よん
まだ外も薄暗い午前4時、何者かの気配を感じ目を開けた瞬間顔のすぐそばに刀が刺さる。無意識のうちに呼吸を止めていた事に気付きひゅっと息を吸うのと同時に自分の真上にある顔を思い切り睨んだ。
「おいどーゆーつもりだテメェ」
「おはようございます土方さん。朝礼前に手合わせお願いしたくて」
「それが人にものを頼む態度か?」
「すいません、つい」
謝罪の言葉を吐くも、1ミリも申し訳なさを感じない表情に血が頭に上るのを感じた。命を狙われるなんざ総悟で慣れてはいるが、山田には明らかな殺意を感じる。隠すこともなくむしろ全面に押し出さるそれに正直困惑していた。全く意図が読めない。いや、真選組どうこうではなく俺を殺したい、という意図しか感じなかった。
「出てけ、勝手に部屋に入るな」
怒気を含めて声が自然と低くなる。しばらくは黙っていた山田だったが、静かに立ち上がり刀を仕舞って一礼すると部屋を出ていった。机の上のタバコに手を伸ばし、覚めきってしまった頭をぶんぶんと振った。
「おい」
「お疲れ様です」
「これはどーゆーことだ」
「まきびしです」
自室の前にばら撒かれたまきびきを目の前に、何一つ表情を変えることなく頭をさげた山田に自然とため息が出る。手には大量のまきびしが入ったカゴを持っている。
「何が目的だ?真選組にまで入って堂々と俺の命狙うなんざ、何考えてる?誰の差し金だ」
ピタッと動きを止めてしばらく俯いていた#name1#は「すいません」とだけ言ってその場を去った。まきびしのせいで追うことも出来なかったが、部屋にも入れない。去るなら片付けていけよ…としゃがみこみ拾おうとした時。
「おもしろそーなことやってんじゃねぇかィ、土方さァん」
「総悟おいやめ「あららァ、足が滑っちまった〜」
ガッと背中を蹴られ顔面からまきびしに突っ込んだのは言うまでもない。
「うがぁぁぁぁぁぁぁ!」