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2026 06/19

[chapter:美獣]






「今度こそ、どうぞ。マンドリカルド王。『誇り高きタタールの王』でしかない貴方が唯一出せ、また貴方自身の最後でもある一手を出して下さい。そして、俺に奪わせて下さい」
「感謝する、藤丸立花。俺の最愛の人にして人類最後のマスターで傲慢な暴君の略奪者よ」
マスターの言葉に頷くと王は彼を見上げようとした。が、何故かマスターから視線を逸らし、二人の戦争を見守っているマンドリカルドの方に顔を向ける。
「あぁ、そうだ。この一手を出す前にお前にも言っておいてやるよ、死後の俺。これは俺なりにお前を認めた礼でもある。今は分からないかもしれないだろうが、後でリツカから話を聞くなりなんなりしておけ。そうすれば、全部分かるから」
「はぁ?」
王の言葉にマンドリカルドは首を傾げた。怪訝そうな顔をし、訳が分からないとばかりに声を漏らす。
しかし、王は言うだけ言うとマンドリカルドから顔を背けた。再びマスターに向き合い、彼を見上げる。マスターもそんな王に向き合うように彼を見下ろす。
「悪かった、リツカ」
「え?」
「俺が悪かったよ、リツカ。お前が今まで必死になって得てきたものを否定するような事を言って。お前という存在を否定するような事を言って」
王の一言を聞いたマスターは思わず声を漏らした。青い目を見開き、王を見つめる。王はそんかマスターに軽く頭を下げると、また彼に向き合い、彼を見つめる。
「お前は言った。俺は俺自身をそんな魅力的だと思っていない。必死に生き抜く為に必死になって立ち続け、必死に挑み続けているだけのクソ汚い人間だと。さっきはそれに対して俺は怒り狂ってしまったが、間違いだった。間違いだったよ、リツカ。今更だが、それを謝らせてくれ」
そこまで言うと、王は再び頭を下げた。そんな王にマスターは限界まで目を見開く。
マンドリカルド王が一度だけでなく、二度も三度も謝った。あのマンドリカルド王が、だ。『傲慢な王』がマスターに対し、謝ったのである。それも三回も、だ。
王が前にマスターに謝った時、彼は「貴重だから覚えておけ」と言った。そして、『傲慢な暴君の略奪者』は奪ったが、まだ彼は『誇り高きタタールの王』だから、『傲慢な王』でもある筈。そんな彼だから、滅多に謝らない筈だ。しかも、サーヴァント達という自分達とは別な存在がいる前で、だ。
しかし、王はマスターに対して謝った。それも三度も。軽くとはいえ、二回も頭を下げてまでも。
流石のマスターもこれには驚いた。青い目を見開いたまま、王をじっと見つめる。そんなマスターを王も見つめ返す。
灰色の瞳と青い瞳の視線が交差した。熱い思いが込められた灰色の瞳と静かに困惑する青い瞳が。そんな場所に声が響く。
「そして、同時に言わせてくれ、リツカ。そんな所もお前の魅力の一つだと。お前の素晴らしい所の一つだって。少なくても、俺はそう思う。さっきは違ったが、今の俺はそう思うんだ、リツカ」
王の言葉にマスターは何も言う事なく、彼を見つめた。青い瞳は困惑しながらも、自分を見つめる灰色の瞳を捕らえるように見つめる。そんなマスターの青い瞳を王の灰色の瞳が見つめ返す。
マスターを見つめる灰色の瞳には溢れんばかりの愛しさとこれでもかと言わんばかりの強い意思が込められていた。どことなく、マスターが王に向けるのに似た視線。だが、マスターが王に対しては決して向けない感情を込め、真剣な表情で彼を見つめ、王は口を開く。
「必死に生き抜いて、何が悪い?誰だって、そうだろ。誰だって生き抜くのに必死だ。必死に立ち続ける。素晴らしい事じゃないか。立つ事すら容易じゃ無い時だってあるんだ。少なくても、人間にはな。なのに、お前は必死に立っている。立ち続けている。ずっと立ち続けているじゃないか、リツカ」
王は淡々と話す。口を開き、自分の思いを語るべく、言葉を紡ぐ。己の全ての思いを乗せて。己の全ての気持ちを最愛の人に伝えるべく。
「必死に挑み続けている。これだって、凄い事だ。状況によっては、挑む事すら難しい事だってあるんだ。お前の旅の話を聞いて、尚更思うよ。そんなに過酷な旅なら、精神的に叩きのめされて追い詰められて、心を病んでしまって死んでしまってもおかしくない。体だって、いつ死んだっておかしくない。どちらともだって、いつ死んでもおかしくない。なのに、お前は挑む。挑み続けている。負けない、抗ってやると反抗し、挑み続けている。勝つ、勝って生き抜く。生き抜いてやる、絶対に死なないって必死に抗っている。凄いよ、お前は」
口を開く度に王は思いを吐き出す。己の全ての思いを伝えるべく、彼は語り続ける。口調は淡々としながらも、それでも熱烈に激しく。
「それだけでも凄いのに、お前は旅の記憶を絶対に忘れない。得たものを決して軽じる事なく、全てを尊重し、全てを大切にして抱えている。楽しい事や嬉しい事は勿論、悲しい事も苦しい事も辛い事も絶対に忘れない。捨てる事すらしない。丸ごと飲み込んで全部受け入れて、忘れようとすらしない。全部が全部、自分にとっては大切だと言い切り、大切に抱えている。全て、己の糧にしてる。凄いよ、お前は」
そこまで言うと、王は目元を緩めた。灰色の瞳が優しくマスターを見つめる。
「醜い?汚い?貪欲?醜悪?そうだな。何も知らない奴がお前を見たら、そう思う可能性はあるな。分からないからな、そいつは。お前がいかに大変な思いをしてきたか知らないだろうから、そう言ってしまうかもな。生きるのに貪欲すぎて醜い?そうだな。人によっては、そう思う事もあるかもしれないな。お前の生き方は、それだけ凄まじいものでもあるだろうからな。でもな、俺はそれに対してはこう言うよ。それの何が悪いんだ?って」
そこまで言うと、王はマスターから視線を外した。俯くように下を見て、緩く首を左右に振りながら吐き捨てるように言う。
「そんなもんだろ、生きるっていうのは。必死になって生きなくちゃ、生きていけないんだから。少なくても、俺は旅していた時だけでも、そんな奴等が山程いると知った。王になってタタールの国中を見た時だって、馬鹿みたいにいた。世界中なら、もっといるだろう。それを醜いとか生き汚いとか言う奴もいるだろう。でも、そんな馬鹿な奴等にはこう言いたい。お前はそこまで必死になって生きてるか?って。醜い、生き汚いって言われる程、必死になって生きようとしているかって」
そこまで言うと王はまたマスターを見上げた。マスターを見つめるその灰色の瞳は、やはり優しいままだ。だが、熱烈な愛と強い意思は宿ってもいる。
そんな王に対し、マスターは黙り続ける。黙ったまま、王を見つめ、ただ彼の言葉を聞き続ける。静かに、淡々と見つめ続ける。
そんなマスターに王は笑いかけながら言った。優しく、穏やかに笑いながら、己の思いを語る。
「お前程、生きるのに必死になっている奴はいないよ、リツカ。お前はそれほど苛烈に激しく生きているよ、リツカ。そんなお前が醜い訳がないだろ。そんなお前が生き汚い訳がないだろ。誰よりも美しく生きているのに。誰よりも必死になって生き抜いているのに。誰よりも必死に死なないでいるのに。そんな事を言う奴等がいたら、そんか奴等の言葉なんか、突っぱねて無視しちまえ。なんなら、言い返せ。腹が立つなら、その衝動のままに叫べ。馬鹿みたいにお前の経験を語りまくれ。そんなんでいいんだよ、リツカ」
そこまで言うと、王はまたマスターから視線を外した。しかし、その表情は穏やかなまま。マスターに言い聞かせるように王は静かに、しかし狂愛を込めて言葉を紡ぐ。
「人間って奴は、そんな勝手な生き物だ。良くも悪くも己の価値観を持つ。皆、勝手な感情を持ち、皆が皆、勝手な信念やら何やらを持つ。自分の経験とか感覚とか知識とかを元にな。だから、言うよ、リツカ。俺の素直な気持ちを、そして思いを。俺は俺が得た経験と感覚と知識を元にし、俺なりに感じた事を言うよ、リツカ。俺はそんなお前に対し、最高に魅力を感じる。最高に美しいと感じる。最高にお前の生き方は誇り高く気高く、美しいと思うってな」
そこまで言うと、また王はマスターを見上げた。優しく穏やかな表情のまま、マスターに思いを伝え続ける。誰よりも愛しいマスターの為に言葉を尽くす。
「必死に生き残ろうと抗い続けてきた。そりゃ、そうだ。お前の旅はそれだけ過酷なんだから、そうなるよ。それなのに凄いよ、リツカ。お前は歯を食いしばり、恐怖とかに震えてきたであろう体を奮い立たせ、立ち向かい、同時に耐えて生き抜いてきただろうから。お前はお前自身が生き抜く為に勝ってきた。少なくても、死なないようにしてきた。負けても挑み続け、勝ちをとってきた。その為にあらゆる能力を伸ばし、生き抜いた。今まで、死ななかった。そりゃ、そこまで優秀になるよ。それだけの経験をお前はしたし、更には貪欲に成長もしようともしている。そんな奴が綺麗じゃない筈がない。美しくない筈がない。気高く誇り高くない筈がない。お前は最高に綺麗で美しく、気高くて誇り高いよ、リツカ。お前は…『藤丸立花』こそ、最高に綺麗で美しく、気高く誇り高い存在だ。少なくても俺にとっては、だ」
マスターを優しく見つめ続けながら、王はまた緩く首を振る。
「俺はきっとそんな過酷な旅に出たら、耐えられない。きっと、死んでしまう。死んでしまうだろう。お前みたいに強くないからな。生き抜くだけの強さはないだろうからな。死なないだけの強さはないだろうからな。だから、何度も言うよ、リツカ。だから、お前は誰よりも誇り高く気高く美しくて綺麗なんだって。誰よりも醜く生き汚く貪欲で醜悪だからこそ、だから誇り高く気高く美しくて綺麗なんだよ、リツカ。だからこそ、お前は…『藤丸立花』は誇り高く気高く美しく綺麗なんだ」
そこまで言うと、王は優しく穏やかな表情を一変させた。マスターに向ける表情を真剣なものへと変え、まるで射抜くようにマスターを見つめる。灰色の瞳に強い意思と狂愛を宿し、口を開く。己の全ての思いを込め、吐き出す。
「信じられないなら、何度でも言ってやるぞ、リツカ!お前は誰よりも醜くあれ!!誰よりも汚くあれ!誰よりも貪欲であれ!!誰よりも醜悪であれ!誰よりも生き汚くあれ!!だから、お前は生きていける!お前は生き抜ける!!死なないでいられる!そして、そこまでするから、お前は誰よりも誇り高く気高く美しくて綺麗な生き方をしているんだ!!誰よりも力強く、苛烈で、素晴らしい人生を送れるんだ!誰よりも生きる事に拘るからこそ、誰よりも美しい生を送っているんだ!!他ならぬ、俺が言おう!『誇り高きタタールの王』マンドリカルドが認め、保証し、宣言しよう!!」
声高らかに王は叫ぶ。マスターの為に叫ぶ。己の全ての思いが届けと願いながら。誰よりも愛するマスターの為に届いて欲しいと願いながら。
誰よりも愛する最愛の人であるマスターの為に叫ぶ。
「その為なら、俺はお前の全てを許す!お前の暴虐の全てを許す!!お前の略奪の全てを許す!お前の蹂躙の全てを許す!!お前の非道の全てを許す!お前のあらゆる悪行の全てを許す!!そして、お前の善行の全てを許す!全部許すさ、リツカ!!この『誇り高きタタールの王』マンドリカルドが全てを許す!許してやるとも!!『誇り高きタタールの王』の俺がな!」
力強い宣言。『誇り高きタタールの王』でしかないマンドリカルドだから、出せる言葉。今の『誇り高きタタールの王』しかないマンドリカルドでしか出せない宣言だ。
力強く、そして激しく『誇り高きタタールの王』のマンドリカルドは叫ぶ。全身全霊を込め、全ての思いをのせて、叫ぶ。他ならぬ彼が、誰よりも愛する最愛の人の為に。
「だから、生きろ、リツカ!生き抜け!!死ぬな!決して、死ぬな!!醜くても、生きろ!汚くても、生きろ!!貪欲に生きろ!生き汚い程に生に執着しろ!!それで、お前が生きられるなら!それで、お前が生き抜けるなら!!それで、お前が死なないなら!そこまでするから、お前は誰よりも誇り高く気高く美しくて綺麗に生きれるんだ!!」
思いを込め、王は叫び続ける。己の気持ちを、思いを全て乗せ、力強く叫ぶ。誰よりも愛する最愛の人の為に、彼は叫び続ける。
「お前は誰よりも醜く汚く貪欲で醜悪だからこそ、誰よりも誇り高く気高く美しく綺麗なんだよ、リツカ!誰よりも醜悪だからこそ、誰よりも美しいんだ、リツカ!!そこまで激しく生きれるから、誰よりも美しいんだ!誰よりも生に拘るからこそ、綺麗で美しいんだよ、リツカ!!誰よりも醜悪で、でもだからこそ誰よりも美しい獣になれるんだ!」
そこまで叫ぶと王は灰色の瞳を鋭くさせた。睨むようにマスターを見つめる。
しかし、マスターは何も言わない。ただ、黙って静かに王を見つめ、彼の言葉を待つ。そんなマスターに王はまた叫んだ。全ての思いをぶつけるように。
「吼えろ!叫べ!!喚け!そして、奪い尽くせ!!そのまま生き続けるんだ、リツカ!生きて、生きて、生き抜いて!!お前には誰よりもその資格があるんだよ、リツカ!生に執着し過ぎる、美し過ぎる獣よ!!いずれ、人類悪にすらなる可能性のある美しい獣よ!生き抜いて、己の生を全うするんだ、リツカ!!お前が得たものを全て無駄にしない為に!お前が誰よりも強く生きたと証明する為に!!」
吼えるように叫ぶ王。そのまま彼は叫び続ける。誰よりも愛しい最愛の人であるマスターの為に言葉を尽くし、彼の為に叫び続ける。
「他の誰もが否定しても、俺は否定しない!肯定する!!容認する!許容する!!『誇り高きタタールの王』マンドリカルドが許す!『誇り高きタタールの王』マンドリカルドが許可を出す!!全力を持って許可を出してやる!全てをかけて、許してやる!!許してやろうじゃないか、リツカ!この『誇り高きタタールの王』のマンドリカルドがな!!」
再び、王は宣言した。誰よりも力強く宣言し、全力でマスターを肯定する。容認する。許容する。彼の全てを許す為に。最愛の人の全てを許す為に。
全ては思い人の為。王が狂う程に愛する最愛の人の為。誰よりも愛しているマスターの為に王は何よりも思いを込めて、吼えるように絶叫する。誰よりも愛している、彼の最愛の人に届いて欲しいと願いながら。





「だから、生きてくれ、リツカ!俺の全てを抱えて!!他の全部を抱えて!生き抜くんだ、リツカ!!己の生を生き抜くんだ、リツカ!!誰よりも美しい獣よ!生きてくれ、俺の最愛の人!!俺の全てと共に!生き抜いてくれ、藤丸立花!!人類最後のマスターにして、傲慢な暴君の略奪者にして、俺の最愛の人よ!お前の人生を全て生ききれ!!他ならぬ、お前が死ぬ時に絶対に後悔しないようにする為に!そこまで生きて、生きて、生きて!!醜い程に生に執着し、生き汚く生きて、生き抜くんだ!いいな?!リツカ!!誰のためでもなく、他ならぬお前の為に!お前の人生を生き抜くんだ、リツカ!!『人類最後のマスター』でも、『傲慢な暴君の略奪者』でもなく!『藤丸立花』という、お前自身の為に生き抜くんだ、リツカ!!俺の最愛の人よ!生き抜き、己の生を全うしてくれ!!お前自身の為にな!」





そこまで叫ぶと、王は黙り込んだ。じっと灰色の瞳でマスターを見つめる。マスターの青い瞳を見つめる。静かだが、苛烈な思いを込めて。己の全ての感情を込めて。
マスターも青い瞳で見つめ返す。こちらは静かに、そして穏やかに。優しささえ感じさせながら。熱烈な視線を受け止める。
しばらく見つめ合っていた二人だったが、先に動いたのはマスターだった。ふっと笑みを浮かべると、困ったように呟く。
「…熱烈な口説き文句ですね、マンドリカルド王」
そう言うと、マスターは視線を上に向けた。天井を見上げる。その眼差しは二人きりの時に王がマスターの一部を拒絶した時とは違い、嬉しそうだ。
「確かに…貴方じゃないと言えないですね…今の貴方じゃないと言えないですね…『誇り高きタタールの王』でしかないマンドリカルドしか…言えない言葉です…素晴らしい一手でした…」
幸せそうに笑いながら、マスターは呟く。その笑顔は満足ささえ、感じる程に。
「思わず、心動かされましたよ、マンドリカルド王…惚れすらしました…こんな俺でもね…それくらい、熱烈で…強烈な一手でしたよ、マンドリカルド王…素晴らしかったです…」
噛み締めるように呟くマスター。そんなマスターに王は笑いかける。
「これくらい、当たり前だろう?俺はお前が好きなんだから。俺はお前を愛しているんだから。お前を愛し尽くすと決めたのだから。これくらい、口説くさ。これくらい、口説かないと駄目だろう?」
王はあっさりとそう言い放った。笑いながら、マスターを見上げる。こちらも嬉しそうに幸せそうに満足そうな笑みを浮かべていた。
「少しでも分かって貰えたようで良かったよ、リツカ。他も分かってくれるといいな。人類最後のマスターで傲慢な暴君の略奪者でもある藤丸立花よ」
それだけ言うと、王はマスターから離れた。叫び続けて少し疲れたのか、気怠げにすらなりながら、立ち上がる。マスターに向き合うように。しっかりと彼を見つめて。
マスターも立ち上がり、王と向き合う。しっかりと王の目を見て。青い瞳は灰色の瞳を捕らえる。
そんなマスターに王は嬉しそうに満足そうに笑うのだった。
王の言動を見たマンドリカルドは何かに気付いたように目を見開いた。そして口に手を当て、何かを考え込む。そんなマンドリカルドに気付いたのか、ヘクトールが声をかける。
「何か気付いたのかい、後輩?」
「今は黙っておきます…伝える気もないですし…話をするとしても、全部が終わってからっすね…」
それだけ答えるとマンドリカルドは手を下ろした。そして、再び視線を戦争をする王とマスターに向けたのだった。

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