君だけ愛し尽くす
2026 06/19
[chapter:君だけ愛し尽くす]
『え?』
目の前の二人はお互いを認識すると同時に声を漏らした。片方は不機嫌そうに相手を見て、もう片方は睨みつけるように相手を見る。
そこにいたのは二人の『マンドリカルド』。一人は青年で割と髪が短く、体の高さも俺とあまり変わらない。細身に見えるが実はえげつない程に体を鍛えている。雰囲気は普段は優しいが、しかし一度戦場に出れば元は暴君だったというのも納得出来るくらいの荒々しさを出し、暴れ回る。
もう一人は大人の『マンドリカルド』。髪は長いし、体は高さも厚さも俺より一回りくらい大きい。相変わらず精悍な顔つきをしているが、雰囲気は何処か熟成されているからか優しく、また大人だからか成熟していて俺を甘やかしてもくる。
「…えっと」
「ふん。若い頃の俺か。この姿という事はロジェロなんぞに負けた情けない俺だな?弱者は負け犬らしく尻尾を巻いて、さっさと部屋を出ていけ。王の寝所に勝手に入った挙句、王と恋人の蜜月を邪魔するとは何事だ。今日は俺の部屋で立香と過ごすとカルデアの奴等に申請しているし、許可だって取っているんだぞ?分かったら、さっさと出ていけ」
「そう言うって事はロジェロに勝った俺か。その口振りからすると、王にもなった俺か?そんな奴が何でカルデア、しかも俺の自室にいるんだよ?そんな俺なんて今までの旅で出会った事なんて無いし、召喚だってしていない。なのに、何でここに存在しているんだ?」
俺が何とか声を漏らすと成熟した大人のマンドリカルドが口を開いた。傲慢に言い放ち、若いマンドリカルドを追い出そうとする。
若いマンドリカルドも相手がどんな『マンドリカルド』か分かったようで、そう言い放った。若いマンドリカルドの言葉を聞いた王のマンドリカルドは鼻で笑う。
「何を言っているんだ、お前は?俺だって旅先で立香と共に戦って縁を結び、召喚に応じたから、このノウム・カルデアというのに来てやったんだぞ?俺が来た初日に俺に襲いかかって来たお前を叩きのめしてやっただろうが」
「うわ!あの最悪な状態のまま、王になった俺かよ!!しかも、来た初日に今の俺と同じだろう『マンドリカルド』を潰していやがる!最悪過ぎる!!何をやってんだよ、王の俺に負けた俺!一番負けちゃいけない奴に負けんな!!」
王のマンドリカルド…マンドリカルド王らしき人物の言葉を聞いた若いマンドリカルドは嫌悪感を隠す事なく、むしろ、これでもかと出しながら言った。仇を見るように鋭く睨みつける。そんな若い自分をマンドリカルド王は嘲笑いながら見返した。
「お前の前でも見せてやっただろう?立香は俺のだって。お前達の前で立香に口付ける姿を見せたら、お前は不様にも泣きながら走り去っていったではないか」
「はぁ?!マスター…立香は俺の恋人だよ!俺だけだと弱いから、ヘクトール様だって後ろ盾になってくれているんだ!!ふざけた事を抜かすなよ、てめぇ!」
マンドリカルド王の言葉を聞いたマンドリカルドは盛大に顔を歪めながら怒鳴った。それを聞いたマンドリカルド王も盛大に顔を歪め、更に不機嫌そうな顔をする。
「何を言っているんだ、お前は?ロジェロなんぞに負けた挙句、嫌悪している俺にも負けたからといって醜態を晒し続けるな。さっさと部屋を出ていけ。立香はこれから俺と愛し合うんだ。これ以上、王の俺と俺の可愛い恋人の立香の時間を邪魔するな」
「この部屋は俺の部屋だよ!だから、部屋を出ていくのはてめぇだ!!何が何だか分からないが、とりあえずてめぇが部屋を出ていけ!今日は久し振りに休みでカルデアも立香も許可を出してくれた貴重な恋人の夜なんだ!それをてめぇなんかに邪魔されて堪るか!!」
マンドリカルド王の言葉に、また若いマンドリカルドが吠えるように怒鳴る。それを聞いた俺は首を傾げた。
何かおかしい。確かに明日は休日だから、恋人のマンドリカルドの部屋に来た。そこで恋人としての甘い夜を過ごす為に。
だが…
「あれ?」
どちらの『マンドリカルド』が俺の恋人なんだ?と考えて気付いた。どちらの『マンドリカルド』が俺の恋人なのか分からなくなっている。というか、若いマンドリカルドの言葉の通りなら、若いマンドリカルドの方のカルデアにはマンドリカルド王はいない筈で…
「ど、どうなっているの?」
「どうした、立香?そんなに可愛い顔をして。そういう可愛い顔は俺一人の前でしかするなと常々言っているだろう?只でさえ、お前はカルデアにいる他のサーヴァント共を誑かし、その可愛い顔で魅了し続けているんだから。お陰でそいつらを恋人の俺が叩き潰しているとも常々言っているだろう?」
「それは俺がやっているんだよ!恋人の俺がな!!マスター、どうしたんすか、そんなに不思議そうな顔をして?あ、今からダ・ヴィンチとかにこいつの後始末をさせるのが申し訳ないとか思ってます?その辺の心配はご無用っすよ。不審者を始末するのはカルデアの仕事でもあるんすから。ヘクトール様だって何かトラブルがあったら、すぐに教えてくれって言ってるじゃないすか。だから、そっちにこいつの始末をやらせた方が後々の為にも良いっすよ。防犯とかもカルデア職員とかじゃないと分からない部分もありますしね」
「えぇ?」
ぽつりと呟くと二人の『マンドリカルド』は瞬時に俺を見た。先に口を開いたのは僅かの差でマンドリカルド王の方。険しい顔をしながらも俺を気遣っているからか、何処か優しさや甘さがある。そんな王の自分に怒鳴ると若いマンドリカルドも俺を気遣っているからか、優しく俺に言った。気遣いが出来る『マンドリカルド』らしい行動だが、何というか…変な感じがする。
「え、えと…俺の恋人はどっちの『マンドリカルド』?」
『は?』
問題解決のためにも言わないといけないと思い、疑問を口に出したら、二人の『マンドリカルド』は真顔になって俺を見た。まじまじと見つめてくる二人の『マンドリカルド』に俺は居た堪れなくなってくる。
「その…『マンドリカルド』が俺の恋人なのは分かるんだけど…どっちの『マンドリカルド』が俺の恋人かは…何故か分からなくなっていて…」
居心地が悪いながらもちゃんと説明しないとともごもごとだが、事情を説明した。すると、先に答えたのは、またしてもマンドリカルド王の方からだった。
「何を言っているんだ、立香?俺に決まっているだろう。確かに最初は強引に迫った部分はあったが、ちゃんと口説いたり何だりし直して、ちゃんと俺の恋人になったじゃないか。俺が改めて告白し直した時だってお前は頷いたし、これは自分の意思だ、貴方に脅されたから頷いている訳じゃない、俺はちゃんと貴方が好きだとも俺に言ったじゃないか」
「何を言っているんだ、てめぇは!しかも、最初は強引にマスターに迫ったのかよ!!相変わらず、最低な奴だな!マスター、あんた忘れちゃったんすか?!決死の覚悟で俺があんたに告白したら、あんた、嬉し泣きしながら自分も好きだから嬉しいって言って、頷いてくれたじゃないっすか!!それを忘れちまったって言うんすか?!」
「え、えぇ?!」
ため息混じりに呆れ返りながら言うマンドリカルド王。そんな王の自分に若いマンドリカルドは即座に怒鳴る。そして俺には慌てふためきながら尋ねて来た。二人の『マンドリカルド』の言葉を聞いた俺は驚きの余り、大声を出してしまう。
何だ、それは?どちらも記憶にない。というか、何でどっちの記憶もないの?
何、これ?まさか、俺、またレムレムしてる?カルデアっぽい場所に?しかも、『マンドリカルド』の部屋らしき所に?しかも、目の前には俺の恋人を名乗る『マンドリカルド』が二人もいて…
本当に何なの、これ!記憶もあやふやだし!
「まさか…俺と愛し合ったのとかも分からなくなっているのか…?あんなに俺に愛される度に嬉しそうに幸せそうにしていたのに…?俺にも貴方に大切に愛されて嬉しいと何度も言ってくれていたのに…?」
「う、嘘でしょう、マスター…?確かに俺は男相手はあんたが初めてだから、下手な部分はあったかもしれないっすけど…他ならぬあんたが大丈夫、ちゃんと気持ち良い、大切に愛してくれて嬉しいって何度も言ってくれたのに…」
「え…?」
呆然としながら呟く二人の言葉に俺も呆然とする。何だ、それは?どちらも記憶にない。というか、俺、『マンドリカルド』と…恋人とそういう事をする関係だったっけ?
俺の表情を見て俺の心情とかを察した二人は一瞬ぴしりと固まった。だが、次の瞬間、
「ふざけるなよ、立香!いくらお前でも許せる事と許せない事はある!!あんなに大切に丁寧に俺が愛したのを忘れた?!いくらお前が相手といえど、それは許せないぞ!」
「こんな奴に同意するのは死ぬ程嫌っすけど、でも俺も同じ気持ちっすよ、立香!いくら俺が下手くそだからって、忘れるなんてあんまりっす!!俺はあんたをこんなにも愛してるし、あんたもあんなに俺を愛してくれたのに、その大切な記憶を忘れた?!冗談じゃねぇっすよ!」
「ひぇ…!」
二人とも激怒しながら怒鳴ってきた。王のマンドリカルドは明らかに不機嫌に怒り狂い、若いマンドリカルドは涙目になりながらも怒り狂っている。そんな二人の迫力に押された俺は青ざめながら一歩後ずさる事しか出来なかった。
二人の言い分は当然だし、俺だって恋人にされたら嫌だ。だから、二人が怒り狂うのは当たり前だと分かるが…
「しょ、しょうがないだろ?!だって、分からなくなっているんだから!俺だって原因が分からないけど、その辺りが分からなくなっているんだよ!!だから、どちらが正しいとか言えないんだ!困っているのは、俺もなんだよ!!」
『……』
あまりの迫力につい俺も怒鳴り返すと二人は目を座らせながら、俺に迫ってきた。目付きの悪い二人の『マンドリカルド』が怒りながら迫ってくると本当に怖い。あまりの怖さにまた一歩後ずさろうとするが、
「え?」
後ろは壁で逃げ道はなかった。あまりの怖さに軽くパニックになる。そんな俺に二本の腕が伸びてきて…
「じゃあ、体を使って思い出させてやるよ。王の俺の愛でお前の記憶喪失を治してやるからな、立香」
「俺があんたを助けるんで安心して欲しいっす、立香。心配しなくても大丈夫っすよ。下手だったかもしれないけど、回数はしていたから。俺が抱いたら、立香の体も俺が恋人だって分かり、俺が恋人だってちゃんと分かるっすよ」
「やぁ…!」
両側から二人の『マンドリカルド』が腰を抱き締め、それぞれ耳元で優しく囁いて来た。甘く優しく、それでいて腰にもくる良い声で囁かれた俺はぶるりと体を震わせる。
ただでさえ、マンドリカルドの声は低いからか心地良くて気持ち良くすらあって俺は好きだって言うのに…種類が違う『マンドリカルド』の甘い声は俺には毒でしかなく…
「お、お手柔らかに…お願いします…♡」
両側で俺を抱き締める二人の『マンドリカルド』に、俺はそれしか言えなかった。
「やぁ…♡そんなにずりずりしないでぇ…♡」
「あぁ、奥の方にも欲しくなって来たのか?お前、ここも弱いけど、奥を可愛がられる方が好きだもんな。偉いぞ、立香♡ちゃんとお強請り出来て♡今、ご褒美をやるからな♡」
「あぅ♡」
前立腺をぐりぐり♡と犯してくる逸物の快感から逃げるように腰をくねらしながら言うと、俺を犯すマンドリカルド王は耳元でそう囁きながら奥をとん♡と突いてきた。それに俺は悲鳴をあげる。あまりの気持ち良さから、中のマンドリカルド王を締め付けてしまう。そんな俺に気付いたマンドリカルド王はふふっと楽しそうに耳元で笑った。
「可愛いな、立香♡それに嬉しいよ。こんなに甘えてお強請りもしてくれて…今、ちゃんと奥にあげるからな♡」
「あぅ♡あぅん♡」
俺にそう囁くとマンドリカルド王はとんとん♡と奥を突いてきた。甘く優しく奥を愛してくれるマンドリカルド王に俺は甘い声をあげる事しか出来ない。背後から優しく中を愛しながら、マンドリカルド王は耳たぶを甘噛みしたり舌を抜き差しして耳を犯してもくる。卑猥な音を直接注がれもし、否応なく体は熱くなった。
最初に俺を抱く事になったのは王のマンドリカルドだった。激しい戦い(と言ってもじゃんけん)を制し、先に俺を抱けると分かった王のマンドリカルドはそれはそれは嬉しそうだった。にやにやと若いマンドリカルドを馬鹿にするように嘲笑いながら見ていた。そんな王の自分に負けた若いマンドリカルドはそれはそれは悔しそうだった。
とはいえ、じゃんけんとはいえ、勝負は勝負。しかも一回だけ。何度もあいこを出したから、永遠に続くかと思ってしまったのは秘密である。流石は同じ『マンドリカルド』同士だ。
まぁ、これも言ったら更に怒るのは分かっていたので黙っていたけどね。
「立香、そっちの俺にばっかり夢中にならないで欲しいっす。ほら、キスしましょ?あんた、俺とキスするのも大好きじゃないっすか。はい、ちゅー♡」
「ふぁ…♡ふぅ…ん…♡」
後ろから俺を犯してくるマンドリカルド王にばかり夢中になっていたからか、前の若いマンドリカルドが不機嫌そうに言いながら、唇を重ねて来た。ちゅ♡ちゅ♡と何度か触れるだけのキスをしてから、舌を挿れてくる。
俺の口の中を犯す舌は熱かった。でも、甘やかすように優しく愛撫してくるから、怖くない。優しく穏やかに、でも激しく口の中を舐めたり噛んだりしながら、唾液を交換し合う。
こくこくとマンドリカルドから唾液を口移しされるのを飲み干す度に熱が腹にまで落ちて溜まり、体が熱くなった。堪る熱はじくじくと体を蝕み、腹の底で淫靡な熱が暴れる。ぴくぴく♡と自分の性器が震え、ぴゅくぴゅく♡と蜜が溢れるのが分かった。
「こら、立香。そんな奴の口付けで気持ち良くなるんじゃない。ほら、俺がいつものように絶頂に導いてやるから、気持ち良くイこうな♡」
「やぁ♡」
性器を握られながら、奥を突く強さが強くなった。優しく袋を揉まれて昂らされる。一通り袋を揉んだら気が済んだのか、ゆっくり下から上に竿を撫でられた。無骨な指が何度も根本から先端を優しく撫で、溜まった熱を出せとばかりに促してくる。そうしながら奥も突いてくるから、堪らない。
「や…♡あ…ぁん…♡ふぅ…ん…♡」
「こっちも集中しましょうね、立香♡」
「やぅ♡」
マンドリカルド王に絶頂に導かれる俺を見て不機嫌になった若いマンドリカルドはそう言いながらきゅ♡と乳首を摘んできた。ぴん♡と赤く充血したそれを宥めるように躾けるようにむにむに♡くにくに♡きゅっきゅっ♡と何度も摘まんでくる。胸を可愛がりながらキスだってするから、堪らない。
「も…やぁ…♡イク、イクぅ…♡」
耳も乳首も性器も可愛がられ、口の中も体の中も愛された俺はそう叫びながら、絶頂を迎えた。それと同時に中にも精を放たれ、熱い熱が腹の中を満たす。その刺激に、また俺は達した。ぴゅくっ♡ぴゅくっ♡と俺の性器から精液が放たれる。
ひたすら気持ち良く、幸せになれた。優しかったし、甘やかしてくれたし、何より愛していると分かったから。あまりの多幸感と体を満たす愛と熱が心地よくて頭がぼーっとする。
「可愛いな、立香♡一回イったのに、俺の中出しでまたイクなんて♡」
「んん…♡」
「あーぁ。こんな奴のせいでこんなにも精液出しちまって…今、俺が体を清めてあげるっすからね、立香♡」
「ふやぁ♡」
褒めるように優しく言うと、ずりずり♡と中の精液を腸壁に擦り付けるようにマンドリカルド王が中を掻き回してきた。それに呻くと、前の若いマンドリカルドが俺の性器を口の中に招く。先端にちゅうちゅう♡と吸い付いたり、全体を口の中で出し入れして奉仕してくれる。あんまりにも気持ち良くて腰が溶けそうだ。
「はい、ここまで。次にイクのは俺の中出しで愛してです。こんな奴より気持ち良くイかせてあげますからね、立香♡」
「やぁ…♡イきたい♡イきたいよぉ…♡」
もう少しでイク♡という所で若いマンドリカルドは口を離した。さっきまで腰が溶けそうなくらいに気持ち良かったのに、急に快感を取り上げられてしまい、俺はかくかくと腰を揺らす。そのせいか中の刺激も強くなるが、やめられない。気持ち良い愛が欲しくて欲しくて浅ましく強請ってしまう。
「ほら、退けよ、王の俺。てめぇにばかり良い思いをさせて堪るか。今度は俺の番だ」
「ちっ、誤魔化せなかったか。仕方ない、退いてやるか。こいつの番が終わったら、また抱いてやるよ、立香♡こんな奴より遥かに気持ち良くイかせてやるから、楽しみに待っていろ♡」
「ふぁ…♡」
若いマンドリカルドがマンドリカルド王に言うと、彼は舌打ちしながら動きを止めた。名残惜しそうにゆっくりと俺の中からマンドリカルド王が出ていく。大きくて硬いそれが中を擦りながら出て行ったからか、中はきゅうん♡と出ていくマンドリカルド王に行かないで♡と甘えるように懇願するように締め付けたのが良く分かった。さっきまであった大きくて硬い熱が出て行ったのが寂しくてお腹の奥がうずうず♡と疼く。
「やぁ…♡お腹、寂しい…寂しいよぉ…♡」
「今、俺がその寂しいのを直してあげますからね、立香♡」
「ぁん♡」
無くなった熱が寂しくてお腹を撫でながら呟くと体をうつ伏せにされ、若いマンドリカルドが中に来てくれた。若いからか、さっきよりも硬くて熱い気がする。大きさとかはあまり変わらないのに。
俺の腰を上げるように抱えると若いマンドリカルドはぱちゅぱちゅ♡と腰を打ちつけてきた。最初から奥をとんとん♡と突かれ、きゅんきゅん♡とお腹の奥が疼く。奥だけじゃなく、入り口に近い弱い所も太くて硬いちんぽがごりごり♡って擦るから、それも気持ち良い。
「ゃん♡ゃん♡きもちい♡きもちい♡おっきくて硬い先っぽで奥をとんとん♡ってされるの、気持ち良い♡お腹の中の弱い所も硬くて太いのでごりごり♡ってされるから、気持ち良いよぉ♡」
「あんた、こうやって愛されるの大好きっすもんね。声もとろとろに蕩けて可愛いっす♡中ももっとして♡ってお強請りするように締め付けてくるから、堪んねぇっす♡あんたは本当に何をしても可愛いっすね、立香♡」
「やぁだぁ♡恥ずかしい事、言わないでぇ♡」
あんまりにも気持ち良いから呟くと、後ろの若いマンドリカルドはそう言いながら、奥をつきながら、ぐりぐり♡と回すように擦ってもきた。器用にもごりごり♡と擦るように回しながら奥を突いてくる若いマンドリカルドが言った事が恥ずかし過ぎて、逃げるように腰をくねらしながら、俺は言う。
「そんな風にお強請りしながら言われても可愛いだけっすよ、立香♡逃してあげないっす♡」
「あぁん♡」
若いマンドリカルドは逃さない♡と言わんばかりに俺の腰を強く抱き直しながら、どちゅ♡と強く奥を突いてきた。それにびくり♡と体が震える。若いマンドリカルドはそのままどちゅどちゅ♡と強く奥を突いて犯してきた。その度に俺の中はマンドリカルドによって拓かれ、奥へ奥へと彼を招く。それに伴い、お腹の奥が更にうずうず♡きゅんきゅん♡と疼いた。
「こら、立香。そっちの俺ばかりに夢中になるな」
「あ…♡」
後ろのマンドリカルドばかりに夢中になっていると、頬を熱い肉棒でぺちぺち♡と叩かれた。目の前に差し出された太くて大きくて硬そうなグロテスクなそれから、むわっ♡と雄の匂いが広がる。白濁とした液に塗れ、血管が浮かび上がるそれに触れると火傷しそうなくらい熱かった。
こんな大きくて凄いちんぽがさっきまで俺の中に…♡俺の中をごりごり擦って愛し、気持ち良くしてくれたんだ…♡
そう思うと愛しくて嬉しくて堪らなくなり、自然と口を開いて中に招いていた。辿々しくも懸命に奉仕し、感謝と愛を伝える。初めてだから下手だと思うけど、マンドリカルド王は満足そうに嬉しそうに笑いながら髪ごと頭を撫でて褒めてくれた。
「ありがとうな、立香。そんなに一生懸命に奉仕してくれて嬉しいよ。一杯味わって口でも俺を感じてくれ」
「ふわ…♡」
そう言うとマンドリカルド王はずり…♡ずり…♡とゆっくり口の中を擦るように愛してきた。上顎に精液を擦り付けるようにずりずり♡とされる。それに必死に舌を絡めて奉仕すると、とぷり♡と淫液が溢れた。それをこくこく♡と飲むと、お腹の中に淫らな熱が溜まっていく。その度にお腹がきゅんきゅん♡と疼き、中のマンドリカルドをきゅうん♡と締め付けた。締め付ける度に中のマンドリカルドは大きく太く、そして硬くなるのが分かる。浮き上がっているであろう血管さえ分かるくらいに勃起するそれに中が媚びて甘えるように締め付ける。
「上手にお強請り出来て偉いっすね、立香♡ご褒美をあげるっす♡」
「こっちもご褒美をあげるからな、立花♡」
「はぅん♡」
一際奥を強く付くとマンドリカルドは奥に精を放った。中を満たす熱い熱を感じながら、俺も性器から精を放って果てる。それと同時に口も締め付けたからか、口の中にも熱い熱が満たされた。熱くて粘っこくて淫らな液を口でもお腹の奥でもこくこく♡と飲み込んでいく。精液を擦り付けるようにずりずり♡と中を擦られながら体の奥に招くと、お腹の奥がきゅんきゅん♡と疼きながら、熱くなった。
「ん…♡んん…♡」
「もういいぞ、立香。今度は中で、な?」
「やぁ…♡」
味わいながら淫らな液を飲んでいると熱い肉棒が口の中から出ていってしまった。それが寂しくて出ていくそれを最後まで舌で追いかける。それと同時にお腹の奥の熱い肉棒も出て行ってしまう。寂しくて悲しくなる。
「やだぁ…♡熱いの出ていっちゃ…♡さみし…寂しいよぉ…♡」
「今、あげるっすよ、立香♡俺のも口でも愛して下さい♡」
「んふ…♡」
寂しくて泣きそうになっていると、またしてもむわっ♡と雄臭い肉棒が差し出された。こっちも白濁とした液に塗れ、血管を浮き上がらせる程に大きく太く硬く勃起して凄くえっちだった。
卑猥な匂いと淫らな熱に誘われ、それも口の中に招く。すると、褒めるように口の中に出し入れされながら、舌に擦りつけられた。甘やかすように褒めるように、それでいながら舌に味を教え込ませてやると言わんばかりの蹂躙。愛しているからこその蹂躙だから、怖くなんてない。とてつもなく嬉しいし、愛しい。
こっちも下手くそながら、口や舌で必死に奉仕する。口でちゅうちゅう♡と吸い付いたり、舌でぺろぺろ♡と舐めたり。溢れる淫らな熱をお腹の中に取り込む度に、またお腹がうずうず♡きゅんきゅん♡と淫らに疼いた。
「こっちも今、中にやるからな♡だから、こっちにも集中するんだ、立香♡」
「やぁん♡」
また腰だけ高く抱え上げられると、むに♡と尻肉を掴まれ、後孔が指で広げられた。じっと淫らな穴を視姦されているのが分かる。そのせいか、広げられた穴が後ろのマンドリカルド王を誘うようにひくひく♡と蠢いた。その度に中に出された淫液がこぷこぷ♡と溢れるのが分かる。
じっ♡と淫らな孔と漏れる愛液を見る後ろのマンドリカルド王の視線もいやらしいし、あまりにもえっちな自分の体にもどきどき♡した。
「卑猥で淫らな孔だな、立香♡これは俺のだとしっかり躾けないと♡」
「ひゃん♡」
後ろのマンドリカルド王はそう言うと、どちゅ♡とちんぽを挿入して犯してきた。そのまま腸壁に染み込ませるようにぐるぐる♡とかき混ぜるように擦りつけてくる。中を拡げるようにしながら、尻を引き寄せて締め付けるように躾けてもくるから、堪らない。精液を通じて魔力も体を巡りに巡る。あまりの気持ち良さに若い肉棒を口から離してしまった。
「やだぁ♡お腹の中、拡げないでぇ♡そんなにえっちな精液を中にずりずり♡擦りつけるのもやめてよぉ♡恥ずかしい♡」
「恥ずかしい?今更、何を言っているんだ、立香?」
「ゃん♡」
あまりにも卑猥でえっちだからそう言うと、後ろのマンドリカルド王はまたどちゅ♡と強く奥を突いた。それに媚びて甘えるように声が漏れ、中も熱い肉棒を甘えて強請るように締め付けるのが分かる。
「そうっすよ、立香。俺ら、ずっとやらしい事をしているんすから。今更っすね」
「んぶふぅ…♡」
口から外れた肉棒をまた口の中に挿れながら、若いマンドリカルドも言ってきた。口の中も愛して躾けてやる♡と言わんばかりに口内をずりずり♡と犯してくる。
「んふ…♡ふぅん…♡」
「こら、立香。そっちの俺ばかりに夢中になるな。こっちも集中しろ」
「んふぅん♡」
必死になって口の中を犯す肉棒に舌を絡ませて味わっていると、後ろのマンドリカルド王が自分を忘れるなと言わんばかりにまたどちゅ♡と強く奥を犯してきた。どちゅどちゅ♡と奥を突いて犯しながら、最奥の雄子宮を目指してくる。それに俺の中は悦び、もっと犯して♡早く子宮も犯して♡と強請るように奥へ奥へと誘うように蠢く。
それに誘われるまま、マンドリカルド王は奥を犯して拡げていき、遂には雄子宮を守る奥の壁まで到達した。固く閉ざす奥を解すようにとちゅとちゅ♡と甘く、それでいて激しく突いたり、こねこね♡とぷっくり♡と硬く膨らんだ先端でこねくり回す。大丈夫♡大丈夫♡と甘やかすように硬く大きな先端で敏感な奥を可愛がられ、子宮口が開き、ちゅぱちゅぱ♡とマンドリカルド王のちんぽに吸い付いて甘えるのが分かった。
口の中で舌で奉仕する熱い肉棒からもそれを促すように淫らな液が溢れる。それを飲み込む度に腹の奥深くが熱くなり、きゅんきゅん♡と疼いて俺の子宮を拓くように促した。
「ん…♡んん…♡」
「子宮も俺の子種が欲しいってお強請り出来て偉いな、立香♡お望み通りに今、子宮に精液というご褒美をあげて孕ませてやるよ♡」
「は?」
「んひぃ…♡」
マンドリカルド王の言葉に若いマンドリカルドが声を漏らしたが、俺はそれどころではない。口の中もお腹の中もマンドリカルドを感じ入りながら奉仕していると、奥の奥で熱い熱が放たれたのが分かった。体の隅々まで熱い熱が満たされていく。それがあまりにも気持ち良くて、また俺は性器から精を放って達した。何回か吐き出したからか、色が薄い。
そんな俺の体を軽く揺さぶりながら、全部の精液を子宮に注いで孕ませてやる♡とばかりにマンドリカルド王が先端を子宮口にぴったりとつけ、びゅーびゅー♡と勢いよく精を放ち続けた。ぴゅくぴゅく♡という勢いになってもそれも子宮に吐き出しきって孕ましてやる♡とばかりに雄子宮の中に吐き出される。
「んん…♡んぅ…♡」
「どけ、この野郎!立香を孕ませるのは俺だ!!」
「ぁひ♡」
子宮の中まで満たす熱い熱を感じ入っていると、怒鳴りながら、若いマンドリカルドがマンドリカルド王を俺の中から追い出した。イキ過ぎて意識が朦朧としているからどうやったかは分からない。だが、王の自分を追い出すと強引に俺を仰向けに押し倒し、中にちんこを挿れて犯してきた。
口で出さなかったからか、若いマンドリカルドのちんぽは先程よりも大きくて硬くて太い。ばちゅばちゅ♡と血管が浮き上がる程に勃起したそれで始めから激しく犯してくる。一度中に精を放たれ、その悦びを知ったからか、激しく犯してくる若いマンドリカルドにも子宮口は甘えるようにちゅぱちゅぱ♡と吸い付いて子種を強請った。それに若いマンドリカルドは一瞬息を詰まらせる。
「くっそぉ…!俺の立香の子宮に中出ししやがって…!!こうなったら俺も立香の子宮に中出しして、俺の精液で上書きし、あいつの精液を立香の子宮から追い出してやる…!」
「やぁ…♡はげし…激しい…♡そんなに乱暴にしちゃ、だめぇ…♡」
先程までの優しさとは違い、激しく犯してくる若いマンドリカルド。そんな若いマンドリカルドに俺は首を横に振りながら叫ぶが、
「上の口では嫌々言っておきながら、甘えるように下の口で締め付けて甘えて強請ってのは立香なんすよ!こうなったら、お望み通りに激しく犯して子宮に中出しし、俺のでも孕ませてやるからな!!」
「やぁ♡マンドリカルドの乱暴ちんぽに躾けられちゃうよぉ♡」
そう怒鳴りながら若いマンドリカルドはばちゅばちゅ♡と激しく犯してきた。しかし、三回も中出しされたからか、俺の中はそれでも傷つく事はなく、むしろ強く激しく犯してくれて嬉しい♡と言わんばかりに一突き毎にきゅうん♡きゅうん♡と締め付けて甘え、お強請りする。それが分かったからか、後ろのマンドリカルドが微かに笑った気がした。
「マジであんたは可愛いっすね、立香♡こんなに乱暴にされても俺に愛されて嬉しいって甘えてお強請りしてきて♡立香のけつまん、マジで名器っす♡今度はこのまま激しく愛してあげますからね♡それで、俺があんたを孕ませます♡」
「いやぁん…♡孕ませないでぇ…♡」
嬉しそうに言いながら、ばちゅばちゅ♡と激しく犯し続けるマンドリカルド。言われた言葉が恥ずかし過ぎて叫び、逃げようとするが、
「駄目っすよ、立香♡あっちの俺もあんたの子宮に射精したんで、俺にもあんたの子宮に射精させて下さい♡それで孕んで下さいね♡」
「きゃうん♡」
「くっ…!」
ぐいっと腰を掴んで逃げようとする俺を引き寄せると後ろのマンドリカルドはばちゅ♡と一際強く奥の子宮口を突いた。その刺激に腸壁も子宮もきゅうん♡と媚びるように甘えながら中のマンドリカルドのちんぽを締め付けるのが分かる。それに促されるまま、若いマンドリカルドも俺の子宮の中に精を放った。両方の刺激に俺の性器から色を失った精がぴゅくぴゅく♡と勢いなく、吐き出される。
「はは。立香の精液、一杯吐き出したからか、勢いも色も無くなったな。俺ので、また白くしてやるよ♡」
「ひゃう♡」
マンドリカルド王の声が聞こえると股間に熱いものが放たれた。どうやら、マンドリカルド王が俺の体に精液をぶっかけたらしい。俺の精液の代わりにマンドリカルド王の精液が俺の股間を白く汚し、熱くさせる。そのせいか、くたりと力は無くしたが、俺の性器はまた熱くなった。
そこから二人の争いは更に激しくなった。
「顔にもぶっかけてあげますからね、立香♡あんたの可愛い顔、俺ので更に可愛くてえっちにするっす♡」
「あ…はぁ…♡顔にもあちゅいのがぁ…♡やらしいよぉ…♡」
「お前のぷっくり可愛い乳首も俺ので更に可愛くて淫らにしてやるよ、立香♡有難く思え♡」
「いやぁ…♡おっぱいにも射精しないでぇ…♡乳首も孕んじゃうよぉ…♡」
「入り口にも射精してあげますからね、立香♡あんたのここ、俺のなんで♡このえっちなけつまんは俺のっていう印っす♡」
「やぁん…♡中だけじゃなく、入り口もぉ…♡やらしくて、更にお尻がひくひくしちゃうよぉ…♡」
片方の『マンドリカルド』が中を犯して愛して満たすと、もう片方の『マンドリカルド』が外側を汚して愛して犯し、満たしてくる。流石に入口の時は中に出した余りで外にも出して愛したが、それ以外はもう片方の『マンドリカルド』だ。中も外も『マンドリカルド』におかしい程に一杯可愛がられて愛され、それがあまりにも淫らで卑猥でえっちだから、俺の頭の中はいつも以上におかしくなっていく。
「こんにゃ…の…♡おかひくなっひゃう…♡えっち…♡えっちぃ…♡まんどりかるどに愛されないと、俺…生きてイけなくなっちゃうよぉ…♡」
『マンドリカルド』に愛し尽くされた俺は、あまりの快感に体をぴくぴく♡震わせながら、呟いた。全身『マンドリカルド』の白濁された精液で汚されて愛されたからか、身悶える度にぬるぬる♡する気がする。それを卑猥でえっちだと思いながらも、でも同時にこんなにも愛された証拠だから幸せで嬉しくなり、気持ち良くなってしまう。
俺の言葉を聞いた『マンドリカルド』は嬉しそうに笑いながら言った。
「それは良いっすね♡責任持って俺があんたの全部を世話するんで、安心しておかしくなって下さいよ、立香♡」
「おかしくなってもちゃんと最後まで愛し尽くすから、そのままおかしくなりな、立香♡俺無しで生きられなくなっても俺が何とかしてやるから、そのまま俺に堕ちろ♡」
二人の『マンドリカルド』は笑いながらそう言う。その言葉に実際にそうなったら…♡と俺は想像してしまった。あまりにも淫らでいやらしく、卑猥な想像を。
常に全部を『マンドリカルド』に世話され、常に全部を『マンドリカルド』に愛され尽くされる俺。本当に『マンドリカルド』に愛されないと生きてイけない俺。
その想像があまりにも卑猥でえっち過ぎたから、俺はまた呟く。
「いやぁ…♡そんなの、えっちぃ…♡えっち過ぎるよ、まんどりかるどぉ…♡」
『そう言う立香の方が遥かにえっちだよ♡』
俺の言葉にそう言ったのは、どちらの『マンドリカルド』だったか?
その疑問を抱きながら、俺は意識を手放した。
「うわぁああぁぁぁっ!」
「な、何だ?!」
マスター藤丸立香は絶叫しながら起き上がった。顔を真っ赤にしながら上半身を起こすと荒い呼吸を繰り返す。そんなマスターの護衛の為に寝ずの番をしていたヘクトールは驚きで目を見開きながらも慌てて彼に駆け寄った。
「どうした、マスター?!何があった?!」
「お、おじさ…!ま、マンドリカルドが…マンドリカルドが…!!」
「え?」
ヘクトールの言葉に顔を赤らめながら、あわあわと答えようとするマスター。それを聞いたヘクトールは首を傾げながら尋ねる。
「マンドリカルドって、誰だい?」
「え?」
「少なくても、カルデアには『マンドリカルド』という奴はいないよ?サーヴァントでもカルデア職員でも」
「あ…」
ヘクトールの言葉を聞いたマスターははたと我に返った。そうだ、カルデアに『マンドリカルド』なんていう人物はいない。人でもサーヴァントでも。というか…
「そう言えば…『マンドリカルド』って誰だろう…?」
マスターも首を傾げながら呟いた。先程まで慌てながら名前らしきものを叫んだマスターだが、その人物の事を考えると答えは出なかった。
何か夢で『マンドリカルド』という人物が出てきたのは分かるが、その姿が思い出せない。何故か分からなくなっている。
何か、とんでもなくえろい事をされたという事しか思い出せない。具体的な内容は覚えていないが、何だかとんでもなくえろい事をされた…という事しか、マスターは思い出せなかった。
だが、夢というのはそういうものでもある。忘れたら、もう二度と分かることは無い。
首を傾げるマスターを見て、ヘクトールは考え込みながらも尋ねた。
「マスターの夢に『マンドリカルド』って奴が出てきたのかい?」
「う、うん…」
「そいつは味方だった?敵だった?」
「て、敵じゃないよ…多分、味方…だよ…?」
ヘクトールの問いにマスターは顔を赤くしながら、ぼそぼそと答える。詳細な事は分からないが、助平な事をされたなんて言えない。そんなマスターに何かを感じたのか、ヘクトールは静かに問う。
「マスター、答えられるなら、答えてくれ。『マンドリカルド』に何をされた?」
「そ、それは、ちょっと…」
やはり恥ずかしさから、顔を赤らめながら、ぼそぼそと答えるマスター。そんなマスターを見て、事情が何となく分かったのか、ヘクトールはそれ以上は追求しなかった。
とはいえ、ここはカルデア。特にマスターは夢の中でも色々と体験をしている。人類最後のマスターでもある彼に何かがあってからでは遅いので、ヘクトールはマスターを着替えさせると医務室に連れて行った。
結果、特に異常は無し。思春期特有の卑猥な夢を見たのでは、という結論になった。
検査の後でマスターを部屋に送ったヘクトールは考え込みながら、呟く。
「…『マンドリカルド』って奴について、調べておくか」
それだけ言うと彼はカルデアの図書室に向かって歩き出した。
「マスター、『マンドリカルド』が来たんだって?」
「うん、そう!マイフレンドがカルデアに来てくれたんだ!!」
異聞帯の海の旅を終えて新たな仲間を呼んだマスターにヘクトールはそう声をかけてきた。隣には異聞帯の海で仲間だったという鋭い目つきの青年がいる。彼はヘクトールが自分が憧れて尊敬した大英雄だと知り、申し訳なさそうに縮こまりながらも、目を輝かせていた。そんなマンドリカルドをヘクトールはにこりと笑いながら、見る。途端に彼はびくりと体を震わせた。
あの変な夢を見た日から、何日も何日も経っていた。そのせいか、マスターはすっかり忘れたようだが、ヘクトールは忘れていない。
夢とは言え、善性なマスターを自分にも言えなくなる程、恥ずかしい目に遭わせたらしい『マンドリカルド』をヘクトールは忘れていなかった。夢とはいえ、いや、夢でも何かしらの目に会い続けてきたマスターの夢だからこそ、ヘクトールは忘れていなかったのだ。
「さて、マンドリカルド」
新緑の瞳を鋭く光らせながら、ヘクトールは『マンドリカルド』に声をかける。
「ちょっと、オジサンと『お話』をしようか?」
「…っす」
顔は笑いながらも、目は笑っていないヘクトールにマンドリカルドは完璧に気圧され、頷くしかなかった。来たばかりだが、俺は何かやらかしただろうか?この偉大な大英雄様に迷惑をかけたのだろうか?やはり俺のような三流サーヴァントはすぐに座に還帰るべきだろうか?等と考えながら、マンドリカルドは背中に滝のように冷や汗をかくしかなかった。