奴隷のお嬢様
「・・・ん・・・うるさい・・・」
今は休憩中、机に突っ伏して寝ているんだけど、周りが煩くて寝れない。キャーキャー騒がしいのだからテニス部レギュラー陣の誰かが近くにいるのだろう。テニス部レギュラー陣はカッコいい。それに一様、全国大会出場常連校として有名なのだ。学園にファンクラブがある程の男達だ。誰かが近くに居れば騒がれる。
「おい。玖条 紋佳はいるか」
「あ、玖条さんならあそこに」
教室の前の方で私を呼ぶ声が聞こえる。足音が私に近付いてくる。
「跡部様がなんであんな女に」
「一体何の用なのかしら」
「おい起きろ、玖条。話がある」
「ん・・・なに・・・?」
目を開けて声がした方を見る。そこに居たのは景吾だった。あー頭回ってない。声で分かるだろう。
「えっと・・・私に何か用でしょうか?」
「ああ。婚約の件聞いてるだろ」
その景吾の言葉に周りにいた者がざわざわと騒がしくなった。当たり前か。あの跡部 景吾がこんな私と婚約だなんて信じたくないよね。
「あの・・・場所変えてもよろしいでしょうか?」
「ああ」
人がたくさんいる教室でこのまま話すと後々面倒になりそうだからって場所変えたけど、婚約って言葉出てたから意味ないかもしれない。学校では、平凡に過ごしたいからなぁ。
「・・・婚約の件とはどういう事でしょうか?お、やからは跡部さんと婚約することは聞いていますが・・・」
「お前は、俺様に恋人がいることは知っているだろう。俺様は分かれる気なんてないからな」
ああ、何だ。そのことか。景吾に恋人がいることくらい知っていますよ。有名ですからねー。
「それは構いませんよ。ただ、親の前だけでいいので、婚約者として振舞っていただければ、後は恋人を大事になさってください。私は跡部さんの恋人になりたいなどと思っていません。会社の為の政略結婚のようなものですから」
「・・・そうか。なら、良いが」
「えぇ。話は以上ですか?」
「ああ」
「なら、私はこれで失礼いたします」
景吾を残して私はこの場所を離れた。教室に戻ってもどーせ、さっきの噂で持ち切りだろうし、質問攻めにあうのは目に見えてる。
「サボるしかないでしょ!」
とういう事で屋上に来ました。まぁ、寝るためだけどね!
面倒なことにならないように祈りながら眠りについた。
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