GUNDAM
満ちて
例えば四角い水槽へ水を注ぐように
私に絶え間ない愛をください。
私の心は、あのジュピターのようになにもないから
あなたの愛で満たしてください。
あなたの大きな手のひらが好きなんです。
細いけど、たくましい、私を包んでくれるその手が
私は心から愛おしいのです。
「今日もまたひどく甘えるな」
シャワーが音をたてて、排水溝に水を流していく。
ああ、まるで私の心みたい。
注いでも注いでも抜けていく。
私はとてもわがままで、弱くてどうしようもないのです。
だから、私があなたに甘えるのを許してください。
あなたは私が甘えるといつも優しく微笑んでくれます。
昔からそう、自分だって大変なのに、私のことを見てくれる。
私が愛されてると思ってもいいのでしょうか?
シャワーが音をたてて水をうってゆく。
地球は豊かで
青く、もろいビー玉みたいに。でも、だからこそ美しい。
私はとても幸せです。
地球に来てから、彼は前以上に私を満たしてくれるから。
不安いっぱいの私を、彼は包んでくれます。
彼の素肌が私の背中に重なります。腕は私を、ぎゅっと。
「んっ……お姫さまより豊かだな」
「私と他の人を比べないで」
私はあなたがとてつもなく好きです。
温かいシャワーも、四角い水槽も、あなたが満たしてくれるから。
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