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それからしばらくして、今度はイズルさんが帰って来た。



「アルバート様!重要な情報を聞き込んで参りました。」

「よし、話せ。」

「はっ。城の侍女から聞いた話なのですが、実は数名の侍女が、最近、処刑されたというのです。」

「処刑!?どういうことだ?」

「その侍女たちは、王家の金品を盗んだということらしいですが、私が聞いた者の話によると、そのような者ではないということでした。
それと、その数名の者にはある共通点があると言うのです。」

「それは何だ?」

「他所である女性の世話をしていたということで…その女性というのが、新しい王妃だったようだと申しておりました。」

「なんだと!?」

え?え?どういうこと??
何人かの侍女さんたちが、濡れ衣を着せられて処刑されたってこと?
で、その人たちは、新しい王妃様のお世話をしていた…
どうして?どうして、その人たちがそんな酷い目にあったの?



「アルバート様、いかが思われますか?」

「その侍女たちは泥棒をしたということだが、そういう者はいるとはしても一度に何人もがそんなことをすることなど、まずあり得ない。
しかも、こんなに早く処刑されるというのもとても不自然だ。
つまり、それは濡れ衣だ。」

「と、いうことは……」

「口を封じられたのだ。」

イズルさんの目が大きく見開かれた。
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