幸福な朝

今日は普段より遠出して一日プールで遊んだ後だからだろうか。
もうこうして彼女と肌を重ねることは何度もあって、回数もいつからか数えなくなった。
そのくらい2人の間で当たり前の行為になりつつある。
それでもいつまで経っても変わらず彼女はこういう時緊張しているのか身体を強張らせていた。
でも今日は力が抜けているように感じられた。
多分普段より疲れているのだと思う。
トレーニングなどでなくともプールは体力を奪われるものだから。

「名前さん...」

それが分かっているのならゆっくり彼女を休ませてあげるべきなのではないか、と。
それが正しいことだとは分かってはいるのだけれど、やっぱり僕にそれは出来なくて。
ベッドに寝転んだ彼女の上に覆い被さって両手を彼女の手と絡めるように握って名を呼び彼女への愛情をたっぷりと込めたキスをした。
口と口を合わせる行為がどうしてこんなに幸せで気持ちがいいのか、未だによく分からない。
口内へと入り込んだ舌が彼女の舌に触れた。
すると彼女の方から僕の舌を絡め取った。

最初は逃げようとしていたのに、と初めて彼女と深いキスをした時の事を思い出した。
あの時はまだ彼女と身体を重ねた事が無かったからそれより先の行為を我慢出来たのだと思う。
今もしここでやめて、と言われても多分無理だと思う。
知ってしまった悦びを忘れる事は出来ないから。

「...てつや、くん...」

唇が離れると縋るように僕の名を呼ぶ彼女の声が愛しくて。
求められているような気がして嬉しかった。
それに応える形で再びキスをしながら服の中に手を忍びこませると彼女の身体がぴくりと小さく跳ねた。
脇腹を撫でるとくすぐったかったようで彼女は身を捩らせお腹を震わせた。
唇を合わせたまま彼女の背に手を入れると彼女は僕の背に腕を回し抱き付いて少し背中を浮かせてくれた。
外していいと言われたようなものだ。
嬉しくて仕方ない。
そのまま下着のホックを外すと彼女はまたベッドに身体を預けた。

「...テツヤ君、いつのまにか簡単に外しちゃうようになったね...片手で...」

「...まぁ、そう、ですね...沢山シたからですかね」

彼女の言葉に僕がそう返事をすると気恥ずかしそうに僕から視線を逸らせた。
彼女の方から出した話題なのに、まぁそういうところもまた可愛いのだけれど。

「名前さんの胸って触れていると落ち着くんですよね。...昔から...」

パジャマのボタンを外し下着をずらし柔らかい膨らみを両手で包むように触れ、その頂に吸い付くと彼女はくぐもった声を漏らした。
我慢なんてしなくていいのに、今この家には僕達しかいないのだから素直にさらけ出してくれたらいいのにと考えながら硬くなったそこを舌で刺激した。
まぁ我慢してる声もまた可愛いんですけど。

「っ、...テツヤ君、中学に入った頃くらいから抱き付く時よく胸に顔埋めてたの...あれ、わざとだったの?」

「...いえ、少なくとも中学の頃は意識してやっていたわけではないと思います。...それを意識しだしたのは3年の全中後...冬くらいからですかね」

まぁ多分無自覚な下心は昔からあったんでしょうね。
ただ今みたいにそれを直接ぶつけようとかそんな気持ちはなく寧ろ彼女が何も気にする様子もなく触れてくることにいっぱいいっぱいになっていたくらいで。
今はもう100%狙ってやってますが。

「...私もね、テツヤ君に抱きしめられてテツヤ君の心臓の音聴いてると落ち着くから...たぶん一緒だよ」

「それは嬉しいです」

彼女の言葉に自分は半分、いや、半分以上は多分下心が占めているということは言わないでおこうと改めて思った。
こればっかりは仕方がないんです。
青峰君ではないけれど好きな女性の胸が嫌いな男なんてまずいないんです。

「テツヤ君は2号が羨ましいって言ってたの、実は私も2号が羨ましいなって思う時あるよ。
テツヤ君に素直に甘えて好きって気持ちを隠さないのもだしテツヤ君に沢山可愛がってもらえるのもね?」

「そんな...貴方のことだって沢山可愛がってあげたいんです。だからもっと甘えてください」

2号と同じように僕に甘える彼女を想像したらなんだか如何わしいものになってしまった。
2号は抱っこしてあげると僕の顔をよく舐めるから、それを彼女に当てはめてしまえばそれはそういう想像をしてしまっても仕方がないと思う。

「あっ...っん...っ、くすぐっ、たい...っ」

首筋や鎖骨、肩、胸にと唇を、舌を這わせた。
そんな事をしていると寧ろ僕の方が2号のように彼女に甘えているような、そんな感覚を抱いた。
そんなことを考えながら彼女の顔を見ると彼女は僕の首の後ろに左手を回し、右手で僕の頭を撫でてくれた。
これでは本当に2号のようだ。

「...失礼しますね」

彼女のパジャマのズボンに手をかけると脱がせやすいようにまた彼女は腰を浮かせてくれた。
下着ごとずり下ろし彼女の足から抜き取ったところで彼女の背に腕を回し、起き上がらせてはだけさせていたパジャマと下着も脱がせ丸裸にした。
彼女は抵抗こそしなかったけれど恥ずかしくて居た堪れなくなったのか僕のTシャツの裾に手をかけ捲りあげた。
当然拒む理由なんてないので僕もそれを受け入れ服を脱がせてもらった。
さすがに下は脱がせにくいだろうと思い自分で脱いだのだけれど。
彼女は既に硬くなった僕のモノを見て頬を赤く染めた。
まるでりんごみたいで美味しそうだと思いながら彼女を抱きしめその頬にキスをした。

裸になって向かい合って抱きしめあって、本当になんて気持ちがいいんだろうか、と考えながらお尻を撫でると居心地が悪そうに身体をもぞもぞと動かした。

「こっちの方が好きですよね」

再び彼女をベッドに寝かせお腹にキスをした。
僕の髪が肌に触れるとくすぐったいようで笑うのを我慢している様子だったけれどその声はどこか甘くて。
きっとくすぐったいだけではない筈だ。
だって彼女のソコは既に潤っているのだから。

最近自覚したのだけれど僕は彼女を膝に乗せて向かい合うような体勢も結構好きなんですよね。
彼女も多分嫌いではない筈だけれど、どうしても恥ずかしさが勝ってしまうようで。
時々泣かせてしまうこともあるからあまりしないようにしているのだけれど。
でもいつか手放しで感じてくれるようになったら色んな事をしてみたいと思って。
それを彼女に伝えてしまえば更に緊張させてしまうことは分かっているので伝える気はないけれど。

「こちらも沢山可愛がってあげますから」

「っ、て、やくっ、あっ...っ!!」

初めて僕の舌で彼女が達した時の事はしっかりと覚えている。
正直自信が無かった。
彼女と初めてする時少しでも辛い思いはさせないようにと僕なりに調べてみたけれど女性視点の意見や経験談を読んでいるとやっぱりかなり負担をかける上普段から自分でそれなりにシていないとそもそも気持ちいいと感じられるまで時間がかかるとのことだったから。
こんなことを言うのはあれだけれど彼女は僕と初めてシた時から結構感じてくれていたと思う。
内心驚きつつも嬉しくて夢中になって舐めていれば彼女はあっさりと達した。
その時もしかして彼女も僕と同じように僕を思って自身を慰めていたりしたのだろうか?なんて考えもした。
もしそうだったら嬉しいのだけれどこんな事を聞けば間違いなく彼女を怒らせるということは分かっているので一生その想像が正解だったのかどうなのかを知る日は訪れないのだろう。

「沢山溢れていますね...嬉しいです」

「っ、しゃべん、ない、で...っ」

声が出そうになるのを堪えようと口元を手で覆って耐える姿はなんというかやっぱりクるものがある。
そもそと僕が彼女にしてあげられる事って本当に少なくて。
昔から僕が彼女に甘えて世話になってきた。
だからせめてこういう時くらい甘えてほしいのに。
彼女がそんな遠慮や気遣いを考える余裕が無くなるくらい僕が上手に出来るようになれたら嬉しいのだけれど。
そんなことを考えながら舌を上下に動かしていると彼女は腰を逸らせびくびくと小さな痙攣のようなものを起こした。
達してしまったようだ。
柔らかなソコを指で広げると中からとろりと透明な液体が溢れた。

「...あん、まり、じっくり見ないで...」

彼女はそう言って足を閉じようとしたけれど僕の顔が邪魔をしてそれは叶わなかった。
気まずそうな彼女の表情が可愛い。
顔を挟んでいる柔らかい太ももが気持ちいい。
そのまま横を向き彼女の太ももに吸い付くと
また小さな声が漏れた。
殆ど足の付け根くらいの場所を強くて吸って跡を残しては舐めて、そんな事をしている瞬間が嬉しくて堪らないのは僕の独占欲の強さの現れなんでしょうか。

「...テツヤ君...」

名を呼ばれ顔をあげるとこっちに来て、と手を差し出されたので彼女の隣に寝転んで抱きしめた。

「上手に出来ていましたか?」

耳元で囁いてそのままそこを舐めると彼女は小さく震えた。
本当に感じやすい人だと思う。
僕にとっては嬉しいかぎりだけれど。

「...聞かなくても知ってる、でしょう...?」

「貴方の言葉で聞きたいんです」

彼女はまた顔を真っ赤にして僕を睨んだ。
そんな顔で睨まれたってちっとも怖くなんてない、というか寧ろ可愛いとしか思えないのに。
でも以前から意地悪だと言われていたので今日はそういうことは言わないでおく。
優しく出来そうって言っちゃいましたしね。
でも彼女は僕に意地悪なこと言われるの結構好きだと思うんですけどね。
よしよしと頭を撫でていると彼女は僕に視線を向けたまま硬くなった僕のモノに触れた。

「...私も、しようか?」

「...凄く嬉しいんですけど今日はいいですよ」

彼女同様僕も少し疲れていたから。
どうしてなんでしょうね、普段の練習の方がよっぽどきつい筈なのに。
いえ、身体が疲れているというより常に怠いというか、多分この後ぐっすり眠れるんだろうなってそんな感覚。
多分口でされたりなんかすればあっという間に達してしまうだろう。
そしてその後直ぐに回復するかも分からないし。

「貴方の中がいいです」

だからどうせなら彼女と繋がりたい。
そう思って彼女の中に指を入れるとくちゅりといやらしい水音が鳴った。

「沢山濡らして、本当に可愛いですね」

そう言ってキスをすると彼女のソコが僕の指を締め付けた。
こういう事をしている時彼女は僕と目が合ったりキスをするとこうなる、それが本当に嬉しい。

「今度はこっちでイきましょうか」

指で彼女が好きなお腹側を擦ると彼女は僕の腕を両手で掴んでストップをかけた。

「...っ、て、つや、くん...のが、いい...」

「...分かりました」

沢山シてあげようと思っていたけれどこんな事を言われてしまえばもう僕も耐えられない。
すぐに起き上がりゴムを着け彼女の足を広げて身体を捩じ込んだ。

「一緒に気持ちよくなりましょうね」

彼女が頷いた後、ゆっくりと彼女の中へと自身を押し込めば強い刺激が僕を襲う。
強い圧迫感に押し返されそうになるのをゆっくりと奥まで挿入すれば自然と落ち着いたような気がする。
締め付けられはしているのだけれど。

「何度しても心地いいものですね。本当に、困ります」

ゆっくりと彼女の好きな場所を擦ると彼女は普段声を漏らし始めた。
普段は絶対に聞かないような甘い嬌声。
腰を打ち付ける度に揺れる柔らかい胸。
僕の視界も聴覚も、全てを彼女が支配して。

「名前、さん...っ、気持ちいいです...」

既に蕩けた表情をする彼女と目が合う。
途端に中がキュッと締まって僕を更に締め付ける感覚は本当に堪らなくて。

「っ、あっ...!て、つやっ、くんっ!」

僕の顔に向けて手を伸ばした彼女。
これはキスがしたいという彼女の意思表示だ。
それに応えないなんてことはあり得ない。
覆い被さってキスをすればまた中がきゅうきゅうと締まって気を抜けばすぐにでも達してしまいそうになる。

「気持ちよすぎておかしくなり、そうです...っ!す、きですっ...名前さ、ん...っ!」

肉体がぶつかる音が響いて、それがまた僕を煽る。
まぁそれを出しているのは僕なのだけれど。
やっぱりもう我慢が出来そうにない。
でももう一度彼女が僕のモノで達する姿が見たくて彼女の顔を手で固定してしっかりと目線を合わせて執拗にソコを集中的に刺激すると彼女はじわりと涙ぐんだ。

「好き、ですっ...一緒がいいですっ!」

そう言ってキスをすると彼女はビクンと大きく跳ねさせた後ガクガクと腰を震わせた。
痙攣を起こしているかのように中が震えもう限界だと激しく腰を打ち付け彼女の身体を強く抱きしめるとすぐに達してしまった。
本当はもう少しゆっくりと堪能したかったのだけれど、僕はやっぱりまだ未熟なのだと思います。

ドクンドクンと数秒間欲を吐き出して、それが止まった頃声には出さずにため息をついた。
自分でしたときとは違う達成感のようなものを感じながら。
力が抜けて彼女の身体の上にそのまま倒れ込みそうになったけれどなんとか肘をついて耐えた。

「...テツヤ君...おいで」

でも彼女はそう言って僕を抱き寄せるものだから結局そのまま彼女に体重を預けてしまった。
彼女の柔らかい身体に抱きしめながらよしよしと頭を撫でられるのが心地よくて自然と目を閉じた。
ずっとこうしていられたらいいのにと、そう願って。
そしてそのまま僕の意識は薄れていった。













目が覚めたのはカーテンの外が既に殆ど明るくなっている時刻だった。
僕は彼女に抱きしめられていて柔らかい胸に顔を埋めていた。
慌てて顔を上げ彼女を見上げてみたけれど彼女はまだ眠ったままのようで。
そこでようやく頭が回り始めた。
昨日あのまま眠ってしまったのだという事にも気が付いた。
慌てて確認してみたけれどそもそも下着を身に付けていた。
勿論そんな記憶もないからきっと彼女が頑張ってくれたのだと思う。
彼女は...パンツははいている。
上はTシャツを着ているけれど中に下着は着けていないと思う。
だって顔に触れている彼女の胸はものすごく柔らかくて心地が良かったから。
というか彼女は昨日パジャマを着ていた筈なのに、その違和感に気付いて改めて彼女の姿を見て気が付いた。
今彼女が着ているTシャツは僕が着ていたものだと。
多分彼女も昨日は疲れていて限界だったんだと思う。
だから僕の処理をした後間違えて着たところで力尽きてしまったのではないかと。
つい先程まで出してそのまま眠りこけてしまうだなんて最低な事をしてしまったという申し訳のない気持ちが心を占めていたのに今は心が幸福感で満ちていた。

「...名前さん...」

愛しくて思わず彼女の名前を呼んでしまった。
すると彼女の身体がぴくりと動いた。
再び顔を見上げると彼女は薄目を開けて僕の顔を数秒間じっと見た後またすぐに目を閉じて僕の頭を抱きしめた。

「...まだ...ねむい...」

そしてそのまま眠ってしまった。
僕を抱き枕にして。
触れた胸から伝わる彼女の鼓動が心地よくて、僕もまた眠気を感じ始めていた。

彼女を抱き枕にして眠らせてもらう為に泊まったのだけれどこうして僕が彼女の抱き枕になるのも悪くないと、そう感じた朝だった。


end