GUNDAM

狂喜乱舞


※狂ってる






「いっ………うんっ……!」


「あははっ!いい声」


にやにや笑いながら、アウルはそれを弄んだ。ゆっくり抜き差ししたり、かき回したり、ぐるぐると回転させたり。

バイブだから、細かく振動しているせいか、アウルの激しい動きで少し痛くても、感じてしまう。スイッチが入ってしまう。


「最初、ちゃんと濡らしておかないと女ってイタイんだろ?すべりが悪いと僕も嫌だしね……。どこまで濡らしたらいいかな、イった方が一番いい?」


くり、とアウルは首をかしげながら聞いてくるけど、余裕のない私はそれに答える事はできなかった。


「答えないなら勝手にするから」


かちりとアウルがスイッチを押す。とたんにバイブの振動が激しくなった。

あ、駄目、駄目かもしれない。声を殺して、快楽から離れようとするけど、それは波のように押し寄せて帰ってくる。体の下のほうが、もどかしくて仕方がなかった。


「………んっ!!!」


……体が痙攣し、頭が真っ白になった。


イったことがアウルにもわかったのか、バイブは震えるのをやめ、私の中から取り出された。


「じゃあ、いいよね?いくよ」

「まって!アウル!ゴム付けて!お願い、ゴム!」

「僕ってさ、もうせーしに生殖機能ないんでしょ?じゃあいいでしょ?」

「駄目だって!楽しくないから!ねえアウル!」

「なんで楽しくないの?だってセックスだよセックス」


にやり、とアウルは笑った。


「セックスって気持ちいんでしょ?気持ちいんだよ?だったら楽しいじゃん!楽しいんだよ!」


「っ………」


思わず驚愕した。

だって、その笑い方が、尋常じゃなかったから。目を見開いて、舌を出しながら狂ったように笑ってる。

「あは、もう待てなーい。入れるからね」


それは、ゆっくり、だけど確実に、私の中に入っていった。


「あははははっ!入った!やばいすっごい気持ちい!」


まるで狼のように舌を出し、荒く息をしながら声を荒げるアウル。

私は、何か、背徳感が芽生えてきた。

ああ、どうして、こうなってしまったんだろう。


「やっぱ最初に濡らしてたからかな?滑りいいし絞まりもすっげえいい…あははは、最ッ高!!」


アウルは、乱暴に腰を振り出した。相手のことなんかちっとも考えてない、自分の快楽のためだけの。


「ほらッどう?気持ちい?気持ちいよね?だって僕が気持ちいんだもん!あははははっ!!」


彼はもう私の事なんて見てなかった。自分に酔狂してる。

私は、全ッ然気持ちよくなんかない。痛いだけだ。でも、それを止める術はない。

ああ、体が痛いせいか、それとも別のなにかか、涙が出てきた。でも、アウルは気にも留めずそれを舐め取る。


「はぁー……、気持ちよすぎてもういっちゃう。出すからね?ちゃんと、全部飲めよッ……!!」


ごちゅっ。下のほうで、アウルの陰部が私の奥まで届く音が聞こえた。とたんに熱い液体が膣内に入る。

…種付け、された。


アウルはずるりと自身を抜き、肩で息をした。それはそうだろう、最初からトップスピードをかけたんだから。

言ってる私も全然余裕はなかった。あんなに乱暴に、いきなり激しくされるんだから。


「さて、第二ラウンド、いこっか」










*********



「ん…ぶっ」

乱暴に、アウルが私の口の中を彼の舌で犯す。気持ちよさとか、汚いだとか、一切考えない。唾液が顔中にへばりついても全然平気だというように、べろべろと舐めまわした。


「あはははははは、セックス気持ちーい!レイプ気持ちーい!生ハメサイコー!」


血走った目で、アウルは何度も何度も腰を動かし中を付く。白い液体に混じって、血が流れ出す。私の膣内が、限界だと壊れているのだ。

もしかしたら、もう子供は産めなくなるかもしれない。


「ほら、またいくよ、あはあっ!」


止まることを知らない精液が、また、私の膣内に流れ込んだ。もう、私の中は白い液体で一杯だった。


「ねえ、アウル…もう、13回目よ?そろそろ……」

「ダメダメ!僕はまだ満足してないからさあ!もう一回、もう一回だよ!あはははは!」

「っ……」


駄目だ。もう何を言っても。

彼はもう、狂っている。


でもそれを咎められはしないのだ。なぜならそれを作ったのは紛れもない自分自身なのだから。


また高く、狂ったように笑いながら彼は腰を激しく動かす。

わたしは、もう、それを受け止めるしかないのだ。



……どこかで、何かが壊れる音がした。





狂喜乱舞


(つまり狂気乱舞)

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