「····ごめんなさい」
「それは何に対しての謝罪だ?」
今まで彼にこんなに冷たい声色で言葉をかけられた事があっただろうか。
きっとその声と同様に冷たい目で私を見下ろしているのだろう。
それは見えていない私にも想像は容易い。
「俺と会っていない時間、お前は何人の男に触れさせた?」
「···そんなこと、されてない」
なぜ見えていないのか、それは夜でもなければ部屋が暗いわけでもない。
簡単な話だ、私の目を覆うように布が巻き付けられているのだ。
なぜそれを取らないのか?言うまでもない、私の身体は拘束されていてそれをすふことが不可能なのだ。
「お前にとってあの程度触れられた事にはならない、とでも言うのか」
「····違う、勘違いしてるよ、あれは、いっっ···!」
全て言い終える前に言葉は途切れた、トーマスに乱暴に乳房を掴まれたのだ。
「あんな男に触れられて平気なお前ならこのくらいなんともないだろう?」
「···な、んで····」
今私の身を守るものは何一つない。
下着すら剥ぎ取られ丸裸の状態で椅子に縛り付けられていた。
それも大切な所か丸見えのような体勢で、そこに人権など微塵も存在していなかった。
「本当になんともないの、ただ偶然学生時代の友達と出会って、少し話を、ひゃあっ!?」
弁解の言葉を口にしようとしたその時、突然胸に冷たいものが触れた。
トーマスはそれをゆっくりと身体に這わせていく、おそらくその正体は氷だろう。
トーマスはゆっくりと私の身体に氷を滑らせていく。
「続けろよ」
「っ···、話を、していたらっ、っ、その時、背中に、虫がとまって、それを取ってくれた、だけなのっ···、やっ··!な、なに、するの···っ?」
トーマスは続きを話せと促しはしたが私の言葉なんて全く聞いている様子かない。
きっとトーマスにとっては理由なんてどうでもいいのだろう。
ただ私が男に触れさせた、どんな行程があろうとも私が友人にそれを許した、その事実が気に入らないのだ。
「っ、だ、冷た、い、入れない、で···!」
「これくらい痛くねぇだろ?ほらみろ、お前の中が熱くてすぐに溶けちまった」
中に入れられた氷は彼の言う通りみるみる溶けていった。
中から溶けた水が溢れてそれがお尻まで伝った。
なんとも気持ちが悪い。
「これ水だけじゃないよな?なんでこんな事になってるんだ」
「あぁっ··と、トーマスがぁっ、触れる、からぁっ···!!」
尋問のような質問責めに私のそこは潤っていたらしい。
女は自身が乱暴をされるかもしれないと恐怖心を抱いた時自衛の本能でソコは潤うらしい。
だが私のソコが彼への恐怖だけで潤っているのかは、私にも分からない。
「や、だぁっ···!冷たいっ···!」
「お前の中がどれ程熱いか、俺が一番知ってる」
トーマスは再び私の中に氷を押し込んだ。
氷の性質も相まってそれはつるりと容易に飲み込んでいく。
性質上それは時間が経てば溶けて流れ出してしまうものだ。
身体への害はそれほどないだろう。
それでも異物がソコに挿入されている不快感に身体が震えた。
「お、お願い、トーマ、ス、···冷たくて、気持ち悪い、の···」
「へぇ····なら今度は熱くしてやるよ」
トーマスを嫌な笑いを含んだ声色でそう言って私の拘束を解いた。
だが直ぐに再び腕を後ろで拘束され乱暴に立ち上がらされて背中を押された私は弾力性のあるベッドに倒れ込んだ。
そしてトーマスが背後で私に覆い被さったことを軋しんだスプリングが私に知らせた。
適当に押し込まれた少し古いラブホテルのベッドは老朽化しているようでコイルが一部おかしくなっているらしい。
トーマスが動く度に少し歪にベッドが沈んだ。
「すっかり冷たくなってるな」
「あっっ!」
トーマスは私の腰を持ってお尻を突きだす体勢にして再び中に指を挿入してソコをかき混ぜた。
まだ溶けきっていない氷が奥へと押し込まれていく。
「お前これが欲しくて堪らないんだよな?すぐぶちこんでやるよ」
「あああっっ!!!???」
トーマスはそう言うなり勢いよく自身を奥まで押し込んだ。
中は確かに潤ってはいた、だが不幸にも中に氷を入れられてしまった事もあり水となってその滑走剤の役目を担う粘度のある液体は殆ど流れ出してしまっていて強い痛みを私に与えた。
「ああ、もう全部溶けちまってんな」
「っ、い、痛いっ!!っお願い!う、うごかな、っで、!!」
トーマスは私の都合なんてお構い無しに腰を打ち付けた。
痛くて仕方なく目頭が熱くなった、それは涙となって目元を覆った布から滲みだす。
「俺が動いた方が早く濡れるだろ?さっきまで濡れてたじゃねぇか」
「ひっ、あっっ、いっ、っっ!!」
トーマスは私の背中に舌を這わせた、そして今度はそこに歯を立てた。
何度も何度も執拗にそこに歯を立てる。
私にはその理由が分かっている。
あの友人に触れられたから、子供染みた嫉妬心が彼にこんなことをさせているのだろう。
悲しい、悔しい、こんな強姦紛いなことをされても私はトーマスを嫌いになんてなれないのに、こんなに愛しているのにトーマスは私を信じられないのだ。
「っトーマス、っ、ごめっ、な、さいっ!あっ、貴方だけ、なのっ···貴方だけ、好き、ああっっ···!!」
トーマスは後ろから私を力いっぱい抱きしめた。
乱暴に胸を掴まれ容赦なく腰を打ち付ける。
痛みは未だ続いてはいるものの中は潤い初めていて少しずつ快楽も感じられるようになってきた。
「そんなに俺の事が好きだって言うなら俺以外の男に触れさせるな!!
その目に、その耳に!その口が名を呼ぶ男は俺だけでいい!!!!」
耳元でそう叫ぶトーマスに身震いを起こした。
私の中がきゅっと収縮した。
トーマスの到底守れる筈のない願いを聞いて私のソコは歓びに震えてしまったのだ。
そしてそれにつられるように私の中で彼のものがいっそう大きくなった。
「っ、トーマス!···好きっ··トーマス以外なんて、んんっ、どうでも、いいからっっ、愛して、あっ、あ···いっ、···あぁっっ!!!」
「っ、その言葉忘れるなよ!!!」
トーマスの熱いそれが私の中に注ぎ込まれた。
随分冷えてしまっていたソコには熱すぎるくらいだ。
とくんとくんと脈を打って注がれるそれに私の背中はぞくぞくとしてしまう。
トーマスは私の中にそれを入れたまま私に強く抱きついている。
塞がれたままの目は彼を写さない。
私の肩を濡らしたものは彼の唾液なのだろうか、それとも涙だろうか。
乱暴に掴まれた胸と背中なじんじんと痛んだ。
きっと傷をおってしまっているのだろう。
縛られた手首が痛い
だがそんな事はたいした問題ではなかった
早くそれを解いてほしいと願う
そして願うのは貴方を力いっぱい抱き締めたい、ただそれだけだった