薔薇の惑星
※退廃様へ提出
品川ナンバーのサバーバンが、その磨き上げられた真っ黒な車体に燃え盛る太陽を反射させ、炎暑に焼かれる私を笑って北へと走り去った。大きな見てくれは威圧的で高慢で、きっと車内は革張りのソファとききすぎた冷房のせいで嫌味なくらい快適なのであろう。折角おろした綿のワンピースが、汗で纏わりつき酷く不快で、陽炎に消えていった黒に向かって私は乾いた口の中で「シネ」と悪態をついた。青に変わった信号に従って交じり合う人の群れからは、汗やそれを隠すための制汗剤の香りが重く漂い、スピーカーから流れるJ-Popと混ざって、茹だる頭を思い切り揺さぶる。頭上をざわめく街路樹たちは青々と茂り、彼らにさえぎられた日光が、歩く度にちかちかと瞳を刺して更に眩んだ。
夏は、年々暑さを増しているように思えてならない。例年を超える暑さと報道されているがあれはあながちウソでもないのだろうし、実際毎年「去年はもっと過ごしやすかった」などと考えているのだから、きっとそうなのだろう。
夏の日は、暑くて気持ちが悪くなるのに外に出たくなる。かんかん照りの太陽の下を、日焼け止めをくまなく厚く塗ってその為に買ってタンスに眠らせていたワンピースをはためかせ、新品のサンダルで闊歩するのだ。蝉の叫びと暑さに参ってうなだれる人々を横目に、肩で熱風を切り、胸を張って歩く。私は、とにかく自分がとても強く輝いて見える夏が好きだった。
うぞうぞと頭が蠢く繁華街を過ぎて十五分程度歩くと、下町の情緒ある住宅街に差し掛かる。一帯は、静かで土の香りがして、時折民家から人の声が聞こえてくるのだ。この辺りを歩くときは、「この通りには氷屋があり、稀に外に出してある盥の中の氷の上に猫が寝ている。あの猫はあの上にいないと体を形成できないのだ」とか「この古書店は常にシャッターが下りているから、きっともう営業していないのだろう」とか「立派な門構えのこの家はきっとうそつきの小説家が住んでいるに違いない」だとか、勝手気ままに自分の頭の中の物語を建物に当てはめて歩くのが私の恒例であった。
いつものあぜ道を抜けて、そろそろ戻ろうとUターンしようとした矢先、今にも倒壊しそうな廃墟がある敷地の生垣のちょうど角のあたりに、白くて厚い薔薇の花が混じっているのが見えた。あそこには花はなかったはずだったから余計に目を引いたのだ。そばに寄ってみると、生け垣の途中に入り口があり、その先は荊の壁とアーチでできた薄暗いトンネルになっていてここまでは舗装されていない畦道であるのにトンネルの中は洋風なタイルが敷かれて整備されている。目を凝らすと、突き当りに噴水のような石像が見え、どこからか視線を感じて足元の空気が奥へ奥へと吸い込まれているような錯覚を覚えた。
「あら、何か用かしら」
突然降りかかった声に、比喩などではなく実際に身体がはねてその場から飛びのいた。激しく血液をまわす心臓を抑えて声のあったほうを見やると、数メートル離れたところに輝く女性が立っていた。正確には彼女は発光していないのだけれど、柔らかにうねる銀の髪と、滑らかな象牙の肌に、まとった漆黒のワンピースが太陽光を受けて光って見えたのだ。たっぷりの睫毛に縁どられた、猫のように細い瞳孔が沈む黄金色の瞳が、呆然と立ち尽くす私を捉えて離さない。ヴィオラのようなやわらかで麗しくも深みと迫力のある声は、すぐ近くで発せられているように思えるほどよく通った。少しずつ近づいてくる彼女に居心地が悪くなって、私は一刻も早くこの場から立ち去りたかったのに、彼女に興味を惹かれここに居座りたいと思っている自分もいて、貧相な足は一向に動こうとしてくれない。一歩、また一歩と引き合う度に、耳を刺す蝉の声が遠くなって私はとうとう黒い日傘が作る影にのまれた。目の前まで来た彼女は微かに薔薇となにか生体の甘い香りがして、こころなしか冷気を帯びている。
「荊に触れない様に気を付けていらっしゃい」
興味があるんでしょう、私に。
紫色の薔薇の様な艶っぽく華やかな笑みで誘われた荊の先は、湖のような広い池になっていて、その中心に葦で覆われた二階建ての洋風な建物が浮かんでいる。先ほど見えた女性の石像は、こちら側から屋敷へ続く橋の分岐に建てられたもので、厳しい表情をしている。足元に広がる池には、たくさんの鯉が揺らぎ、彼女の帰りを歓迎していた。彼女がしゃがみ込み手を差し出すと、群がった色とりどりの鯉たちが捌けて、真っさらになった湖面の深い緑から一つの影が現れた。
「この個体はミルクに一滴の血を落としたような模様なのよ。美しくなくて?」
現れたのは、彼女の言う通り背が冷えるほどの純白にはっきりとした濃厚な赤色の丸が描かれた美しい鯉だ。適度に濁った水中でもこの存在はきっと光り、訪れる者の目を引くのだろう。「きれい」と唇から零した私を見て、彼女は満足そうに微笑み、白磁の手を振るってまた歩き始めたのでその背を追う。なぜかこの敷地は日照りがなく、ひんやりとして、そして何故か気配に満ちていた。見渡しても、木々を揺らす清涼な風と水の音以外には私たちの足音しか音を立てるものはない。
白木の扉を潜った屋敷の中は白と深い青で作り上げられ、色合いも相まって酷く寒く、深海に沈んでいるようだ。お茶で良いかを問われ、頷くと、彼女は私にその場で待つように言い残し、硝子戸の奥へと消えていった。することもなくふと見上げた吹き抜けの天井には、広がる宇宙と星々、惑星が散りばめられた絵画が描かれており、その中心では堂々と巣を張るクリスタルのシャンデリアが私を見下ろしている。私が沈んでいたのは、深海ではなく空の底であったのだ。
「お待たせしたわね。いらっしゃい」
茶器とモンブランが乗ったトレーを手に戻って来た彼女は、口を開けて天井を見ていた私を見て笑みを漏らし背を向けた。彼女の後ろをついて濃青の壁に挟まれた廊下を抜けたどり着いたのは、白を基調としたバラの香りが漂う部屋だった。白木の椅子に腰かけて茶器を並べる様は美しく優雅で、絵画を見ているようである。
「さあ、召し上がれ」
勧められるがままに腰を下ろし、真っ白なティーカップを口に運ぶとカモミールの香りが鼻腔を抜け、口いっぱいに広がった。カモミールは好きだと言えば、彼女はまた嬉しそうに笑う。お茶をお代わりして、長い時間をかけてケーキを食べ終えるまでの間、私たちは色々な話をした。
彼女が住まうこの家は、もともと彼女の夫のものらしい。土地勘がなく、室内の方が好きなのであまり外へは出ないそうだ。今日はどうしても出なくてはならず、仕方がなく炎天下に繰り出したらしい。その夫は家を空けて仕事に明け暮れ、自分は寂しい思いをしているとも言っていた。淡紅藤の唇から溢れる話はどれも寂寥としていて、それでいて惹きつけるものがある。
気がつけば、窓枠に切り取られた空は菫に染まっていた。歩いて帰宅しなくてはいけないから、慌てて彼女に礼を言い席を立つ。彼女は「家まで送るわ。もう少し居て頂戴。」と甘い案を私に差し出したけれど、遅くまで居座って迷惑をかけるのは自分が嫌だと言えば、凛々しい眉を下げて少し悲しそうな顔を見せた。そして私を荊のトンネルの入り口まで送り届け、別れ際に、今が夏だとは思えないほどに冷たい手で私の手を取り、自分の血の気の失せた頬に触れさせて言った。
「私はマーカラ。また、遊びに来て頂戴」
旋風が足元の葉と塵を巻き上げて通り抜け、耳元で木々が喚く。池の中は暗く、鯉の姿は1匹だって見えなくなっていた。黄金の瞳を細めて笑う彼女の花弁の唇からは白磁の棘がのぞいている。
あれから私は、休みの度にマーカラを訪ねた。する事と言えばお茶を楽しみ、茶菓子をじっくり時間をかけて食べ終えるまで話をして、外に出てあの恐ろしく美しい鯉を見て、惚れ惚れする彼女を眺めるといったルーティーンだが全く退屈は感じなかった。足繁く通っても話は尽きず、下手な私の話すらも彼女はしっかりと聴いてくれた。
あの鯉を褒めると、彼女はひどく喜んだ。話の最中に、彼女が私の髪を透き通った細い指に絡めて弄んだり、手を重ねて血管や骨のくぼみを爪で撫でたりするのが私はたまらなく好きだった。不気味なほどに精巧で人形のような美貌と、皇女のように上品で嫋やかな彼女に、どんどんのめり込んでいた。それは彼女もきっと感じ取っていて、私が嬉しそうに頬を緩めるものだからそれが面白くてそうしている節もあるのだろう。それでも私は彼女といられるだけで満足だった。
「来てくれて嬉しいわ」
その日は、この数週間で膨れ上がった積乱雲がもたらした酷い雨振りであった。朝から曇りがちで繁華街の雑踏を抜け、下町に差し掛かる頃には堰を切ったような土砂降りに見舞われ、白いシャツも膝丈の青いスカートも雨水を吸い込み肌に張り付く。小路の氷屋は雨戸を閉めていて、当然だが猫も出ていない。雨宿りをしたところで止みそうにはないし、このまま彼女の邸に行くのは失礼だと、元来た道を歩いて戻ろうと踵を返す。
振り向いた先には、雨が降りしきる中蝙蝠傘をさしてこちらを見ているマーカラがいた。
彼女は雨の内側で驚いた顔をしたが、すぐに私の元にやって来て傘に入れてくれた。淡藤のスカートの裾には点々と泥が跳ねてしまっていて咄嗟に謝罪をしたが、彼女は冷え切った私の肩を抱きしめて耳殻に唇を触れさせながら吐息とともに「早く暖まらないと。」と優しい言葉を吹き込んだ。隔絶された空間に彼女と私だけがいて、触れ合った箇所が癒着し一つになっていくそれは蜜事の様で、彼女の貌を見ることができない。
池はうねり波打って淀んでいた。水かさは明らかに増え、石橋を歩く私の足を度々攫おうと手を伸ばしている。「鯉が死ぬかもしれないわ。」と、足元に寄った汚濁を冷たく見下ろして歩みを急いだ。
「来てくれて嬉しいわ」
白木の玄関扉を潜ってから、雨水の滴る蝙蝠傘を立て掛け、いつもと同じく薔薇の散り際のよう笑顔を見せて私を歓迎する彼女に対し、濡れた服で訪問した事と彼女の肩を雨水で汚してしまった事を謝罪すると、煌々と見える宝玉の瞳を大きく見開いてからくすくすと笑いだした。その様に見とれ、立ち尽くしていると、彼女の視線は段々と熱を帯び、愉快というよりは愉悦に浸る様な艶っぽいそれに変わっていた。そして、私の襟のボタンに手をかけて、一つずつゆっくりと外していく。少し驚いたが嫌悪は僅かも感じなかった。春藍(ちゅんらん)の爪が踊るようにすべてのボタンを外し終え、私の体温で生温くなった不快なシャツを丁寧に剥ぐ。首筋から指を滑らせ、肩紐を掬ってキャミソールを腰まで下ろしてから下着に包まれたふくらみを真っ赤で冷たい舌でひと舐めした。擽ったさと淫靡な光景に体を攀じると私から離れた彼女は、人差し指で艶やかな自身の唇をなぞり、またうっとり笑うのだ。
雨は月が昇る頃になっても勢いを損なうこと無く降り続き、私はマーカラの邸で一晩を明かすはこびとなった。彼女の服を着て、彼女のベッドで、彼女に抱かれて横になって、屋根や窓を打ち鳴らす豪雨と遠雷を聞きながら夜の底を見ている。ベッドに入って暫く彼女は私に甘美で魅惑の誘いをかけ続けたが、眠ってしまったらしく一切話さなくなった。
美しい女、マーカラを私はきっと愛している。姿も知らない赤の他人の妻に情愛を傾けている。愚かしくも不毛で浅ましくて悍ましいと分かっていても、彼女を思う気持ちに錠も蓋もできはしない。自分の恋人よりも彼女が愛おしく、いつまでもそばにいたいと考えてしまう。
目を覚ました時、辺りは未だ雨音に満ち夜闇に沈んでいた。微睡む瞳で見渡しても、音が籠る冷えた寝室にマーカラの姿はなく、クイーンサイズのベッドには私だけが揺蕩い、腹に巻きついていた彼女の指を撫でていた手は、行き場をなくして蕩けるシルクのシーツを握りしめていた。この寝室には、シャワーもお手洗いも冷蔵庫もあるから、彼女が部屋の外を出る理由を、考えることができない。
重厚な扉を開けて、雨音が一層響く廊下を進む。どの扉も閉まっていて、どこまでも闇が広がっている。
マーカラ?
呼びかける声はかき消され、足元も見えないまま壁伝いに、口をあけた漆黒へと飲まれていく。どのくらい歩いたのかも定かではなく、数分だったような気もするし何時間もと言われても納得することができただろう。足を止めず、闇に慣れた目を凝らしていると廊下の突き当たりに一筋の光を見つけた。光はゆらゆらと動いていた。それは、扉の下から漏れる光で、揺らめいているのは室内に人がいるからであろう。中にいるのは確実にマーカラであるし、この屋敷には彼女と私しかいないのだからそれ以外は考えられなかった。誰かが後から私を見ているような気がして、早く彼女の傍に行きたくて堪らない。急くようにノブに手をかけて扉を押し開ける。
「貴女、」
マーカラだった。しかしマーカラではなかった。正しくは、“マーカラだけではなかった”。
室内は四角錘のスポンジのような物で埋められており、奥の方には身体中に無数のチューブを付けたミイラのように痩せこけた人物が床に転がされていて、彼女の脇には、麗若く美しい少女が、あちこちを怪我した状態で内側に沢山の鉄の棘が生えている小さな織に押し込められて呻いていた。あまりにもリアリティがない光景に、私は絶句しマーカラを見ることしか出来ない。
彼女は、いつものように薔薇の笑みを湛えている。
「貴女にも何れ紹介しなくてはいけないと思っていたから、丁度良かったのかしらね」
何を、と問う。
「私の本当の名前。本当の姿。本当の顔。本当の私を」
マーカラ、と呼ぶ。
「私はね、カーミラというの。聞いたことはなくて?」
カーミラとは、吸血鬼と同じ名前だ。児童書で小さい頃に読んだことがある。情報を処理しきれず蒼白とする私の頬を、凍える程に冷たい指でつるりと撫で、赤い舌で私の唇をひと舐めした。そして、名残惜しそうに軽く下唇に吸い付いて離れ、少女が入った檻を高いハイヒールで思い切り蹴り飛ばす。衝撃で、少女の身体は揺らめき棘が肌を食い破る。少女は血を流しながら耳をつん裂く様な叫びをあげたが、マーカラが黙りなさいと言えば声はぴたりと止んだ。
「魔術だの聖杯だのと言われたところで、きっと貴女には理解できないでしょうね」
横たわる死にかけの人物に寄り、管が根を張る身体を忌々しげに見下ろして干からびた右手を取り、その甲を私に晒した。そこには消えかけた痣、もしくは擦過傷のような跡が残っている。
「紹介するわ。こちらの木偶が私のマスター…と言っても、今はただ私を現界する為だけに生命維持を受け続けるお人形よ」
そして檻の中の少女を指さす。
「キャスターのマスター。恋慕なんて下らない感情で願いを捨てた愚かな女。サーヴァントに恋をして令呪を使い切るなんて。まあ、おかげで首尾よく捕えられたのだけれど」
橙の炎に揺られながら、彼女はシルクのドレスの裾を蹴ってこちらへ向かってくる。彼女の言っている事は少しも理解できなかったが、これだけははっきり分かった。杭のような歯、蒼白した肌と、低すぎる体温を持つ彼女が、まぎれもない吸血鬼カーミラなのだ。彼女を包む薔薇の香りが漂った直後に、私は目を覚ました。
飛び起きた私を朝日が照らし、シーツは海のように陰影が付き波打って見える。マーカラはいなかった。顔を洗って窓を開けると、昨晩の雨が嘘のように晴れ渡り、夏の日差しが戻ってきている。この窓からは、彼女の庭全体を見渡すことができ昨日の雨で流れた土壌や草花たちが痛ましく見えた。池の方に目をやると、橋の上にしゃがみ込む、夢の中では吸血鬼であった彼女の姿が見えた。
邸をでて橋まで来てみると、マーカラは泣いていた。
しゃがみ込む彼女の足元には、あの鯉が眠っていた。鱗は乾いて体はピクリとも動かないからきっと死んでしまうのだろう。彼女の日傘の陰に潜り込んで、柔らかな銀の髪の毛に触れると、こちらを見て涙に濡れた月の瞳を揺らした。
「貴女が褒めてくれた鯉が死んでしまったわ。これで貴女はここには来なくなる。私はそれが寂しくて堪らないのよ」
陶器の頬を流れる涙は、きっとこの世で一番美しかった。鯉を褒めれば彼女が笑うから、私はここに来るたびに鯉を褒めた。それが死ねば、彼女はこんなにもさめざめと麗しく涙を流すのだ。つやつやと光る身体に向かってありがとうと呟く。君は、どこまでも私の役に立ってくれた。
「わたしを利用してくれてありがとう。たとえ、わたしが利用されたがらなかったにしても」
肉厚な口がぱくぱく開いて、濁った水と共に呪詛を吐く。尾ひれを力強くたたきつけて、鯉はようやく眠ったのだ。
「鯉が死んでも会いに来る。だって、私の目的は最初から貴女なの」
灼熱で視界すらぼやける夏に出会った、冬の夜のように澄み渡り、凍えるほどの冷気を持つ貴女よ、カーミラ。
私の声で、私の唇から彼女の名前がこぼれたその瞬間に腕を引かれ、唇同士が触れあう。彼女はいつも、啄んでから唇を食み、舐めあげる艶っぽいが上品な口づけをする。私がふぅふぅと細かく息をするのを見て「かわいい」などと言い、自身は少しだって息を乱したことがない。離れる気配を感じとって漸く息をつこうとした瞬間、針のような痛みを感じ、驚いて彼女から離れた。口中に生臭く粘度の強い赤い味が広がって、目の前の恐ろしくも美しい女吸血鬼は、純白の棘と薄藤の唇を真っ赤に染めて見せて笑った。口の端から伝う赤が、ミルクよりも白い肌に一筋の線を描いて落ちるさまを見て、炎天下の池の上でたった今死んだばかりの鯉を思い出すのだった。
End