次のセブンスターズアビドス3世だ。
このデュエルも原作通り十代君が闘うことになった。
それにしてもとんでもない状況にも動じずにいつもと同じようにデュエルできる十代君は本当に肝がが据わっていると思う。
生前臣下達に手を抜かれていたことを理解した彼はやはり落ち込んでみえる。
それでも誰が相手でも変わらない十代君のおかげでイキイキとした表情に変わる。
いつだって彼は周りを巻き込んで前向きにしてしまう、本当に不思議な存在だと思う。
亡者となった彼にまで気に入られる程に。
十代君は明るく笑ってまたいつか会った日の事を約束した。
万丈目君達にも一緒に行こうと声をかける十代君の暢気さに思わず笑ってしまう。
「勿論その時は名前も一緒だぜ!」
な!と同意を求めるように私にそう言った。
彼の後ろで万丈目君達は呆れたように笑っていたが。
反応に困って苦笑いを溢せば十代君は不満気そうな顔をする。
「なんだよ、名前は俺と一緒じゃ嫌なのかよ?」
拗ねたようにそう不満を口にした十代君に胃がざわざわとする。
「ううん、·····うん、遊城君がいたら楽しいだろうね」
否定の言葉を口にすれば十代君は先程とは違い満足気の顔をした。
そして子供のように私の前に小指を立てた。
「約束な!」
「·····そうね」
無邪気な彼に流されるがままに約束の指切りをした。
とても微笑ましく幸福な光景だったと思う。
その筈なのになぜか息苦しくて仕方がない。
(私は針千本飲まなければいけないかもしれない)
私が死んで行く場所はどこなのだろう?
きっと彼とは同じ場所に行けない気がする。
古代の王が帰って行った空を見る。
既にそれは普段と変わらぬ空が広がっている。
この約束が守れたら、今の私は心の底からそれを願うようになってしまった