リテイク確定

「あの、前に言ってたことなんですけど...今日、ダメですか?」

「どの話?」

学校からの帰り道、彼は少し言いにくそうに口を開いた。
それが何を指しているのか分からなかった私は聞き返した。

「...今夜僕の両親、いないんです」

「えっ、あ、あぁ...ど、どう、だろう...?」

それを聞き以前した会話を思い出した。
前回のことを。
彼はまたやり直したいと、そう言っていた。

「...僕の家に泊まれませんか、ね...」

「...それは...まぁ、多分適当な言い訳を作れば大丈夫そう、なんだけど...」

なんというか母は私達のことをかなり応援しているというか許容している部分があるから。
なんせ彼に避妊はしてね、なんて声をかけたくらいだ。
その時はまだそんなことしたことも無かったのに。
それに対して彼は勿論、なんて答えてしまったのだからきっと母は私達がそういう事もしている関係だと知っている。
いやもうこんなこと改めて自覚すると恥ずかしくて仕方ない。
以前の人生では親とこんな話をしたことが無かったものだから。
まぁ今回だって私は母とそんな話はしていないのだけれど。

「...あんまり嘘付きたくないからテツヤ君の家に泊まるって話はしてそれで大丈夫だったら、って事でいい?」

「......はい」

彼がそれに同意するまでにたっぷりと空いた間に苦笑いを浮かべてしまった。
そんなにお泊まりがしたかったのかと、まぁ好きな人と一晩過ごせることがどんなに幸せなことかということくらい私にだって分かる。

「多分私の部屋に泊まるってことにした方が許してもらえそうな気がするけど」

「...それではやり直せないじゃないですか」

そこまではっきりと今夜抱くつもりで誘ったと言われてしまえばさすがに私も恥ずかしくなってしまうのだけれど。
実際もう顔が熱い。

「まぁ実際どうなるかちょっと分からないからあまり期待はしないでいてね?」

「はい、あ、少し寄り道してもいいですか?」

彼はそう言ってドラッグストアを指差した。
私が大丈夫だよと言って2人で店内に入ると彼は目的のものがどこにあるか分かっているようでスタスタと歩いていく。
私は飲み物でも買おうかと考えながら後ろを着いていくと彼がとある棚の前で足を止めた。

「テツヤ君何買う...私飲み物見てくるね」

「はい」

私は彼を置いて冷蔵コーナーへと向かった。
まぁ必要なものだから仕方ないのだけれど。
彼が足を止めたのはなんというかその、2人で使う為のものが置いてある棚で。
そういえばもうすぐ無くなると言っていたことを思い出した。

「(テツヤ君制服なのに堂々と買っちゃうのか...)」

ネット通販は子供が利用するには何かと不便なところもあるからお店で買うしかないとは分かってはいるのだけれど。
レジの店員さんもあんな大人しくて真面目そうな男の子があんなものを買うのを見たらびっくりしてしまうんじゃないかなと少し心配になった。
まぁ彼は豪胆なところがある人だからきっと店員さんの動揺なんて気にならないのだと思う。
そんな事を考えながら冷えたレモンティーのペットボトルを手に取った。



「すみません、お待たせしました」

「ううん、大丈夫」

レジを済ませ店の外に出ると彼は紙袋に入ったそれを鞄の中にしまった。
なんというか、本当に生々しい。
というか今私がいる前で買わなくても、と思ってしまった。
まぁ今日必要になるかもしれないものなので仕方のないこととは分かっているのだけれど。
以前それに関しては購入は彼が、と強くアピールされていたので代金についても訊ねることはしなかった。
お店を出てから家に着くまでの時間私達はほとんど話すこともせず少々気まずい帰り道になった。







「...なんであんなに簡単に許可が出たんだろう」

「僕は嬉しいです」

帰って母に彼の家に泊まりたいと正直に伝えたところ母は彼の両親が家を空けることを知っていたらしくそれならご飯も用意してあげたら?と私に提案した。
まだ高校生の娘が男の子の家に泊まることをこんなに反対しない親なんているのだろうかと少し驚いた。
ただまぁ母はバレンタインに1万円以上もするチョコを彼に贈るような人だからきっと相手がテツヤ君であれば何も心配していないどころか肯定する人なのかもしれないのだけれど。

「買い物行ってないから家にあった食材適当に貰ってきたから晩ご飯適当なパスタになっちゃうけど大丈夫?今からスーパー行ってもいいし」

「名前さんが作ってくれるんですか?
それならなんだって嬉しいです」

彼は本当に嬉しそうな顔をするものだから。
私の料理なんて子供の頃から何度も食べているというのに変わらないその反応がとても嬉しい。

「遅くなっちゃうから市販のソースに食材足して煮込むだけのミートソーススパだから料理って言えるかはちょっと微妙だけどね」

「それは十分料理ですよ。
僕今夜1人だったら多分卵かけご飯とかカップ麺で済ませてたと思いますから」

それを聞くと今夜来られて良かったと思った。
まぁ美味しいけどね、卵かけご飯もカップ麺も。
それにしても改めて考えてみるのこちらの世界では卵かけご飯はともかくカップ麺は殆ど食べていないことに気付いた。
仕事もしているというのに母は凄い人なのだということを改めて尊敬した。

「じゃあお台所借りるね」

「お手伝い出来る事があればなんでも言ってください!」





「凄く美味しかったです、ご馳走様でした!」

「レトルトのソースでもああすると結構美味しくなるんだよね。
テツヤ君もサラダの用意してくれてありがとう」

ミートソースにはひき肉と玉ねぎ、椎茸を足して調味料も少し足して軽く煮詰めて。
サラダは彼お得意のゆで卵を作ってもらいゆでたブロッコリーと鰹節と胡麻を和えたものにした。
どちらもすぐに出来る簡単なものだけれど2人で作ったものということもあって普段より美味しく感じた気がする。

「洗い物任せちゃってごめんね」

「いえ、これくらい出来ます、というかやらせてください」

食事を終えるとすぐに2人分の食器を洗い始めた彼。
手伝うと言ったけれど断られてしまった。
こういうことが出来る男の子って案外少ないみたいだから多分彼のような人は貴重なのだと思う。

「テツヤ君は良い旦那さんになりそうだね」

「僕は名前さんの旦那さんになるんですからそんな他人事みたいに言わないでください」

恥ずかしげもなくそんな事を言うものだからこちらも返事に困ってしまう。
私が何も言い返せずにいると彼は水道を止め手を拭いた。
食器は既に綺麗に洗われ伏せられていた。

「名前さんみたいなお嫁さんがもらえる僕は凄く幸せだと思います」

「...テツヤ君は私のこと買い被りすぎだよ」

彼からの見事な反撃を食らってしまい私は簡単にK.Oされてしまった。
彼は私に近付きそのまま私を抱きしめた。

「今夜は2人っきりですからお風呂も一緒に入りませんか?」

「 …まぁ、...はい、いい、よ?」

もう既に彼は完全に男の子のスイッチが入っていた。
こう言う時有無を言わさず詰めてくるのってずるいと思う。
まぁ別に本気で嫌なわけでもないのだけれど。
でもずっとバスケをして細身ながらも身体を鍛えてきた彼に自分の身体を明るいところで晒すのはどうしても恥ずかしくて。
一応気を付けてはいるのだけれど彼に比べれば無駄な贅肉は確実についている自覚があるから尚更。
まぁそんな身体を見ても彼は綺麗だと言ってくれるのだけど。

「じゃあ準備してきますね」

彼はそう言って嬉しそうに私から離れた。
本当に素直というか、彼も男の子だったんだなぁ、と。
ご飯を食べたばかりで少しお腹が出ているの恥ずかしいなぁなんて考えながら自身のお腹をさすった。





「なんか疲れた」

「僕は楽しかったです」

バスタブにお湯がたまりいざ入ろうとなった時今日は僕が全部やりますと言って私の服を脱がせにかかった。
恥ずかしいから嫌だと言ったけれど結局言いくるめられてしまって彼に服を脱がされ、浴室に入ると頭から足先まで隅々まで彼に洗われてお風呂につかって抱きしめられて。
これでもかという程甘い言葉を囁かれた。
本当に一体どこでそんな台詞を覚えてきたのだろうかと不思議に思うくらい。

「きちんと乾きましたよ」

その後も彼に身体を拭かれて髪を乾かされて。
普段彼は自分の髪もきちんと乾かすことなんてしないというのに。
私の髪を乾かす彼の手つきは凄く丁寧だった。

「...テツヤ君のは私がやってあげる」

「ありがとうございます」

そう言って彼をソファーに座らせドライヤーを受け取り私にしてくれたのと同じように丁寧に彼の髪を乾かした。
彼は気持ちよさそうに目を閉じていた。
その顔は少し幼さが残る、私のよく知っている可愛い彼だ。

「はい、おしまい...」

「名前さんに触ってもらうの、気持ちいいですね」

彼はそう言って私を抱き寄せた。
そして胸元に顔を埋めて大きく息を吸った。

「て、つや君...」

「ああ...すみません。今日は僕が貴方を甘やかすと言ったのに。凄く良い匂いがして我慢出来ませんでした」

「きっとテツヤ君も今はおんなじ匂いするよ」

「違いますよ。石鹸とかシャンプーとはまた違うんです」

彼はそう言って私を見上げてにっこりと笑った。
そして立ち上がり私の手を握る。

「ベッドにお連れしてもよろしいですか?」

そして手にキスをして、ああ、私は今から彼に抱かれるのだと、それを自覚させられた。






「テツヤ君...あのね、...色々気を使ってくれなくてもね、...普通にしてくれたらいいんだからね」

「名前さんにとっての普通ってどんなのですか?」

ベッドの上でお互い正座して向き合って妙に畏まって。
自分で言ったことだけれどそこを拾われてしまっては困る。

「...なんだったら添い寝とか、抱きしめて寝てくれるだけでも十分なんだけど...」

「...そんなに僕としたくないですか?」

そういうわけではないけれど、というか私がそういう事を言われればこうなってしまうのなんて分かっているのだからそこを掘り下げるのは本当にやめてほしい。

「意地悪なこと言ったりしたりしなければいいよ!あと明日に影響出ないレベルで!」

半ばやけくそになってそう言えば彼は分かりましたと言ってキスをした。
そのまま抱きしめて頭を撫でられて。
なんともいえない気分だ。

「...正直なところこういうことをする時何故かは分からないのですが少し意地悪になってしまうみたいなんです、僕」

それはまぁ何となく気が付いていた。
そこまであからさまなものではないから敢えて気付いていないふりをしていたけれどテツヤ君って多分ちょっとSなんだよね。
まぁ、...火神君や黄瀬君に対する接し方を見ていれば、ちょっと、ではないのかもしれないけれど。
でもそれを認めてしまえば私も受け入れなければならなくなってしまうから知らないふりをしていたのだけれど。

「貴方のこと僕自身よりも大切だと思っている筈なのにどうしてそうなってしまうのかは分からないのですが」

身体がベッドに沈んでそんな私を彼が見下した。
もう彼の目は大人の男の目をしていた。
逆らえない、そう感じさせられるようなそんな目。
...私は彼とは逆でもしかしたら少しM気があるのかもしれない。

「は、早く触って!」

「どうしたんですか?」

浮かんでしまった疑惑を打ち消したくてなんとも色気の無い言葉で彼を誘った。
不思議そうな顔をしながらも彼は私に覆い被さり再びキスをした。
徐々に深くなっていくキスに身体はどんどん熱を帯びていく。
心臓の鼓動も大きく早くなって。

「...可愛いですね」

気付けば彼の手がそっと胸に触れていた。
今の私の状態は既にバレてしまっているようだ。

「もっと可愛い姿を見せていただきますね」

彼に借りた部屋着のTシャツを捲り上げられた。
ブラはしていなかったので既に彼に肌を直接見られてしまっている。

「不思議ですよね、女性の身体って」

「あっ...」

優しく撫でるように触れられて彼の親指が既に固くなった先端を擦った。

「どうしてこんなに綺麗で、柔らかくて。
...食べてしまいたくなるのでしょうか」

ちゅっ、と音を立てて彼はそこに吸い付いた。

「てっ、テツヤ君っ!布団かぶっても、いい?」

「どうしてですか?寒いのでしたらエアコン入れますけど」

本当はその理由に気付いている筈なのに、彼はそう言って手と舌で胸を刺激することをやめなかった。

「じゃあっ、っで、電気っ...消してっ...!」

寧ろ最初にいうべきだったことだこれは。
枕元に置いてあったリモコンを取ろうと腕を伸ばすとそれを彼に取り上げられてしまった。

「すみません、僕まだ慣れていないのできちんと見えていないと不安で...」

なので我慢してくださいと言って私の届かない場所に彼はリモコンを遠ざけてしまった。
本当に意地悪だ、彼は。

「テツヤ君も脱いで!」

なんだか悔しくて彼の服の裾を掴んでそう言うと彼ははいと返事をして素直にTシャツを脱いだ。
昔より少し逞しくなった彼の身体を今だ直視出来ない私は自分からそう言ったくせに彼から視線を逸らしてしまう。

「そういえば誠凛バスケ部に入って最初の練習のとき、名前さんは火神君の身体凄く見てましたよね」

「え?あ、あれは別に変な意味じゃなくてっ、ひゃあっ!?」

「まぁ凄いですよね、火神君は。高校生とは思えない身体です」

下着ごとハーフパンツも脱がされ一糸纏わぬ姿にされてしまった。
そして彼は私の脚の間に身体を押し込んだ。

「てっ、テツヤ君っ!や、優しくしてくれるって言ったんだから意地悪ばっかりしないで!
やめてくれないならもう今日はシないっ!」

「...すみません、思い出したらまた嫉妬してしまいました。もう言いません...」

私のうちももを持ち上げそこにキスをして。
私に見せつけるかのようにとられたその行為に身体が疼いてしまった。
これではまるで私は本当は意地悪をされるのが好きな女の子みたいで恥ずかしい。

「僕の事ももっとしっかりと見てほしいです。頼りない身体かもしれないですけど」

彼の言葉を聞きそんなことないと思いながらそれに応えようと彼の身体に目を向けてみたけれどやっぱりどうしても恥ずかしくて。
私は手で顔を覆ってしまった。

「す、好きな人の身体だからどうしても恥ずかしくなっちゃうの!」

「...本当に可愛いですね。貴方って...」

彼顔を覆っていた手を取って指と指を絡ませベッドに押し付けキスをした。
こういう事をされると心底喜びを感じてしまう自分が憎い。

「でも今更やめるなんて無理ですから、ちゃんと気持ちよくしてあげますから少しは許してくださいね」

正直不慣れだと自称する人がよくもまぁこんな台詞を言えたものだと思う。
彼は耳から首筋へ、鎖骨から胸、お腹へと順番に唇を寄せていく。

「...もう本当に...可愛いです...」

「っ、か、わいいって...っそんなとこ見て言われても反応に困るからやめ、...っ!!」

足の間に顔を埋めそこにもキスをして、舌でべっとりと舐め上げられて。

「すみません、でも別の言い方をしたら多分叱られるかな、と思って」

「っ、あっ...だ、だめ...っ!」

ちろちろと舌で上下に擦られて、興奮して腫れ上がっているのだろうか、ソコが異様に熱くなっているような、そんな錯覚を起こしている。

「今どれだけ気持ちいいのか、それがきちんと僕にも伝わってくれたらもっと気持ちよくしてあげられるんですけど...」

「しゃ、喋らない、っああっ...!」

もう気持ちよくて仕方ないと思っているのに。
でも本当は彼だってそれに気付いている筈だ。
お尻が冷たくなるほど既にシーツは湿ってしまっているし太ももは小さな震えが止まらない。
限界を迎えそうになって彼の頭を押し退けようとすれば彼はより激しくそこを刺激した。

「我慢しなくていいですよ。気持ちよくなってもらいたくてやってますから、寧ろもっと見たいです」

「〜っ!!あっ、やっ、...いっ、〜っああっっ!!」

そして結局いつものようにあっさりと達してしまう。
彼はそうなってやっと身体を起こし私の顔を見た。
こんな顔を見られたくない、そう望んでいる時に限って彼はこういうことをする。

「上手に出来ていましたか?まぁでも多分大丈夫でしたよね」

「...す、少しどころか今までで1番意地悪だったよ!」

そう不満を訴えると彼はすみませんと謝った。
もう言い訳すらしなくなってきた彼に少し腹が立ってきた。

「でも貴方には甘えたくなってしまうんです」

こんな甘え方があるのだろうかと、彼の物言いには正直納得出来ない。
でも私はこれが彼なりの甘えだと言われてしまえばもうそれを強く跳ね除けることが出来ない。
何年経ってどれだけ男の子になったとしても私にとっての彼はいつまでも可愛いままだから。
そして多分それも彼にはバレている。

「僕ももう限界なので...いいですか?」

彼はそう言ってまだはいたままだった下着をずり下ろした。
お腹に付くほど反り勃ったそれをもろに見てしまったことに罪悪感のような感情を抱いてしまい慌てて顔を逸らした。

「1人でシている時ここまではならないんですけどね」

否定はしない私を見てそれを了承だと受け取った彼は先程買ったばかりのゴムを開封して自身に装着した。
というか買うところは見ていなかったのに今気付いたのだけれど今度は3箱セットのものを購入していたことに腰が引けそうになった。
勿論今日全て使うわけではないと分かってはいるのだけれど。

「もう痛くはないと思うのですが...よろしいでしょうか?」

中を指でくちゅくちゅと掻き回され私はまた間抜けな声を上げてしまった。
恥ずかしくて顔が熱くなった私を見て彼は本当に愛おしそうに笑うものだから更に恥ずかしい。
そして指を引き抜くと私の返事を聞く前に彼はソコに自身を押し当てそのまま奥まで押し込んだ。

「...すみません、お返事を待てませんでした」

少し汗ばんで額に張り付いた前髪を彼は手ではらい覆い被さって額にキスをした。

「いいよ...そんな...」

汗をかいていると分かっているのにそこに唇をつけるなんてしなくていいと彼の顔を退けようとしたけれどそんなのお構いなしに顔中にキスをした。

「僕がしたいだけです」

唇にキスをされると彼と繋がった部分がきゅっと収縮したのを自覚した。
彼は小さな声を漏らし腰を動かし始めた。

「もっとキスしたいんですけどそうするとすぐ達してしまいそうで...困りました、ね?」

浮かべているのは柔らかい笑みの筈なのに何故か少し怖い。
身体を起こし私の腰を掴んでまた私の気持ちいいところを擦るように動かした。

「名前さんの気持ちいい場所って、ここであってますか?」

そんなの分かっているくせに。
もしも違うと言えば彼はそれをやめるのだろうか。
そう思って私が首を横に振ると彼は首を傾げた。

「おかしいですね、ここだと思うのですが。
本当に違いますか?」

それはやっぱり逆効果だったようで彼はより激しくソコを突いた。
堪らず大きな声が溢れると彼は嬉しそうに笑って私の太ももを抱いた。

「気持ちいいって言ってほしいです。
素直に教えてくれたらもっと頑張りますから」

「っ、も、もう、あっ...、っ頑張らなく、って、いい...っ!あっ、ああっだめっ...!!」

イイところを突かれながら敏感な場所を同時に擦られた私はまた堪えきれず達してしまい、彼はそんな私を見おろして変わらず笑みを浮かべていた。

「やっぱりここが良かったんですね。
貴方の身体のことはきっと僕が1番知っていますからね。だから隠さなくたっていいんですよ」

「〜、っやだ!もう抜いて!」

あまりの恥ずかしさから身体を捻ると彼のものが抜けそのまま逃げようと背を見せると後ろからのしかかられてしまった。

「そんな寂しいこと言わないでください。
僕も貴方の中でいきたいです」

そう言って彼は私の背中にキスをしながらお腹とベッドの間に手を入れ腰を浮かさせた。
そしてそのまま再び彼のモノが挿入された。

「っ...!!あ、明日に影響っ、出るくらいにはって、言ったのに、あぁっ...!!」

「大丈夫です。もういこうと思えばいつでもいけるくらいには僕も限界ですからっ...あと少しだけ頑張ってください、ね?」

いつもより肌のぶつかる音が大きく聞こえる。
顔が見えないことが寂しい筈なのに身体は凄く喜んでしまっている現状に頭がおかしくなりそうで。

「ああ...あったかくて、気持ちいいです...!
あっ、本当に僕も...っ!!」

そのあと更に激しく突かれた後彼は私の中で達した。
全部出し切らんとばかりに彼はその後何度かそれを繰り返し、全て出し終えたところでソレを引き抜いた。

「...すみません、僕の方が気持ちよくしてして貰っちゃいましたか、ね?」

そんな事を言って私の後頭部にキスをした。
彼がいくのとほぼ同時に私がまた達してしまったことに気付いていない筈がないのに。

「今日は僕のわがままを聞いてくださりありがとうございました。
大好きですよ、名前さん」

その一言で全部許してしまう私は本当にちょろすぎると思う。
のそのそと体勢を変え彼の方を見るとにこりと笑いかけられ彼はまたキスをした。

「今夜は一晩中貴方を抱きしめて眠りますから」

強く抱きしめられながら私は腹を括った。
これからもこういう時意地悪になってしまう彼を受け入れる覚悟を。

まぁでも普通に約束を破られたことはやっぱりちょっと納得出来ないのだけれど。


end