10:彼を信じて待ちましょう

「クロノス先生、採点チェック全て終わりました」

私はつい最近行われたテストの採点作業を手伝っていた。
最もそれは採点済みのものをミスがないか確認しただけのことなのだが。

「もう終わったのデスーか!まったくシニョーラの優秀さをあのドロップアウトボーイ達にーも見習わせたいーノネ!」

クロノス先生は相変わらずだ。
これが2年も経つ頃には卒業して離れて行くのが寂しいとあんな事件を起こすのだから面白い。

「見つかりました?」

「何がデスーの?」

なにやらしらを切るらしい。
まったくもって素直じゃない

「万丈目君のことですよ」

「し、シニョール万丈目の、事など知らないーのです!」

本当は責任を感じていたこと、私は知っていますよ。
だから貴方は私に採点作業を任せて時間を作っていたのでしょう?
素直じゃないところも貴方も魅力ですけどね。

「きっと更に強くなって帰ってきてくれるでしょうね」

「わ、我が栄光なるデュエルアガデミアに、半端な覚悟のデュエリストはいらないーのデス!」

そうですね、彼はとても強くなって帰ってきます。
それまで彼を信じて待ちましょうか。