなりません」
「はぁ…?まぁつまりフルネーム教えんなってこと?」
「まぁそう解釈して頂いて構いません」


────…とかいうやり取りを数日前にし、アタシは狐…ええと、こんのすけから審神者の仕事内容の資料や、保護者や学校に見せる書類などを渡され、家に帰って親に見せた。
正直猛反対とかめちゃくちゃ怒られると思ったんだけど、返ってきた反応は意外と呆気ないものだった。

「いいんじゃないの?」
「…はっ?」
「あら、何その反応。やりたくて持ってきたんじゃないの?」

いや別にやりたい訳ではない。
とか言うと誤解を産みそうなのでその場は抑えた。とりあえず保護者からの承諾は無事ゲットし、学校の方は時の政府が何かしてくれるらしい。それは助かる、めんどくさい事やらずに済むし。
学校から承諾が貰えれば明日は入学式、そしてそれと同時に審神者の仕事も開始するらしい。
それを考えたら部活とかはやらない方がいい気もするけど…めんどくせぇし…んでも一応入っとこうかな。

こんのすけにもらった資料に目を通すと、最初にやる事は初期刀?選びとやららしい。へー五振りの中から1つ…うっっっわ漢字読めねぇやべぇ。だめだこれ明日見た目で決めよう。
その後は、はつ…じん…?あ、初陣か。刀一振りだけとか書いてあるけど大丈夫なのかこれ。

一応目は通したものの、読めない漢字とかよくわからん単語が並べられてて、途中で投げた。ぶっちゃけ多分感覚で覚えた方が行ける。大丈夫アタシならやれる、根拠は無い。
不安しか募らないが、やると決めたからにはやるしかないし、頑張るしかねぇ。

1度ベッドの上で目を閉じれば疲れていたのか何なのか、すぐに瞼は下りてくる。

悪い事よりいい事を考えれば、きっといい事が起こる。変に不安がるよりそっちの方が余程いい。

だから怖くない。

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