いっそ貴方になれたなら

朝、目が覚めた。
目を開けて一番に見えたのは私の可愛い可愛い恋人の姿だった。
その可愛い恋人はまだ眠りについていて室内には規則正しい呼吸音が聞こえるのみの静かな空間だった。

「(いつ見ても整った顔をしている)」

彼の顔が、肌がとても美しいということを私は誰よりも知っているだろう。
私は他の誰も見たことがないような場所さえ知り尽くしているのだから。

布団をそっと捲る。
昨日シたという事もあってトーマスは下着一枚以外何も身に纏っていない。
そのすべすべの肌に直接手を滑らせた。

「(本当に細い)」

あばらがうっすらと出たそこを通ってお腹を触る。
私よりはやや硬い腹を撫でればトーマスは身動いた。

「(起こしてしまっただろうか?)」 

顔を見るもトーマスが起きた気配はない。
それを確認出来たので私は再び彼の腹を撫でそのお腹に唇を寄せた。

「(ここなら人に見られる心配はないかな)」

私はそこに吸い付いた。
トーマスのお腹に小さな赤いしるしが刻まれた。
もっともそれは時間が経てば簡単に消えてしまうのだけれど。

「(怒られるだろうか)」

そう不安を持ちながらもなんだか楽しくなってしまった私は続けてそれを付けていく。
本心をいえば私はいっそ他人に見えるような場所にそのしるしを刻みたいと願っている。

「あ···」

そんな事をしているとふとトーマスのソレが視界に入った。
ソレは昨晩と同じ用に下着の中で大きくなっていた。
なんだか気まずくなってそっとトーマスから離れようとしたその時、トーマスに腕を掴まれた事でそれは叶わなかった。

「····ご、ごめん、なさい····」

じっと私を見つめるトーマスに眠りを妨げてしまった事に対して謝罪の言葉を口にするもトーマスは別に謝らなくていいと言った。

「謝るくらいならもっと触ってくれて構わねぇぜ?こことか、な」

トーマスは私の手を自身のソレに触れさせた。

「····お、起こしてごめん」

「だから別に怒ってねぇよ。でもお前のせいでこうなっちまったから責任とれって言ってんだよ」

この言い種で気がついた。
トーマスは最初から起きていたのだという事を。
私が何をするかを面白おかくしく観察していたのだろう。

「····起きてたなら教えてくれてもよかったじゃない」

「楽しそうにしてたから邪魔したら悪いと思ってな」

完全にからかわれている。
恥ずかしいやら悔しいやらで顔が熱くなった。
私は下着の上からトーマスのソレにはむっと吸い付いた。
そうすればトーマスはぴくりと反応を見せる。

「それやるなら直接がいい」

トーマスは下着を自らずらしてそれを露出させた。
トーマスのそれは布に引っ掛かるも更に下まで降ろしたことによりまたぶるんと勢いよく腹にあたる勢いで立ち上がった。

「···なんでこんなに元気なの?昨日あんなにシたのに」

「名前が襲ってくることなんて初めてだからな、そりゃあ興奮するだろ」

そんなつもりはなかったのだけれど、男の人は私達女とは感覚的に違うものだとは知っている。
私のしていた事はそう解釈されてしまったのだろう。

先端をちゅうっと吸えばトーマスは色気をはらんだ吐息を洩らした。

「名前は俺が初めてだったからこれも初めてだよな?···それだけで興奮する」

トーマスの言葉に少しムッとした。
過去の事をとやかく言っても仕方ないのは分かっている。
でもトーマスが私以外の女の子を抱いた経験があるのが悔しかった。

私はトーマスのモノを口いっぱいに含んで舌で舐めまわしは吸い付いて根元は手で擦った。

「っ、いきなりっ、やべぇ、って」

トーマスのモノはぴくりと痙攣のようなものを起こした。
それは先程よりも硬くなっているように思う。
これがいつも私の中を突いているのだと想像して私の中がむずむずしてしまう。
きっともう私のソコは潤っているのだろう。

「あっ···、お前、どこでそんなの覚えたんだよ」

トーマスは起き上がって私の頭をくしゃりと撫でた。
顔を見上げればその顔は堪らないと語っていた。

もっと見たい、そう思って私は必死でそれを舐めた。
あまりにも必死でそうしていたせいで口から唾液が溢れてトーマスを汚していく。
それでもトーマスは感じてくれていたし止めようとはしなかったから私はそれをやめようとはしなかった。

「くっ···、あっ、やべぇ···イく···っ!」

口の中でそれがどくんと大きく脈打ったのを感じた。
その瞬間トーマスに顔を引き剥がされた。
トーマスの吹き出したそれは私の口元にかかりどろりと粘土のあるそれはゆっくりと首を伝っていく。

「お前··もっと早くやめろよ、わかんだろ」

トーマスは急いでティッシュを取って私の顔を拭こうとした。
その前に口元についたそれを舐めてみた。

「···変な味」

「あっ、当たり前だろ!」

そんなの舐めなくていいと顔を赤くしながらトーマスは私の顔を拭いていく。
その反応を見てトーマスは私のその行動が満更ではなかったのだと理解した。



全て拭きおえたトーマスは改めて私に向き合った。

「どうしたの?」

「どうしたって、そりゃあ····」

トーマスは今度は私のキャミソールを脱がせた。

「ちゃんとお返ししないと、だろ?」

そう言ってトーマスは私をベッドに押し倒してショーツに手をかけた。

「っ、いい!私はもう沢山してもらったから···!」

トーマスの手を握っていらないと主張するもトーマスは実に良い笑顔で私を見て問答無用だと言わんばかりに下着を剥ぎとった。

「こんなに濡らしておいてよくそんな事を言えるなぁ?」

下着と私のソコがイヤらしい糸を繋いだ。
私のソコは私が思っている以上に潤ってしまったようだ。

「俺からのサービスだ、有り難く受け取っておけよ」

「ひゃあっ!」

トーマスはソコをじゅるじゅると音を立てて吸った。

「だっ、だめっ····!あっ···!」

「すげぇ濡れてんな···名前はフェラしてっとこんなに興奮するんだな」

中から溢れるそれを舌で掬っては敏感な突起に塗りたくってしとしきり舐めてはソコを吸いとって、また中をかきみだしてはまたソコを濡らして。
私のソレがお尻まで伝うのを自覚して気持ちが悪い。

「っ、だめっ···そ、あっっ····い、いっちゃう、からぁ····っ」

ぴりぴりと痺れるような感覚に襲われる。
その刺激にまだ慣れていない私は懸命にトーマスのそれをやめさせようと頭を押すも腰をがっちりと抱き込まれているせいでそれは叶わない。

「っああっっ···!だ、だめ、いっ····!!」

強く吸われたそこは痙攣を起こした。
昨日散々シたというのに私のソコは再び快楽に震えている。
トーマスはそれにも関わらずそこから口を話そうとしない。
私の腰がガクガクと震えて必死で逃げようとする。

「もう、いっ···たからぁ···!」

離して、と少し強く頭を叩けばようやっとトーマスはそこから顔を上げた。

「堪え性がねぇなぁ、こんなに漏らして」

「ひっ···、」

中に指を入れられればそこはじゅぽりと音を立てて容易に呑み込んだ。

イったばかりのそこを今度は中から刺激されて私はまた強い快感に震える。

「や、だっ」

「そんなに嫌か?俺はここに入りたくてしかたねぇんだけどなぁ?」

トーマスはニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべソコをノックした。
もう本当に気が狂いそうだった。
トーマスは一体過去に何人の女の子にこんな事をしてきたのだろう。
考えても仕方ないのに私はそんなことばかり気にしてしまう。

だからこそトーマスが私とシたいと言ってくれる言葉が嬉しくて本気で拒む事など出来ないのだ。

「っ私以外とも、っ···私じゃなくても、あっっ···、そう言う、くせに··、」

それを口に出せばトーマスは眉間にシワを寄せて指を引き抜いた。
怒らせてしまったようだ。
面倒な女だと思われたのだろうか。

怖い、嫌われたくない、嫌わないで、途端にそんな焦りに襲われ今度は涙が溢れてきた。

「馬鹿···なんでお前が泣くんだよ····」

トーマスは私の涙を拭うように目尻にキスをした。

「泣きたいのは俺の方だろ?·····好きな女に全く信用されてねぇんだから」

トーマスが口にした好きな女という言葉に心臓がきゅっと縮み上がったように感じた。
言われたのは初めてではない。
寧ろ沢山言ってくれている。
それなのにそれを信じきれない私が悪いのだ。

「確かに俺はお前以外の女を抱いたこともある、それは変えようもない事実だ。
だが今の俺が抱きたいと思うのは名前、お前ただ一人だし少なくとも俺はそう思うのはお前で最後だろうなって思ってる」

それじゃ駄目か?そう言ってあやすように私の瞼にキスを落とした。

「·····ごめん、なさい····」

「別に謝ってほしいわけじゃねぇよ」

トーマスは私を優しく抱きしめた。
そして小さな子供をあやすように背中を叩く。
私はそんなトーマスの背に腕を回す。

「まぁ確かに俺ももしお前が俺以外の男の前であんなにイヤらしい姿を見せてたって想像したらその男を殺してお前をもうどこにも行けないように閉じ込めてたかもしれないから気持ちはわかるな」

「····全然違うよ」

トーマスの恐ろしい言葉に胸を押して距離を取ろうとするも、より強い力で抱きしめられた。

「まぁ半分冗談だ、今後名前が俺以外を好きになる事なんてねぇんだからな。
心配するな」

それはもしそうなればそうすると言っているのと同じだろう。
でもそんなことがないとたかをくくっているトーマスに少しイラついて目の前にある肩に噛みついた。

「まぁそういうプレイも悪くはねぇけど。
····で、どうする?続きするか?」

トーマスは未だ萎えていないそれを私の入り口に押しあてた。
全くもって情緒もへったくれもない。
それでも気付けば私は首を縦に振っていた。

私はどうしてこんなにもデリカシーもない男の事が好きで好きで仕方ないのだろうか。

本当はその答えを知っている。

それでも意地悪をされた事が悔しくて私は気付かないフリを続ける。


私のだけを見て、ずっと繋がっていられたらそれが叶うのに、だなんて馬鹿げた事を考えながら私は今日も彼に抱かれた