「うそつき」
ぐったりとした彼女はそう言って僕を睨んだあと背中を向けてしまった。
「何の話ですか?」
彼女が何を言いたいかなんて分かってはいた。
だからこそ敢えて分からないふりをしてそう訊ねた。
「...絶対分かってるくせに」
「分からないから教えてくださいとお願いしているんです」
平然と嘘をついて彼女を抱きしめた。
本気で僕を拒絶する気がないことも分かっている。
僕を振り払おうとしないのだからそれは自惚れなどではないだろう。
「理由も話してもらえずにそんな風に背を向けられてしまっては悲しいです」
彼女のうなじに唇を寄せた。
彼女はぴくりと小さな反応を見せる。
「...優しくします、って」
「はい?」
お腹をさすりながら彼女の言葉を待った。
やめてと言って今度は僕の手を押し退けようとしたので今度は彼女から膨らみを掴んだ。
「優しくしているつもりですけど」
「っ、優しくないっ」
そこにある突起を指先でいじれば彼女はなにかを誤魔化すように身体をもぞもぞと揺らした。
「でも嬉しそうに見えていたんですけど、僕の勘違いでしたか?」
身体を起こして彼女の耳に優しく噛みつけば小さな声をあげた。
今日はもうそんなつもりは無かった、けれどそんな彼女を見ていれば話は変わってくる。
「さっきあんなにイッたのにまだこんなに感じちゃうんですね。
いえ、寧ろだからこそですかね」
「、テ、ツヤっ!もうっ...今日はやだっ!」
さっきよりよ強い抵抗、でもそんなの男の僕からすれば些細なことで。
「嫌です」
彼女の言葉を無視して後ろから硬くなった自身を彼女の中へと捩じ込んだ。
すると彼女は悲鳴のような声をあげる。
痛みを感じているわけではない。
先程まで何度も何度も達した後だ。
中は十分すぎる程潤っていて僕のモノによって広げられた後なのだから。
「やっぱりもう少し付き合ってください」
腰を掴んで突き上げれば彼女は一度大きく甘い声を上げた。
「っ、気持ちいいです、か?僕はすっごく気持ちいいんですけど」
「んうっ...!」
何度も彼女を突き上げる。
そんな中彼女は自分の口を抑えて声を出すことを必死で我慢していた。
「今更我慢する必要なんてないじゃないですか」
「あっっ、や、やだっ...!」
腰を打ち付けながらもっとも敏感なそこを指でさすると彼女は腰を揺らした。
この文では簡単にまた達してしまいそうだ。
けれどいっそそうした方が彼女も抵抗する気も無くしてしまうだろうと思った僕はそのまま刺激を与え続けた。
するとやっぱり彼女はすぐに達してしまう。
「...またイッちゃいましたね」
達したことで彼女の中が僕のものをきゅうきゅうと締めつけた。
それはまるで僕を抱き締めて離さないと言っているように思えた。
「僕がイけるまでもう少しだけ付き合ってくださいね」
「ぅあっ...テ、テツ、ヤ...あ...ああぁっ...」
完全に抵抗する気力も残っていないのだろう。
彼女の身体はまるで眠っている時のようにだらりと力が抜けた。
「貴方がそんなだから優しく出来ないんです、よ」
ただ欲望に身を任せて激しく腰を振り、再び彼女の中で欲をぶちまけた。
元々それ程こういった欲が強かった方ではなかったというのに、彼女とこういうことをするようになってからの僕は自分でも不思議な程欲深くなってしまった。
ずるりと彼女の中から自身を引き抜いて彼女を仰向きに寝かせた。
空な目でこちらを見る彼女に顔を近づければ彼女は目を瞑った。
それに応えるようにキスをすれば彼女は僕の首に腕を絡めた。
「すみません、僕、多分こういう時優しくしてあげられないんだと思います」
うっすらと開かれた瞼。
もう一度キスをすればそれは再び閉じられる。
「でもこういう時以外は名前さんのお願いは出来る限りきいてあげます。
沢山甘やかしてあげますから沢山甘えてください」
ゆっくりと開いた瞼、その瞳が映す僕。
「大好きですよ、名前さん」
僕の言葉に彼女は視線を一瞬逸らしもう一度僕の目を見たあともう一度瞼を閉じたのでもう一度キスをした。
そして疲れ切った彼女はそのまま眠ってしまった。
僕は彼女と自身の身体を綺麗にして再び眠る彼女を抱きしめた。
愛しくて堪らない彼女を抱きしめ僕もそのまま眠った。
明日彼女の為に何をしてあげようかと考えながら。
end