逃がさない

ああ、お前ははどうしてそんなにも無防備なんだろう。

「転びそうになったのを助けてもらっただけだよ」

俺の傍にずっといればずっと俺がお前を守ってやれるのに。

お前の綺麗な身体に汚い汚い汚物が触れたのかと思うと虫酸が走るよ。
だから早く綺麗にしないと。

名前の服を脱がせる。
それに抵抗することはない。
俺だけに許された権利だ。

ああこの下着は始めて見た。
俺に脱がさせる為に選んだ名前の下着。
なんて可愛い女だろう。

そんな可愛い名前だからこそ汚れた所を綺麗にしなくちゃな。
指が通る肌触りも肉感も全部俺好みだ。
どうしてこいつの身体はこんなに綺麗で可愛くて厭らしいんだろう。
その全てが時として俺以外の人間まで誘惑しやがる。
それにはたまに虫酸が走る。

狭い狭い浴槽の中で名前を抱き締める。
ぴったり自分にくっついた名前の身体はなんて心地がいいんだろう。
目の前の白い肩に噛みつけば名前からほんの少し吐息が漏れた。

「なにするの」

振り返って俺に苦情を飛ばす名前。
その顔も全部全部可愛い。
名前の言葉を無視して更に歯を立てる。

「十代、痛いよ」

再度そう言われて歯を離せば赤い歯形がいくつもついていた。
ああこの傷もじきに消えてしまうのだろうな。
それでもこの身体に一時でも傷を付けられるのは俺だけた。
肌を舐めるとそれはとても甘く感じられる。
やっぱり名前は美味い。
そうしているうちに自分のモノが熱を帯びていくのを感じる。

「十代、だめ」

俺のソレに気付いた名前は制止の言葉をかける。
ああ、そのだめって言い方凄く興奮するんだよな。
弱々しい力で抵抗する振りを見せる名前は本当に可愛い。

「せめてベッド行こうよ」

名前からのお誘いだ。
そっかお前はベッドの上で愛されたいんだな。

「ベッドに行ったら当分終わんねぇけどいいのか?」

最後の確認という形でそう聞けば

「嘘つき」

俺の事なんてお見通しだよな?
それを承知した名前にもう気を使う必要はない。
名前をそのまま抱きあげベッドに運ぶ。

(あ、なんかつまんねー事考えてんな)

どこか明後日の方向を見る名前。
大丈夫だよ、今すぐ俺に夢中にしてやるからな。

深く深く口付けを行えば吐息が漏れる。
何度もそれを続けると呼吸の荒くなる名前に俺も堪らなくなって身体をまさぐり触る。
その度に名前の身体は快感を抑えるように小さく跳ねる。
首から腕、指先を舌で刺激すれば甘い吐息をもらす。

ああ、そこがいいのか。
右手で名前の手をとり指先から指と掌の間もくまなく舐めあげれば胸の先端が硬くなるのがわかった。
空いた左手で柔らかな胸を揉みしだにながらその硬くなった部分を指先で掠めるようにやわやわと刺激すれば小さな悲鳴のようなものを上げる。

「可愛い」

思った事をそのまま言葉にすれば照れたように顔を背ける。
何度抱いても名前のこういう反応は変わらない。

「焦らすのやめて」

そうしながら胸先を舌でつついていれば名前からそんな声が上がった。
もっとしてほしいという意味と捉えて大丈夫なんだよな?
お前のまるで初めての時のような可愛らしい反応も厭らしくおねだりするお前も全部が愛しい。
まったくお前は俺の理想通りの女だよ。

細い腰に筋肉なんて殆どない柔らかなお腹を手でなぞれば擽ったそうに身体を揺らした。
でもそれが擽ったいだけの反応でない事を俺は知っている。

下まで下がり名前の右足を自分の肩に乗せ薄く茂ったそこをスッと撫でれば名前は今日一番大きな声をあげた。

そのままそこに口をつけ舐めあげればそこはとても潤っていた。
吸い込むようにすればそこはじゅるりと音をたて、俺に感じているのだという事実を証明付けた。

そこにある突起を何度も丁寧に舐めあげれば名前の腰が何度も何度も逃げるように跳ねる。
両足をがっしりと抱え込んでしつこくそこを攻めあげた。

「も、やめ、」

そうして俺の頭を手で引き剥がそうとぐいぐいと押してきたがそれを無視して舌を中に捩じ込み指で突起をぐりぐりと刺激しているうちにもう一度大きな声をあげ名前は身体を痙攣させながらのけ反った。

肩を上下させながら荒い呼吸を繰り返す名前のそこに間髪入れずに自分のモノを押し込めば再び大きく身体が跳ねた。

敏感になったそこは俺のモノを咥えこんだだけでいとも簡単に達してしまったようだ。

「そんなに俺のは良かったのか?」

恨めしそうな視線を向けてくる名前のそれは肯定しているも同然だった。
なんて厭らしい女なのだろう。
そんなところがあまりにも愛しい。
立て続けに襲う快感に呼吸を乱す名前を気遣うようにやわやわと腰を揺らせば名前は快楽に溺れたような虚ろな目をして俺を見つめてくる。
その目はもっと激しくしてほしいと訴えていた。
自身をきゅうきゅうと締め付けもっともっとと訴える名前のソコに欲望のままに腰を打ち付けたくなるのを必死で我慢する。
それは決して名前の為を思っての気遣いなどではなかった。

今日はずっとお前を抱いていたい。
その想いからだった。

まだ焦るような時間ではない。
じっくりじっくり愛してやるよ。

そうして長い長い夜が始まった。
それがやっと終わったのは名前が意識を失う寸前、夜明けの時刻だった。