ふわりふわりと空気が微睡んだ。
誰かが私を必死で呼んだ。
誰かが私の背中を優しく押した。
その背に触れた恐ろしく冷たい手を暖めてあげたくなった。
振り返るとそこにはもう誰もいなかった。
それが悲しくて悲しくて何度も誰かの名前を呼んだ。
いったい私は誰を呼んだのだろう。
わからない。
でもその見えない誰かはそこにいた筈なのにどこにもいなくて。
「名前!!!!」
代わりに先程の冷たい手とは真逆の熱い手が私の手を強く握った。
そこで私の思考は完全に覚醒した。
「、遊城、君」
カミューラが消えたのだという事を。