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「名誉挽回おめでとー!」
「嬉しいけどその言い方はやめてくれない?」
ハーマイオニーと、硬直しているネビルにまとめて抱きつく。私の抱擁を受け止めながら、ハーマイオニーがちょっぴり硬い声をだした。
そんな私たちの頭上には真紅と黄金の垂れ幕がぶら下がっている。割れんばかりの歓声と拍手の中、スリザリンのテーブルだけは静まり返っていた。うーん、これ、やっぱりちょっと可哀想だよね。しかし押し寄せてきた他の生徒たちにもみくちゃにされ、そんなことを考えるどころの話ではなくなってしまった。
クィレル先生はダンブルドア校長やスネイプ先生からの救いがあった。にも関わらず自ら闇に沈むことを決意した。ならばもう私に出来ることはあるまい。もとより、私に出来ることなんてほんの少ししかないのだけれど。
私ののぞみは、私の好きな人達みんなが幸せな未来を進むことだ。
結果的にヴォルデモートが敗北すればいいのであって、わざわざ分霊箱を破壊したり復活を阻止したりとかしなくてもいいだろう。だってそういうのはハリーの役目だもの。
つまり来年のリドルの日記も再来年のピーターもスルーという方向で……あ、でもハーマイオニーが石になってしまうのは阻止した方がいいかもしれない。
あれ、だけどピーター逃がしたらセドリックが死んじゃう……? え、でも一回ヴォルデモートは復活しといた方がいい、よね……?
……頭がこんがらがってきた。もうこの件は少なくとも三年まで保留ってことで!
「なに百面相してるの?」
「家に帰れるのは嬉しいけど、魔法使えなくて残念だなって」
「でも、あの連中はそのこと知らないんだ。きっと楽しい夏休みになるぞ……」
ゲートを抜け、マグルの世界へ戻ってきた。約一年ぶりのキングス・クロス駅だ。思考に耽っていればハーマイオニーが不思議そうに尋ねてくるので適当にそれらしいことを言って誤魔化す。するとハリーが楽しそうに会話に加わった。ハリー、強かだな……。
カートを押して意気揚々と赤ら顔の男性の所へ歩いていく後ろ姿を見て、ハーマイオニーと一緒に苦笑した。
「手紙、送ってくれるわよね?」
「もちのろんですとも!」
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