溺れる魚

「...テツヤ君、あの、今日10km余分に走らされて疲れたんじゃない?」

「はい、疲れましたからこそ癒しが欲しいんです」

そう言って部室でしていた時の続きと言わんばかりに彼女の首元に舌を這わせると彼女はまたあの時と同じような声を上げた。
本当に可愛い、こんな反応を見た後真面目に部活が出来た僕を少しは褒めてほしいくらいだと思った。
ある意味遅刻の罰として走らされたおかげでその時の悶々とした気持ちが晴れたのかもしれないけれど。

「わ、私もシャワー浴びたい...」

「大丈夫です、というかもう待てません」

彼女を自宅に招きカラスの行水かと思う程のスピードでシャワーを浴びた僕は服を着る時間すら億劫で下着だけ履いて適当に髪を拭きタオルをかぶったまま彼女の待つ自室へと戻った。
きちんと拭かないと風邪を引くからと言って僕の髪を拭こうとタオルに手をかけた彼女の両手を掴んでそのままベッドに押し倒した。

「いつも通り良い匂いがします」

「っ、や、だっ!匂い嗅ぐの禁止!」

本当に良い匂いがするから寧ろもっと沢山嗅いでいたいのにと内心思いながらももし無理強いをして強く拒絶されてしまったら悲しいので大人しく彼女の言葉に従った。

「ではその分沢山キスしますね」

額や瞼、頬から唇へと顔中にキスを落とせば彼女は僕の腕をぎゅっと掴んだ。

「...それは、嬉しいから沢山して...?」

ああもう僕って本当に我慢強かったと心底思うんですよ。
こんなに可愛い事をさらりと言ってしまう幼馴染に10年以上片思いをして付き合ってからも約一年は耐えたんですから。
彼女の望み通り沢山キスをしているうちに彼女の身体から力が抜けていき表情もとろんとした顔に変わっていく。
唇が離れる度に薄く開いた目がもっと、と僕に訴えかけているように見えた。

正直僕のモノは既に痛いくらい硬くなってます。
早く一つになりたいと願って、勿論彼女が傷付くようなことなんて絶対にしたくありませんからきちんと準備はしますが本当に余裕がないです。

「触ります、ね」

ベッドと彼女の間に手を入れ起き上がらせてセーラー服を脱がせた。
僕が服を上まで持ち上げた後脱がせやすいよう自ら腕を上げてくれたのでもう彼女も僕を受け入れる気分になっている筈だ。
続けて中に着ていたキャミソールを脱がせ下着のホックを外すと彼女の白くて柔らかい肌が露わになった。
もう何度も見ている筈なのにその度に感動してしまう自分がいる。
それは僕にしか許されない行為だと、そう考えると凄く興奮してしまう。
再び彼女をベッドに寝かせるとあまりに僕が凝視していたのを恥ずかしく思ったのだろうか、彼女は僕の首に腕を回して自身に引き寄せキスをした。

彼女と舌を絡めながらやわらかな胸に触れると彼女は一瞬びくりと身体が跳ねたけれどそのまま必死で僕の舌を吸ったら舐めたりしていた。
もうそれだけで気持ちよくてつい彼女のスカートを捲り下着越しにそれを擦りつけてしまった。

「て、ちゅやくん、ら、だめ...それ、するならっ、ちゃんと...あっ、ゴム...つけ、て...!」

彼女の言う事は正しい。
悶々としたこの一年彼女とこういうことをする時の為にそれはもう色々な事を調べた。
技術的な事だけの話に限らずリスクなどについても。
だから分かってはいるのだけれど彼女も既に下着にシミを作るくらい興奮しているのだから少しくらい冷静さを欠いてもいいのに、なんて考えてしまう僕は我儘なのだろうか。
でも今彼女を妊娠させてしまうような事があれば僕はきっと彼女の両親に失望されてしまうだろうし何より彼女を苦しめることになってしまう。
それが分かっているから彼女の言葉を素直に聞き入れた。

「すみません、ちょっと興奮が抑えきれなくて...こちらも失礼しますね」

スカートのフックを外しファスナーを下ろし彼女の身体からスカートを引き抜き先程同様下着も続けて脱がせた。
下着をずり下げた時下着と彼女の間に糸が伸びたのを見た僕は堪らず生唾を飲み込んだ。
こんな風になるまで時間がかかる女性も多いという話も聞いたけれど彼女はわりと最初から僕に触れられる事で気持ちよくなってくれていた。
それが本当に嬉しくて、経験なんてない僕がそれ程上手である筈もないのにそれでも彼女がそれに反応してくれる事が。

「可愛いですね、触ってほしいって言われているような気がします」

「あっ、しゃ、シャワー浴びてないからっ!」

ソコに顔を近付けようとすると彼女は足を閉じてしまったので僕はそのまま太ももを抑えて丁度赤ちゃんおむつ替えをする時のような姿勢にして舌を這わせた。

「ああっ...!やっ...だ、だめだ、ってば...っんんっ...!」

恥ずかしがって逃げようとする彼女の体を押さえ込んでどんどん溢れるソコから舌でソレを掬って敏感な場所に塗りたくれば彼女は驚く程いやらしい声で鳴いた。

「や、っほんと、にっ...!すぐ...っ、いっちゃう、か、ら...ああっ...!」

「いいんれすよ、我慢せずに、イッてください」

ちゅっちゅっと音を立てソコを吸って舌の先端を硬くして素早く上下に擦れば彼女はそのまま背中を大きく反らせて達した。
僕に刺激されてこうして荒い呼吸を繰り返す彼女を見るのは僕自身が達すること以上の快感を得られている気がする。
とろとろになったソコに再び舌を這わせると悲鳴のような声を上げ彼女は横を向き身を守るように丸まった。

「すみません、あまりに美味しそうだったのでつい...」

彼女を後ろから抱きしめてよしよしと頭を撫でると彼女は僕の方に振り返り子供のように抱き付いた。
まぁ身体の方はまったく子供とは言えないくらい既に成熟しているのだけれど。
初めて彼女と身体を重ねた時彼女は色気がないから期待しないで、なんて言っていたけれど僕からすればその発言はとんでもない嘘だった。
一時的にお世話になったものなんかよりずっと綺麗で色っぽくて、こんな身体に僕が触れる事が許されたのかと思うと感動すら覚えた。
多分そこには彼女への想いがあるからこそなのだと思うけれど、本当に嬉しかった。

「本当に貴方が可愛くておかしくなりそうです」

キスをしながら彼女の腰を撫でているとすぐに彼女は太ももを擦り合わせ始めた。
お尻を撫でてその太ももを撫でるときゅっと足に力が入る。
耐えているのだろうか。

「すみません、少し失礼しますね」

履いていた下着を脱ぎ先程から全く萎えることのない自身にゴムを着ける僕を見て彼女は頬を赤く染めた。
恥ずかしがっているような、期待しているようなその表情に堪らなく興奮する。

僕自身で彼女の入り口を擦ると彼女は再び甘い声を漏らした。
先端だけ挿入しては引き抜いて擦り付けて。
そうしていると引き抜こうとする度に彼女の中ぎきゅうきゅうと締め付けるのが堪らなくて。

「テツヤ、くん、もう...いれ、て...」

焦らさないで、と懇願して僕の手を握る彼女に僕の我慢も限界を迎え彼女の望みを聞き入れゆっくりと根元まで挿入した。
かなり濡れているから挿入はなんの問題もなく行えた。
正直気持ちよくて仕方ないけれど彼女は少し苦しそうな顔をしている気がする。

「大丈夫ですか?」

彼女の目を見てそう訊ねると僕と目が合った瞬間彼女のソコがきゅうっと収縮した。
これだ、これが彼女のタチが悪いところだ。

「すみま、せん、ちょっと、もう我慢出来ませんっ」

出来るだけゆっくりと動いた。
彼女の気持ちいい場所はもう知っているから、ソコに擦りつけるように。

「あっ、やっ...っ!て、つやっくっ、んっ!あっ...!きもち、いっ...いっ!」

目を閉じてひたすら快感に酔う彼女にもう完全に僕の理性も吹き飛んでしまった。
ぶつかる肌の音に混ざるいやらしい水音に頭がおかしくなりそうになる。
より深く繋がりたくて上から腰を打ち付けると目を開けた彼女と再び目が合いその瞬間また僕のモノを締め付けた。
彼女自身も自分がそうなっていることに気付いているのだろう。
横を向いて僕から顔を逸らし手で顔を覆ってしまった。

「ダメです、ちゃんと僕に見せて、くださいっ...!」

彼女の手を取り指を絡める形で握ってベッドに押し付けると彼女はおそるおそる僕の顔を見た。
するとやっぱり彼女のソコはきゅうっと締まった。

「やっ...!だめぇっ...!またいっ、〜っああああっっ!!!」

彼女は2度目の絶頂を迎えた。
中で、僕のモノで達したのは初めての事だ。

「っ、僕も、もうっ、あっ、無理、ですっ!」

それが嬉しすぎた僕は彼女を追うかのようにその後すぐに達してしまった。
自分のことながら情けない声が出てしまったと羞恥心を覚えながら。
彼女の1番奥で、とくんとくんそれが吐き出されるのをジッと待った。
今日はそれがなかなか終わらなかった。
ようやく全て出し終えたと惜しみながらも彼女から自身を引き抜いてゴムを取り外し中に吐き出されたそれを見て自分の事ながら少し引いてしまった。
こんなに出たのかと僕がそれを凝視しているのを見て彼女もそれを見たけれど僕が驚いている理由があまりよく分かっていないようで首を傾げた。

もう何をしても可愛いとしか思わない彼女から慌てて目を逸らし中身が溢れないよう縛ってティッシュに包んでゴミ箱に捨てた。

「名前さん、身体辛くないですか?」

彼女にそう声をかけ、ソコをティッシュで拭こうとすると彼女はそれを手で防いだ。

「...今まだ敏感だから...テツヤ君に触られたらまた感じちゃうかもしれないから自分で拭く...」

そう言って僕の手からティッシュを取り上げた。
彼女のこの言葉でまた僕自身に熱が集まったのって僕が悪いんですかね?
もう恥ずかしそうにしなが自分でソコを拭いている彼女にすらめちゃくちゃ興奮してしまっているのですが。
再びソコに捩じ込んで彼女がおかしくなってしまうくらい抱き潰してしまいたいと思うのですが。
でも現実は残酷なんですよね。
もうあと30分もすれば僕の親が帰ってきてしまうんです。
いくらお互いの親公認でお付き合いしているとはいえこんな状況を見られるわけにはいかないので。

彼女と同じように自分のものを処理し、彼女は制服を着て僕は部屋着に着替えた。
どうせまたお風呂に入り直さなければいけないのだけれど。
彼女とお風呂に入った時は本当に幸せだった。
早くまたその機会が作れたらいいのだけれど。

「じゃあ、そろそろ帰るね?」

「え、...もう少しだけ、だめですか?」

服を着替えるとすぐに自宅に帰ろうとする彼女を抱きしめて甘えてそう訊ねると彼女は下を向いて顔を真っ赤に染めた。

「...ぱん、つ、...気持ち悪いから、早く着替えたくて...」

彼女の下着がシミを使って糸を引くくらい濡れてしまっていたことを思い出した僕はその下着をまた彼女が身につけているという事実にもの凄く興奮してしまった。
このままでは本当にまずいと僕は断腸の思いで彼女を解放した。





「じゃあ、また明日、ね..?.」

彼女はそう言って僕にキスをして帰って行った。
家は隣なので送るまでもないという現状が少し寂しい。
人からは贅沢な悩みだと言われてしまうだろうけど。

玄関に鍵を閉め自室に戻ると同時に僕の携帯のメールの着信音が鳴った。
差出人は今帰ったばかりの彼女からだった。

[今日沢山走った後筋トレもハードだったから寝る前しっかりマッサージして整えてあげてね。
心配かけてごめんなさい、おやすみなさい。]

それは僕を労わる内容で。
本当に彼女には敵わないと実感させられたのはこれで何度目だろう。
子供のような事を言うけれど本当に早く結婚して彼女と家族になりたい。

「愛しています、誰よりも、名前さんのことを...」

果たして今夜眠れるのだろうかと不安を抱きながら彼女に感謝のメールを返信した。


end