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自分、蜂須賀、厚、と3人になり次は何をすればいいのかとこんのすけに聞けば、大まかな流れは全部説明した為後は好きにやっていいらしい。出陣するもよし新しい仲間を増やしても良し。

「こんのすけはどうすんだ?ずっとこの本丸にいんのか?」
「いえ、私は政府に報告しなければならない事があるためここで一旦審神者様とはお別れでございます」
「なるほど。まぁ色々ありがとう」

軽く礼を言えば照れたように笑ったこんのすけは足早に去ってった。最初はなんだこの狐と思ったけど可愛かったかもしれね。

「主、とりあえずここに立っていてもしょうがないけどどうするんだい?」
「そうだなぁ…」

仲間増やしても、出陣してもいいみてぇだけど…。第一部隊ってのには六振りだけ入れられるらしく、今は二振りしか居ないからせめて三振りくらいにはしたい。

「っしゃ、鍛刀すっか。」

鍛刀部屋また行くぞーと2人に言えば承諾してくれたみたいでついてきてくれた。

さっきは全部50でやったけどどうすっか……あー頭使うの得意じゃねぇんだよ……よし!

「思い切って全部999とかどう、だっいだだだだだだ!!!」

えっ待ってなんか凄い勢いで蜂須賀にほっぺ抓られた!?早くもアタシに対する扱い雑じゃねぇ!?

「はひふかなひす、」
「ただでさえ初めの方だから資源は少ないんだ。ちゃんと計算して使おうか、主」
「すみまふぇん…」

蜂須賀忠誠誓うとか言ってなかったか…?そこまで言ってない?え?バカにされてる?手の甲にキスされたので色々吹っ飛んでんだよあん時の言葉。

「大将、とりあえず500以下の適当な量でやってみようぜ!」

抓られているアタシを見兼ねたのか厚が資材を手に持って何とも爽やかな笑顔で笑った。すっげー神様に見えんだけど。
蜂須賀も厚のその言葉に納得したのかほっぺから手を離してくれて、何とか自由の身となる。
500以下なぁ…とりあえず資材ごとにバラバラ、450とか100とか適当な数字にして妖精に依頼札を渡した。
するとさっきと同じような流れになり、妖精が出した板には2時間30分の文字。

「厚ん時より随分なげぇな」
「オレ来たばかりだからあまりわからねぇけど、そこそこレアなんじゃないか?良かったな大将!」

そう言ってバシバシと肩を叩いてきて地味に痛てぇ。2時間半待つのかそれとも手伝い札使うのか…。
確か鍛刀以外にもドロップって奴があって、出陣すると刀が落ちるとかなんとかあったような…。
あー頭使うのめんどくせぇな。

「手伝い札あと十数枚あるから使うか。その後出陣…でいいか?」

一応独断ではあんま決めたくないので蜂須賀と厚に視線を向ければ頷いてくれた。許可も取ったしそんじゃよろしく頼むと手伝い札を渡せば2時間30分と表示されていた数字は消え、鍛刀完了という文字と共に刀が出てくる。
それは多分蜂須賀と同じくらいの大きさで、てことは…うわー…また蜂須賀並の美形出てくんのか…?
厚の時は同じくらいっつーか、美少年とはいえ年下に見えたので特に緊張はしなかった。それはまぁ厚の親しみやすさっつーのかな、それも含めてだろ。

蜂須賀は大怪我を見て色々吹っ飛んで普通に接することができるようになったが、まだ地味に緊張はしてる。
…はぁ、考えても仕方ねぇ、はやく顕現させっか。

蜂須賀、厚と同じような流れを繰り返し、また花びらが舞って声が聞こえる。
出てきたのはセンター分けの随分イケメンな顔をした男で、こっちを見ると笑みを浮かべて丁寧なお辞儀をした

「へし切長谷部、と言います。主命とあらば、何でもこなしますよ」

すっげー礼儀正しそうな奴が出てきたな、と率直な第一印象はそれだった。

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