幕間 参
どうでした、自分を正気だと思い込んでた無自覚メンヘラやば女の怪異奇譚は。めっちゃやばかったでしょう。人間ってあれですね。病んでる時って病んでる自覚ないんですね、病んでるから。あ、人間だけじゃなくて吸血鬼も同じですか?
なにあれ、こんな感じでやばやばのやばだったので、(概算)百一回目の人生は、そんな感じでゆる〜っと始まりました。ブランク明けみたいな。みたいなもなにもその通りなんですけどね。
ふふ。『約束』したばっかりだってのに、超舐めプですよね。自分でもそう思います。や、もちろんやれるだけ頑張ろうって気概はありましたよ。でも『どうせ次があるからな〜』みたいな気持ちはどうしても拭えなかったというか。一旦小休止的サムシングを挟んでも許されるかなって。病み上がりだし今回は救えなくても仕方ないかな、みたいな……。気持ちの時点で運命に負けてたというか、もはや挑む気すらそこまでなかったというか……。
あっでも一応、助けること自体を諦めようとしたわけじゃなかったんですよ、途中までは。だからヨシとしてください。なにより病んで生ける屍してた時に比べたら大進歩でしょ、ね?
……圧なんてかけてないですよ、別に。
……ああ、途中≠チて言葉。やっぱりひっかかっちゃいますよね。ですよねー……。
えー、そうですね……。病み上がりって言ったじゃないですか、私。だからあの、ちょっと――その――要するに、ですね。何が言いたいのかといいますと、数百年拗らせた病み期を脱したばかりだった百一人目の私には、気持ちの切り替えがまだちょーっとしっかりできていませんでして。全体的にふわっとしてたんですよ。ええ。
だからまあ、あの、ちょっとした出来心というか、気の迷いというか、何と言いますか。とにかくそういう感じのアレで。
ロナルドとお付き合いを始めてしまったんですよね。
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