私の息子!(飛雄編)


「すげーカッケー!!」

長男、菅原 飛雄。

『ほらほら、テレビからもう少し離れなさい。』

バレー一筋とはこういう事。
というような言葉を表すにはこの人!
小さい頃からバレーの試合を観てこうやって目を輝かせる。

『飛雄、ほらもう寝ないと明日も朝練で早いんでしょう?』

寝坊助のくせにバレーになると止まらない彼は私の言葉が聞こえないのか、テレビに釘付けになったまま。

「何、まだ寝ないの?僕起こさないからね。」
『起こさないって、蛍に頼んでも起こしてくれた試しがないでしょう…』

困りながら言う私ですが、幼い頃から変わらないあのキラキラした飛雄の目を見るとどうしても負けてしまうのです。

『起きなさーーーーい!!!!!』

結局この言葉を口にするわけですが…


飛雄は良くも悪くも真剣になります。時に彼自身を傷つけてしまうことも。
それはきっと彼に似たんでしょうね。彼も何事にも真剣だったから…

『ほんと、孝支そっくり。』
「ほんと!?」

そしてファザコンなのか?って思うくらい孝支が大好き。まぁ、それはみんななんだけど…

「飛雄兄ちゃん!!」

飛雄兄ちゃんと呼ぶのは末っ子の翔陽。翔陽は飛雄のことが大好き。

「なんだ?」
「遊ぼう!」
「おー何して遊ぶ?」
「バレー!」
「おう、いいぞ。」
『バレー大好き人間か!』


二人ともバレーが好きだからかな。
バレーバカ。

「あ?そんなの当たり前だろ。」

不器用で優しくてバレーが大好き。
それが菅原家長男。菅原 飛雄。

名前のように、高く高く飛び行く男になってほしいものです。


Noah