明日香ちゃんはまるで絵本に登場する王子様のように素敵。
とっても凛々しく美しいから学園の女王とも言われている。
その実体は誰よりも暖かくて優しい可愛い女の子、ということは私が一番よく知っている。
私も明日香ちゃんも今とてと幸せだけれどそれでも何処かで物足りなさを感じている。
そんな気がするのは私の勘違いなのだろうか?
もしかしたらその欲望は私だけが感じているものなのかもしれない。
私達は人とは違う恋愛をしている。
それを知っている友人達はいるがそんな事を相談するのはやはり気が引けた。
気になるのであればパートナーである明日香ちゃんに相談するのが正解だ。
しかしそれはまるで催促しているかのようでなんとも恥ずかしく私には出来なかった。
「名前」
私の名を呼ぶ大好きな声。
優しく暖かい。
彼女の声で呼ばれる私の名前はなんだか特別なもののようにさえ感じられる。
「あ、すかちゃん」
先程まで考えていた自分が考えていた事がなんとも気恥ずかしい内容だった為その対象である明日香ちゃんが現れた事によって少し動揺してしまう。
「どうかした?」
私の些細な変化にもすぐに気がつく明日香ちゃんは私を気遣う言葉をくれる。
穏やかに微笑む明日香ちゃんは本当に綺麗だ。
私とは全然違う生き物に思える。
なんでもないと言い明日香ちゃんの腰に腕を回すと明日香ちゃんも私を抱きしめ返してくれる。
「今日は天気が崩れやすいらしいから早めに寮に·····」
明日香ちゃんがそう口にした瞬間大きな雷が落ちた。
そしてその後すぐにぽつぽつと地面に染みを作った。
「···本当に急ね。
急いで帰りましょうか」
「うん」
私たちは寮への帰路を急いだ。
「間一髪、と言った所かしら」
寮に着いた直後雨は勢いを増し扉の向こうから強い雨音が聞こえてくる。
「そうだね、でもちょっと濡れちゃったね」
明日香ちゃんはハンドタオルを私の頬に優しくあてる。
私なんかより自分の身体を拭けばいいのに、いつも明日香ちゃんは私を優先する。
「どちらにしろ着替えなきゃいけないし先にお風呂にしない?」
そう提案すると明日香ちゃんもその誘いを受け入れた。
まだ入浴には早い時間、そこは貸し切り状態だった。
湯船に浸かる前に二人並んで身体と髪を洗う。
横目で見る明日香ちゃんの身体は本当に綺麗でため息が出そうになる。
「あまり見られると恥ずかしいのだけれど?」
「ごめん」
私の視線はバレバレだったようだ。
それを誤魔化すように急いで身体についた泡をシャワーで流して浴槽へと移動した。
いつもと同じ温度の筈の湯がいつもより熱く感じる。
これは私の気持ちの問題なのだろうなと理解はしている。
「少し冷えたでしょうかはしっかりと温まるのよ?」
少ししてから浴槽にやってきた明日香ちゃんはそう言って私の隣に腰をおろした。
広い浴槽に私達二人だけ、その状況に私の体温がより上昇するのを感じた。
「寧ろなんだか逆上せそう」
そう口にすると明日香ちゃんは私の頬に手をあてた。
「確かにそうね、貴女少し熱いわ。もう遅かったのかしら?」
頬に触れる明日香ちゃんの手が気持ち良かった。
明日香ちゃんはそのまま首に手を滑らせて脈を確かめた。
私はそれに少し動揺してしまった。
「少し速いわね、あまり長湯も危険ね」
そのまま肩へと手を滑らせる。
「っ、」
そこ手が鎖骨に触れた時身体がぴくりと跳ねてしまった。
明日香ちゃんは私のその反応に動きを止めた。
顔に熱が集まるのを感じた。
こんな顔を見られたくない、どうか気がつかないでと心の中で願うけれど明日香ちゃんは私の顔をしっかりと見据えている。
「名前」
私を呼ぶ明日香ちゃんの声がいつもより熱を帯びている風に聞こえるのも私を見つめるその眼差しがいつもより艶っぽく見えるのも私の気のせいなのだろうか。
私の肩を掴む明日香ちゃんの手に力が入った。
「あ、すかちゃん」
明日香ちゃんは私の首筋にその美しい顔を埋めて唇を押しあてた。
そして暖かく柔らかな明日香の舌が私の首から肩をぬるりと這った。
その気持ちよさに私の身体は痺れた。
堪らなくなって私は明日香ちゃんの背中に腕を回してぎゅうっと抱きついた。
「あまり煽りすぎないで」
気がおかしくなりそう、と言う明日香ちゃんの顔を見ればそれは初めてみる表情だった。
「···私も逆上せそう、そろそろ上がりましょう」
明日香ちゃんはそう言い立ち上がった。
脱衣場に戻り身体をタオルでしっかりとふいて水分補給をする。
それでも熱を帯びた身体はなかなかそれを放出することが出来なかった。
隣で明日香ちゃんはその綺麗な髪を丁寧に乾かしていた。
私もその熱を少しでも下げるために隣で団扇で扇いでいると明日香ちゃんは私の髪を優しくタオルドライしたあとトリートメントを馴染ませドライヤーをあててくれた。
明日香ちゃんはどこまでも私を甘やかす。
「ねぇ、明日香ちゃん。
この後部屋に行ってもいい?」
私はドライヤーの音に隠れるような小さな声でそう訊ねた。
聞こえなければそれはそれで良いと逃げ道を作ったにすぎない。
「·····貴女はその言葉の意味を理解している?」
私の小さな呟きに明日香ちゃんはドライヤーのスイッチをオフにして確認の言葉を口にした。
鏡越しに見る明日香ちゃんの表情は真剣だった。
その表情からは期待と躊躇いのようなものも感じ取れた。
私は何も言わずにただ一度だけ首を縦に振った。
「そう」
明日香ちゃんは了承したと言わんばかりに私の後頭部にキスをした。
そして明日香ちゃんの部屋に。
いつもよりその距離が遠く感じた。
いつもとは違う道程に思えた。
明日香ちゃんのベッドに並んで座ると明日香ちゃんは私の手を優しく握る。
「私はこういった経験がないし、ましてや同性だから、人とは違って分からないことも沢山あると思う。
だから貴女を満足させてあげられるかわからない」
それでも本当に良い?
私を一番に考えてくれる明日香ちゃんはどこまでも優しい。
それでもそんな明日香ちゃんの優しさが少し焦れったくなってしまう。
「私だってないよ。
でもね、そんなの関係なしに明日香ちゃんとだからこそ。
だから、きっと大丈夫」
そう言って明日香ちゃんの手を引っ張って二人でベッドの上に寝転んだ。
「ああ、もう貴女は本当に私を煽るのだから」
腰に腕を回して私を抱きしめると明日香ちゃんは私にキスをした。
何度も何度も角度を変えて、丁寧にそれはもう甘いキスを。
私よりぽってりとした柔らかな唇が気持ちいい。
その唇で優しく挟まれて吸われると身体がゾクゾクした。
暖かい舌で唇を舐められる、その舌で私の唇を割って入り口内に侵入させた舌が私の舌を絡めとる。
明日香ちゃんの唾液がとても甘い。
それはまるで麻薬のよう。
その優しい劇薬で私のソコがじわりと濡れていくのを感じた。
それがとても恥ずかしくて動揺した私はほんの少しだが明日香ちゃんの舌に歯を立ててしまった。
「大丈夫?」
明日香ちゃんの優しさに羞恥心が増していく。
愛しさが溢れて零れ落ちそう。
思わず身体を捩らせてしまえば私の異変に気がついた明日香ちゃんはとても妖艶に微笑む。
「そんなに気持ちが良かった?」
私に覆い被さる形で私のシャツのボタンを一つずつ外してはだけさせる。
そして下着の間に手を滑りこませると明日香ちゃんは私の硬く主張したそこを指で掠めた。
「あっ、」
心臓が大きく鳴った。
この鼓動が今そこに触れている明日香たゃんに聴こえてしまうのだと考えるとそれを納めるどころかますます動悸が速くなっていくのを感じ恥ずかしくて仕方がなかった。
「私ずっとこの肌に触れたいって思っていたのよ」
私の下着を外して胸元を露にした私の身体に触れながらうっとりとした表情で明日香ちゃんはそう言った。
「あ、明日香ちゃんも脱いで」
自分だけが肌をさらけ出していることが恥ずかしくなった私のお願いに明日香ちゃんはなんの躊躇もなく衣服を脱ぎすてた。
何度見てもその身体はまるで芸術作品のように美しい。
「名前、私貴女程美しい人を他に知らないわ」
こんなに綺麗の身体をした人にそう言われても反応に困る、と内心思うが明日香ちゃんのその言葉に偽りがないことは彼女の目を見れば容易に予測ができるので黙って受け入れる。
明日香ちゃんにとって私がそう映っているのならそれでいいかと自分を納得させる。
肌と肌の触れ合いがとても気持ちが良い。
そして触れあうそこから伝わる明日香ちゃんの鼓動が私と同じくらい速い事に幸福を覚える。
「名前のここも凄く可愛いわ」
私の乳房を軽く摘まんで指で刺激する。
それを口に含んで吸ったり転がしたりする舌にピリピリとした快感が私に走った。
「やっ、あす、かちゃっ、」
明日香ちゃんのものよりずっと控えめな大きさのそこを丁寧に触れられる。
どうして彼女に触られるとこんなにも厭らしい気持ちになってしまうのだろう。
「明日香ちゃんっ、」
彼女に抱きつく手に力が入る。
腰が動いてしまう。
脚を擦り合わせてしまう。
その行動の理由が明日香ちゃんに伝わってしまっている事実がどうしようもない程恥ずかしい。
「本当に貴女は可愛いわ」
そう言って明日香ちゃんは私の腰を撫でてズボン履き口に手をかけ私からそれを抜き取った。
私を覆うものはいよいよ下着一枚だけとなってしまった。
露になった太ももを撫でる明日香ちゃんの手つきが本当に厭らしい。
そのせいでますます私のソコはだらしなく下着を染めていってしまう。
「貴女のむき出しの足を厭らしい目で見る人達に何度怒りが沸いたかわからないわ」
明日香ちゃんは私の足先にまでキスをした。
そこから足のこう、踵、足首脹ら脛、膝、と余すことなく私の身体全てに唇を寄せる。
その行動の全てが擽ったいよりも気持ちが良いという刺激を私に与える。
太ももをつーっと舐めあげられたあと明日香ちゃんは私のソコで動きを止めた。
「こんなに感じていてくれたの?」
そう言って下着の上からそこを指でぐいっと押されると十分過ぎるほどに濡れているであろうそこはじゅぽっと音を立てた。
「ち、ちがうの、あっ」
その恥ずかしい事実を私はなんとか誤魔化したくてなんとか言い訳を考えるもそれを聞く気がないと言わんばかりに明日香ちゃんは下着越しにそこを刺激していく。
「恥ずかしがらなくていいわ。私は貴女が感じていてくれたことがとても嬉しいもの」
そう言ってもはや意味のなくなったも同然の下着に指をかけ明日香ちゃんは私を丸裸にしてしまった。
厭らしく糸を伝わせる下着を見た明日香ちゃんはとても嬉しそう。
「あのね名前、私も貴女と同じよ?」
そう言ってズボンを脱いで下着一枚になった明日香ちゃんのそこも私と同じだった。
そしてその一枚も脱いだ時私と同じように厭らしく糸を引かせたのを見た事で私は益々感じてしまった。
「あの、明日香ちゃん、」
「なあに?」
「その、私も明日香ちゃんのこと、その」
気持ちよくしてあげたい、と伝えるがそれは明日香ちゃんに断られてしまった。
「今日は貴女を沢山甘やかしてあげたいの。だから今日は大人しく感じていて?」
そう言って洪水状態になっているそこに指を入れた。
「っっ」
「ふふっ、ねぇ、貴女ここ、自分で触れた事がある?」
明日香ちゃんが指を動かす度にそこはくちゅくちゅと厭らしい音をたてる。
その問いに答えられずに目をぎゅっと瞑った。
「私はあるわ、その時は名前。いつも貴女の事を考えていたの」
その明日香ちゃんの言葉に私のソコがきゅんきゅんと痙攣のように明日香ちゃんの指を締め付けてしまう。
こんなんじゃ触れた事があると認めているも同然だ。
「貴女は本当に素直で可愛いわ」
私の中をぐちゅぐちゅと掻き回す明日香ちゃんはとても嬉しそう。
そして指を抜き明日香ちゃんは私の左足を抱える形でソコに明日香ちゃん自身のそこをくっつけた。
そこは私と同じように湿っていてとても熱かった。
それだけのことで私はこれからくる刺激を期待してしまう。
「貴女のここはとても正直ね」
それに気が付いた明日香ちゃんはそう言ってそこに自身のそれを擦りつける。
「あっ」
敏感なそこが触れあった時どちらのものとも言えない声が静かな部屋に響く。
その快感を求めて明日香ちゃんは何度も何度もそこに自身を擦りつける。
その度に彼女の大きな胸が揺れてなんとも厭らしい。
「名前、すきよ、愛してるのっ」
明日香ちゃんは感じながら何度も何度も私に愛の言葉を紡ぐ。
その度に私の腰はがくがくと震える。
私は明日香ちゃんの声一つにだって感じてしまう。
「あっ、明日香ちゃっ、も、もうっ」
お互いの愛液でぬるぬるとなったそこに与えられた刺激で私はもう限界だった。
それは明日香ちゃんも同じだったようで私の手を強く握り強くそこを擦りつける。
そして程なくしてほぼ同時に私達は達してしまった。
「き、聞こえてない、よね?」
今度は明日香ちゃんの部屋の簡易的なお風呂に二人で入る。
大浴場とは比べものにならない狭さのそこだが明日香ちゃんはとても上機嫌で私を膝に抱えて抱き締めている。
「大丈夫よ。外は強い豪雨だったもの」
私達がしていた事が隣に聞こえていないかと心配になってそう口にすれば明日香ちゃんはそう言った。
「そ、そうだったっけ?」
「貴女はきっと感じすぎていて気が付かなかったのかもね」
それでも尚心配する私をからかうように明日香ちゃんは意地悪を言った。
「あ、明日香ちゃんだって凄く気持ち良さそうだったじゃない!」
負けずとそう言い返すも明日香ちゃんはそうね、とあっさり認めた。
私に勝ち目などない。
「大丈夫よ、雨が全てを包み隠してくれたから」
貴女は何も恐れず私の腕の中にいればいい、そう言って明日香ちゃんは私を強く抱き締める。
「······明日香ちゃん、私も明日香ちゃんのこと大好きだからね」
何度も貰った愛の言葉を今度は私が返せば明日香ちゃんはとても幸せそうに笑った。