「研磨〜」
「何?」
「回復の手を差し伸べ……おっ!さすが!!」
「チーム同じなんだから、当たり前じゃん。」
死なれたらこっちも困るからね。
そう言いながら画面を見る私の彼氏。
「お!私ヤッパリ強い!!」
「美月、全体攻撃して。」
「任せて任せて〜」
一応これでも恋人同士。
そう、付き合っているのです。
等身大の貴方と私
世界でたった一つ。
私と貴方の恋愛だから。
「なぁ、お前らそんな事ばっかやってさ、本当にカップルなのか?」
「え?うん、だって私、研磨大好きだし。それよりクロ、攻撃魔法唱えてよ。」
「へいへい。」
研磨、クロ、そして私。
小さい頃からよくこうやって遊んでた。ゲーム、バレー、ゲーム、バレーのローテーション。
ただ、違うのは私と研磨がカップルだという事。
といっても、する事は何も変わらないのだけど…
「やった!勝った〜!!」
「そりゃ勝つでしょ。」
「よし、じゃあそろそろ俺帰るわ。」
「え、早いね。用事?」
「あのな〜なんでカップルの隣に一緒にいなきゃいけねーんだよ。
お前らはもう少し二人の時間を作りなさい。」
少しだけお母さんの様に見えた事は内緒だけど、帰っていくクロを見送った。
「ねぇ研磨。」
「何?」
「私の事好き?」
すると驚いた様に大きな目が見開かれる。
そして少しだけ赤く染まった頬。
「な、何。急に…」
「クロの言葉を聞いてね、私なりに考えたんだけどさ。」
「うん。」
「なんか、好きって私ばっかり言ってる気がする…」
「……。」
「研磨、多分なんだけど、私が告白した時以降、私に好きって言ってない。」
「……。」
「私も一応女の子だからさ、聞きたいな〜って思って…」
言葉を発する事なく、少し目を泳がせている彼。
だけど、目があった次の瞬間、私はすっぽり抱きしめられていた。
「け、研磨?」
「…俺、好きだよ。美月の事。」
「……!」
「好きじゃなかったら抱きしめたりしないし、ゲームもしないよ。
確かに…あまり言わないけど…」
「研磨…」
「ねぇ、キスしていい?」
驚いて研磨をみると真剣な目がそこにあった。
小さく頷いて目をぎゅっと閉じると触れられる温かく優しいぬくもり。
「周りから見たらどんな風とか関係ないよ。昔は気にしてたけどさ…でも、俺らは俺らでいいんじゃない?」
「…うん。そうだね。」
微笑むと研磨も少しだけ微笑んでくれた。
私は私らしく、研磨は研磨らしく。
それが私達の恋。
そうだよね、研磨!
fin