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銀の糸を絡めて
「は……ふ……」
「………♪」
ぐちぐちと白龍の口の中に突っ込んでいる指を動かす。
よだれをだらだら流しながらも、懸命に私の指を愛でる白龍がとても愛おしい。
白龍もとろんとした顔で私の指を見るけど、私もうっとりしながら白龍を見た。
「は…あ…んっ………」
ちろちろと舌を巧みに使って指を舐めたかと思えば、ちゅうっと、赤子みたいに強く吸う。
イタズラしたくなる、顔。
私はたまらなくなって指を乱暴に掻いた。
舌をぐちぐちと弄んだり、できる限り奥まで突っ込んだり。
そのたんびに白龍はかわいくぴくりと跳ねる。それがたまらない。
「は……あふ……、………?」
つうと、私は突っ込んでいた指を彼の口から出した。銀色の糸が私の指と彼の口とを繋いで、ぷつんと切れる。
「あーあ、指ふやけちゃった」
ちゅ、と、白龍の唾液がついた指を吸う。白龍を見ると、物欲しそうに指を凝視していた。
「あ……スイ……殿」
「んー?」
白龍が私に抱きついてきた。私はそれを受け止めて頭を撫でると、白龍は切なそうに私の目を見た。
「もっと、欲しいです。スイ殿が」
上目づかいなんて反則。そんなんでそんなこと言われると、もっといじめたくなるじゃない。
私は口から垂れている銀のそれを舐めとると、白龍の口の中にあるそれに吸い付いた。
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