同じ色の絵具

名前はどういうつもりなんだろうか。

「なぁなぁ名前」
 
「なに?」

俺が話しかけても名前は寝転がって本に目線を落としたまま此方を見ようとすらしない。

「さっきからずっと気になってたんだけど」

「うん」

それがなんとなくムカつくから言ってやろ。

「パンツ見えてる」

「はよ言え」

名前は本を置き起き上がってスカートの裾を引っ張った。

「いやなんか流石にな?」

「黙ってられる方が困るわ」

だって言えば隠しちゃうじゃん。
それはそれで複雑なんだよな。
だから言うの黙ってたけど放置プレイもなんか嫌じゃん。

「見せてんのかなって」

「誰が好き好んでパンツみせたりすんの」

俺は見せてくれたら嬉しいんだけどな。
名前が俺の事睨んでくる。
まぁそういう顔も可愛いけどさ。

「俺に見せてんのかとお」

「ばか」

言葉を言い終わる前にそう言って俺の頬っぺたをつねった。
照れてんのか?かわいい。

「俺は見たいし」

「私は見られたくない」

そりゃパンツの中も気になるけど名前がどんなパンツはいてんのかも気になる。
買う時俺に見せる事も考えてんのかなって思ったら興奮するし。

「じゃあ誰に見せてんの?」

「誰にも見せてない!」

見られたくないならもっと気をつけてくれりゃいいんだ。
俺は見たいけど俺以外の奴に見られるのなんか嫌だし。
でもスカートの中になんかはかれるのは邪道だよな、うん。
見えそうだから夢があるんじゃん。

「じゃあ俺に見せて」

「ばかじゃないの」

なんでそんなに嫌がるんだろう?
俺は仮に名前はくまさんパンツはいてても興奮すんのに。

「じゃあ今からデュエルして俺が勝ったら見せてくれよ」

「絶対十代が勝つじゃん」

俺が勝つから言ってんのになんでそこに気付いちまうんだろ。
まぁ名前は弱いの気にしてるからなぁ、なんて考えてたらそれに気がついたのか名前は更に俺を睨み付けてくる。
感は良いし頭も悪くないのに名前はドロー運ないから基本手札事故起こしちまうからなぁ〜
名前のデッキどう考えても強いのに。

「なら最初からパンツ見せろよ」

「パンツパンツ五月蝿いよ」

なんか意地になってきた。
どうしても名前にパンツ見せさせたい。
こう正面向いて自分でスカートめくる感じか尻つきだしてうしろ手で捲ってほしい。

「なんだよ、さっきまで見せてた癖に」

「勝手に見ただけでしょ、変な事言わないで」

こんなに言ってるのに名前は首を縦に振らない。
何が気に入らないとか理解できない。

「じゃあ俺も見せてやるから」

「見ないから」

一緒だったら恥ずかしくないかなって思ったのに名前はそれも嫌がった。
本当は名前一人が見せてくれたほうが恥ずかしくていいのに妥協したのになかなか折れてくれない、なんなんだよ。

「なんでだよ」

「興味ないから」

俺は名前の事好きだからパンツ見たいのに名前は俺のパンツ見たくないって意味が分からないんだけど。

「俺は名前のパンツ興味あんのに名前は俺のパンツ興味ないわけ?」

「ないね」

清々しいほどきっぱりとないと言い切ったな。
なんかムカつく。

「なんでだよ、興味もてよ」

「しつこいなぁ、いらないってば」

頑固な名前にもういっそのことスカートひん剥いてやろうかなとも思ったけどでもやっぱり俺は名前が自分の意思でパンツ見せてほしいんだよな。
俺痴女系もの結構好きだし。
それを名前がやってくれたらすげー興奮する。

「じゃあ名前のパンツくれ」

「はーー?」

名前が目の前でパンツ脱いでくれたらもっと興奮しねぇか?
うん、ヤバいな。
はいてるパンツ見せるの無理ならそれならいけるんじゃね?

「パンツだけでいいから」

「あげるわけないでしょ気持ち悪い」

えーこれも駄目なのかよ。
名前は我が儘すぎる。
ずっと俺の事睨み付けたまんまだしさ。
まぁかわいいけど。

「だったらやっぱりもっかい見せて」

「そんなの見てどうすんの」

そんか分かりきったことわざわざ聞くのかよ。
まぁ名前にだったら全然教えてやるけどさ。

「今晩のおかずにする」

「死ねば?」

だーって名前の二の腕揉んだら振り払われたし太もも触ったら蹴りあげられたし胸触ろうとしたらぶん殴られたんだもん。
だったらもう自己処理するしかないじゃんか。

「くだらない事言ってないでさっさと彼女作れば?」

名前のあほ。
俺はこんなに名前が好きなのに。

「名前が彼女になってくれたらいいじゃん」

「·····ばか」


名前は俺の事フる時はいっつも俺の顔見ないんだ。
でも俺その理由も知ってんだ。

そんな弱虫なところが本当に可愛い妹だよ。