一時の夢のような

今日は仕事のスケジュールが大幅に変動が有り、やっと帰れる頃には0時を既に回っていた。
家に帰った頃には既に1時を過ぎていた。
基本的に規則正しい家族は既に寝ているか自室で過ごしているであろう、リビングに人の姿はなかった。

今日は自分がデュエルを行うわけではなかった上トラブルのせいでただただ待ち時間が発生してしまったこともあり変に疲れてしまった。

取り敢えず早々にシャワーを浴びてさっぱりはしたものの何か怠さを感じる。
その怠さを癒してくれるものを求めて自室を出る。

すっかり夜になり家族も寝静まった頃俺は出来るだけ静かに姉さんの部屋に向かう。
ノックをしても返事がない、もうすでに眠っているのだろう。

俺は返事がないことなど気にせず姉さんの部屋に入る。
やはり姉さんはベッドで眠っていた。

「····姉さん」

ベッドの傍にしゃがみこんで姉さんの頬を撫でるとうっすらと目を開ける。

「·····トーマス?···おかえりな、さい」

眠そうに目を擦りながら俺におかえりなさいと言って頭を撫でた。
これもいつもの事だ。

「ただいま、姉さん」

のそのそと起き上がりベッドに座って両手を広げた姉さんに抱き付いた。
姉さんもそのまま俺を抱きしめ返してくれる。
寝起きの普段より高い体温と頬に当たる柔らかな胸が気持ちいい。

「姉さん、今日一緒に寝ていいか?」

「·····駄目だって言っても帰らないんでしょう?····おいで?」

起きている間は長女としての責任感なのか俺にも厳しい事を言う事もあるが寝ぼけている姉さんは俺を全く拒まない、
だからいつも俺は姉さんが眠ってしまってからこうして部屋を訪れている。
姉さんはそう言って再びベッドに寝転んだ。
俺も同じように横で寝転んで姉さんに抱き付いた。

「姉さん、好きだ」

すぐにでも再び眠りにつきそうな姉さんの頬に何度もキスをすれば姉さんは顔を歪ませる。

「······トーマス、やめ」

拒絶の言葉を口にしようとした姉さんの口をすかさず俺の口で塞いだ。
今俺を否定する言葉は聞きたくない。

「っ、」

抵抗とは言えない程弱々しい力で俺の胸を押してくる姉さんの腕を掴んで姉さんの上にのし掛かる体制になりその両腕をベッドに沈める。

「姉さん····シたい」

唇を割って入り舌を絡ませようとすれば小さな反抗を見せる。
無理やりその逃げようとする舌をからめとってやれば姉さんの肩がびくりとした。

舌を優しく甘噛みすればどんどん姉さんの身体から力が抜けていく。

「なぁ···いいだろ?」

唇を離してもう一度そう問えば姉さんは困ったような顔をしてこう言った。

「·····ダメって言っても聞かないんでしょう?」

これは素直じゃない姉さんの了承の言葉だ。
すっかり俺に仕込まれた姉さんはとっくにスイッチが入っているのに自分もシたいということが言えない。
そんな所もつくづく俺好みなのだが。

「聞かねぇなぁ···姉さんが可愛くてもうこんなになっちまったからなぁ」

既に硬くなっているそこを服の上から姉さんのソコに擦りつけてやれば姉さんはベッドサイドの小さな照明でも分かる程に顔を真っ赤にさせた。

「いつまでたっても慣れない姉さんは可愛いな」

もう一度キスをすれば今度は遠慮がちに姉さんが俺の背中に腕を回してきた。
そんな姉さんが可愛くて仕方ない。

キスをしながらパジャマのボタンを1つずつ外していく。
その時俺の指が姉さんの素肌に少し触れただけで身体をびくりと反応させる姉さんに更に興奮する。

「姉さんは本当に敏感だな」

そのままパチリとブラのホックをはずして胸を露にして唇から顔を離そうとすれば姉さんに力強く抱き締められた。

「····姉さん、そんなにくっつかれたら姉さんの事気持ちよくしてやれねぇけど?」

俺に身体をみられる事にはいまだになれない姉さんはいつも可愛い反抗をする。
姉さんのそういう行動全てが俺を興奮させるだけだという事が分からないのだろうか?

「ほら、姉さんのここは触ってほしいって言ってるぜ?」

首筋に唇を這わせつつ肌と肌の間に手を滑り込ませて胸を触れば硬くなった突起が指先にあたった。
そのままそこを摘まめば姉さんの腕の力が少し弱まったのでそのまま引き剥がして姉さんの胸にしゃぶりついた。

「っ····、」

姉さんは声を必死で我慢しようとする。
それは少し気に入らない。

「姉さんの感じてる声もっと聞きてぇ。
我慢すんなよ」

下品に音を立てながらそこを吸いもう片方も揉みしだいて指でぐりぐりと刺激していくも姉さんは自身の手の甲を口に当て快感に耐えている。

「なら我慢出来ねぇとこ触ってやるよ」

姉さんがだらしなく感じてる姿が見たくて仕方ない。
だから逸る気持ちを抑えきれず下着ごと姉さんのズボンを脱がせた。
すべすべとした内ももに手を添わせれば姉さんは身を捩らせる。

「姉さんの身体はどこを触っても気持ちいいなぁ。
姉さんも俺に触られてると気持ちいいんだろ?」

もう一度覆い被さってキスをしながら下腹部を撫でれば姉さんは太股をもじもじと擦り合わせた。

「どうした?姉さん」

触っていた手を腹から離し両手で姉さんの頬を包み姉さんの目をしっかりと見つめればその熱を持った目は俺に何かを訴える。
勿論それが何を訴えているかなど聞くまでもないのだが。

「·····トーマス·······お、お願い···」

姉さんは俺の手をとって自身のソコに手を添わせた。
言葉に出来ない姉さんの精一杯の行動にそれ以上姉さんのしてほしい言葉を要求することはせずに望み通りソコを触ってやる。

「っあっ······」

入り口を撫でただけでもソコが厭らしく濡れているのを知り俺の口角が上がる。

「姉さんこんなに濡らしてたのかよ」

ほんの少しそこに指を入れれば静かな部屋にくちゅりと厭らしく音が響いた。
その音を聞いて興奮したのか姉さんのソコはキュッと俺の指を締め付ける。

「姉さんは相変わらず俺を興奮させるのが上手いよなぁ」

そんな淫らな姉さんに今すぐにでも自身をぶちこんでしまいたくなるのをぐっと我慢して姉さんの秘部に愛撫を続ける。
姉さんの身体を知りつくしている俺には
どこがいいかなんて勿論分かっている。

もっと焦らして姉さんの口からおねだりの言葉を出させるのも良いが今日は自分が我慢出来そうにない、姉さんが好きな所を集中的に攻めたてる。

「やあっ!····だ、だめっ····」

姉さんは堪らず声をあげ俺の腕を掴む。
しかし思わず力が入ってその腕に爪が食い込もうとしているのに気付いた姉さんは慌てて俺の腕を離しシーツを強く握った。

「俺の身体に掴まってろよ」

姉さんの手をとって自身の背中に回させると姉さんは困ったような表情で俺を見た。

「姉さんが必死で俺にしがみつきてくんの可愛くて好きなんだよ」

「あぁっっ、や····もう!だめっ!!」

姉さんは俺に可愛いと言われるのに弱い。
だからこそここぞとばかりにそれを口にする。
勿論それは俺の本心なのだが。

中の指を動かしながら敏感な突起を親指でぐりぐりと押してやれば姉さんは堪らず俺に力強く抱き付いて痙攣を起こし俺の手を濡らした。
それは所謂潮ふきというやつだとすぐに理解した。
姉さんが潮をふいたのは初めてのことだったので喜びで笑いを堪える事が出来なかった。

指を引き抜いたそこはいまだひくひくと痙攣を起こしている。
手にかかった潮を姉さんに見えるように舐めれば姉さんはこれでもかというほど顔を赤くして涙目になって俺から視線を反らした。

「姉さんが感じてくれててすっげー嬉しい」

そう言って頬に何度もキスをすれば姉さんは再び俺を見て力なく俺の首に腕を回し唇へのキスをねだる。
そんな可愛いおねだりに勿論応え深いキスをすればもう完全に姉さんの身体から力が抜けている。


「俺も気持ち良くしてくれよ?」

力の入っていない姉さんの膝裏に手を入れ足を広げソコが丸見えになるようにして自身を入り口にあてがえばそこはひくひくと俺を誘っている。

「·····トーマス····」

姉さんは期待するように俺の名を呼ぶ。
その声と表情にもはや我慢の限界を越えていた俺はズズっと奥まで自身を押し込んだ。

「っ····トーマスの、入っ·····」

指とは違う圧迫感に姉さん少し苦しそうにしながらもその顔は悦びも帯びている。

「っ、姉さんはエロすぎんだよ」

ゆるゆると腰をソコに打ち付ければ動く度に姉さんのそこは形を変えて俺を刺激する。
一度イったソコは十分過ぎる程に濡れていてぐちょぐちょと音を立て、更に俺を興奮させる。

「やべぇ····っ悪いけど余裕ねぇ」

姉さんの腰を掴んで強く奥を突けばそれに合わせて姉さんは胸を揺らし厭らしく鳴く。
その厭らしい光景に目を、耳を犯され、はち切れんばかりに硬く膨れあがったそれはさらに限界を迎える。

「な、あっ!·····姉さん、中に、中に出していいか?」

「っ、·······」

俺の言葉に姉さんは口を紡いで俺から目線を反らす。
否定の言葉も俺を拒絶する姿勢も見せないという事は姉さんも出して欲しいと望んでいるのだろう。
それならばと何度も遠慮無く激しくソコに自身を打ち付けた。

「ああんっ····はげしいっっ···と、ます、だ、だめぇっ!!」

「っ今更遅ぇよ!姉さんっっ」

限界点なんてとっくに越えていた俺は姉さんの中にその欲をぶちまけた。
久々に出したそれは姉さんに絞りとられるかのようにドクドクと溢れそれにまた姉さんは感じて熱を帯びた吐息を洩らす。
一つになったまま体重を預けて姉さんにのし掛かれば姉さんは俺の身体を優しく抱き締め、いい子いい子とでも言うように俺の頭を撫でてくれた。

俺は昔から姉さんにこうして抱き締められ頭を撫でられるのが大好きだった。


いつからだろう、それだけでは足りなくなったのは。
姉さんが大好きでミハエルや兄貴にだって取られたくたかった。

誰よりも俺を見ていてほしくて気が付いた時には姉さんを自分のモノにしたいと考えるようになっていた。

風呂上がりの熱を持った姿を見れば欲情したし別の男が姉さんに触れる所を見ればその男の腕を切り落としてしまいたいと思った。

そしてそれが限界を迎えた日、嫉妬に狂った俺は気付けば姉さんをベッドに押さえ付けていた。
強く握った姉さんの手首には痛々しい痣が残り姉さんは俺に怯えていた。
それでも不安定になっている俺を気遣うように宥めるように優しい言葉をかけてくれた。

それにも関わらず姉さんの優しさに付け入る形で姉さんを抱いたのだ。

あの日姉さんは初めての痛みに歯を食い縛って耐えた。
俺はただただ自分の欲をぶつけるように姉さんを抱いた。
そしてそれを全て吐き出した後涙を溢れた。
傷付いているのは姉さんだというのに加害者である俺の方が情けなく泣いたのだ。

それを見て姉さんは疲れきった身体をなんとか起こして泣いている俺を抱きしめたのだ。
それに驚いて何かを言おうとしても声が出なかった俺に姉さんは言った。

「気付いてあげられなくてごめんなさい」

そのあまりにもあり得ない謝罪にやっと俺の声が出た。

「っなんで姉さんが謝るんだよ!?
···全部、全部俺が悪いのに····」

姉さんは悲しい顔をしながら首を横に振って言葉を続ける。

「·······私ね、······トーマスの事、大好きなのよ」

そんなことは分かっている。
それを知った上でこんなことをしたのは俺のくだらない嫉妬心からだ。

「そんなの知ってる、姉さんはいつだって俺に優し···」

「違うの!!」

俺の言葉を遮る形で姉さんは声をあらげる。
気まずそうに視線を落としぽつりぽつりと言葉を紡いでいく。

「私ね、トーマスの事弟として本当に愛しているのよ、勿論父様やクリス、ミハエルの事だって本当に愛しているわ。
·······でもね、それだけじゃない、違ったの、トーマスの事は」

話しながら涙をポロポロと溢す姉さんを見て心を締め付けられた。
姉さんが苦しんでいる、先程あんなにも傷めつけた自分が今更何を言っているのだと他人から見れば言われてしまうことは分かっている。
それでも胸が締め付けられたのだ。

「姉さん、·······ごめん、ごめんなんて言葉じゃ許されないって分かってる。
俺姉さんの側から」

「やめて!!!」

苦しめることしか出来ない自分は消える、そう口にしようとすれば今まで聞いたことのない大きな声でそれを口にするのを阻まれた。
姉さんは今度は俺を見てはっきりとした口調で言葉を続ける。

「私は、私は貴方の事を弟として愛していると言いながらも貴方を、異性として愛してしまっていたのっ!
·····貴方に女として愛されたいと願いながらも家族として愛される喜びを捨てられなかった。
······私は望みが多すぎたのよ·····」

姉さんのその告白に俺は唖然とした。
それは俺にとって喜びでしかない事実だった。
だからこそ姉さんが謝った理由がわからない。

「····なぁ、姉さんはなんで謝ったんだ?」

姉さんは罪悪感でいっぱい、という顔で俺の質問に答える。

「····私は今まで何度も貴方に抱かれたいって思ったわ。
それにも関わらずその気持ちを隠して、家族としてこれからも愛していたいという気持ちも捨てきれずに貴方を拒んだせいで、まるで貴方が、トーマスだけが悪者のようになってしまったわ」

知らなかった、予想だにしなかったのだ。
姉さんが俺の事をそんな風に見ていた事など。
姉さんはいつだって俺の姉でいようと務めていてくれたのだ。
そんな1人苦しんでいる姉さんの気持ちを想像すら出来ずに強引に抱いた俺はなんて愚かだったのだろう。

「····俺は姉さんがそんな風に想っていてくれたことが嬉しい。
でも堪えきれず襲ったのは俺だから俺が悪いから姉さんが罪悪感を感じる必要なんてねぇよ。
俺だって姉としての姉さんも好きだし女としても姉さんが好きだ。
·····だから、両方じゃ駄目か?」

姉さんの手に自身の手を重ね出来るだけ優しくそう訊ねると姉さんは俺を見つめる。

「俺の事これからも弟として愛してほしい。
·····でも、二人きりの時は、恋人になってくれないか?
結婚は出来ねぇけどさ、いつかクリスやミハエルが結婚した後は俺と二人で何処かで二人きりで引っ越して夫婦になるってのはどうだろう、俺はもしそうやってずっと姉さんと一緒にいられたら嬉しい」

これは決して姉さんにとって優しい選択などではない。
姉さんは俺以外にだって愛される人間だろう。
それを捨てて自分だけを見ろと言っているのだ、随分と酷な話だとは思う。

要は姉さんの弟としても愛したいと言う気持ちを逆手に取った脅しだ。
こんな言葉が当然のように出来てた自分の悪知恵の働きっぷりに辟易とする。

姉さんはそんなに愚かではない。
きっと俺の言葉の真意に気付いている。
だからこそ姉さんがそれを拒んでしまえば今度こそ姉さんを諦めてしまおうと覚悟を決めたのだ。






「········私は、貴方といたい、トーマス」



姉さんは全てを理解した上で俺といる事を選んだ。
先程とは違い俺に甘えるように抱き付いてきた姉さんを抱き締め返せば何度も俺の名を呼んで胸に頬を擦りつけた。
まるでマーキングのようだと思った。

「俺もずっと姉さんと一緒がいい」

姉さんは埋めていた顔をあげて求めるように俺を見た。
俺もそれに応えて先程は乱暴にしか出来なかったキスを今度は優しくやり直した。

「·····こんなにキスって気持ちいいものなのね」

姉さんはそう言って笑った。
目を細める瞬間そこに溜まっていた涙が一筋伝ったのをとても美しく感じた。

「姉さんとするからこんなに気持ちいいんだろうな」

頬を舐めればやはりそこはしょっぱかった。
慰めるように瞼や目尻に沢山キスを送れば擽ったそうに、幸せそうに姉さんは笑った。
やっぱり俺は姉さんが大好きだとこの時改めて実感したのだ。







「どうしたの?トーマス」

昔の事を考えていた俺に姉さんが声をかける。
なんでもないと言って姉さんの唇に自身の唇を押しあて、姉さんのソコを栓をしていた自身を姉さんの中から取り出せば少しして中から俺が出したモノがドロリと流れ出た。

俺はティッシュで姉さんのソコを拭って再び姉さんに抱き付こうとするも姉さんに待ったをかけられた。

「服を着るからちょっとだけ待ってね」

姉さんはそう言ってベッドから離れる。
そして俺から隠すように薬を口に含みペットボトルの水を飲んだ。
それが避妊薬だということを俺は知っている。

孕ませてしまいたいと考えた事が何度もある。
それでももう姉さんにあんな顔を、苦しませてしまい泣かせてしまった時のような顔はさせたくなくてそれを止めることはしなかった。
姉さんは弟としての俺も愛していたいというほど俺だけでなく家族を愛しているのだ。
それを尊重したい。

姉さんさえ傍にいてくれるなら、離れていかないというなら俺は姉さんのどんな願いだって聞いてあげられる。

「トーマスも服着ないと風邪ひいちゃうわよ?」

姉さんは俺に服を手渡して笑った。
その表情はもう女の顔ではなくすっかり姉の顔に戻っていた。

「分かってるよ」

それを受け取り大人しく服を着て汚れたシーツを二人で取り替えて一緒に布団に入る。

「おやすみなさい、トーマス」

俺の額にキスをして姉さんは目を閉じる。
俺も同じように姉さんの額にキスを送る。

「おやすみ、姉さん」

目を閉じて眠りにつく姉さんは先程自身の腕の中で乱れていた姉さんとはまるで別人のようだった。
どこか幼いような、安心しきった安らかな顔をしている。
心底俺を信頼しているのだろう。
寝つきの良い姉さんからはすぐに、規則正しい寝息が聞こえてきた。

「(なあ姉さん、俺ほんとは姉さんの事姉さんとして見ていないんだ。
······でも姉さんが愛してくれるなら、俺ちゃんと姉さんの弟でいるから、だから)」

「·······ずっと俺の事愛してくれ、名前」



俺が小さく呟いた言葉は今日も俺以外誰にも聞こえることはなく夜の闇に消えたいった