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「とりあえず、医者を呼んで来よう。」

「い、いえ、大丈夫です!」

「しかし……」

「ただの頭痛と貧血ですから!」

私は、上体を起こし、にっこりと微笑んだ。



「……そうか。それでは、何か飲むか?」

「え…は、はい。」

お水でも飲ませてくれるのかと思ったら、出されたのはワインだった。



「ありがとうございます。」

お酒には強くはないけど、全然飲めないってわけでもない。
私は、ゆっくりとグラスを傾けた。



「ネイサンとはいくつ違いなんだ?」

「え?えーっと…」

そんな設定決めてないし、ネイサンさんがいくつなのかも知らないのに…
でも、とにかく答えなきゃ…



「な、七歳です。」

「そうか……
君達は、どこの出身なんだ?」

「え?」

そういえば、ネイサンさんが何か言ってたな…
そうだ、最後までモルガーナに屈しなかった国がどうとか…
えーっと、あの名前は…



(……そうだ!)



「ルーランです!」

「ルーランと言えば、最後までモルガーナと戦っていた北の大国ではないか?」

「は、はい、そう…です。」

ネイサンさんは確かにそんなことを言っていた。
北の大国かどうかはわからないけど…
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