33:人を愛する尊さを知っている強み

誰かを想う気持ちは貴方の強さになる。
これから先貴方はもっともっと強くなるのでしょうね。

なんとも不器用な手段で明日香ちゃんに告白しようとして万丈目君は七聖門の鍵を持ち出した。
素直に告白すれば良いと思うんですけどね。
だって凄く魅力的な子ですから。

「名前はどう思う?」

「え?」

突然十代君に話しかけられた。
鍵を盗み出したことだろうか、デートの件だろうか、そう悩んでいる間に十代君が言葉を付け足す。

「明日香と万丈目、どっちが勝つと思う?」

成る程勝敗の事か。
結果は既に分かっている。
でも個人的な私の意見を言わせてもらえば

「万丈目君に頑張ってほしいな」

「へー意外だな。てっきり明日香の応援すると思った」

勿論明日香ちゃんにも頑張ってもらいたい。
それでもつい応援してしまいたくなるのだ、彼は。

「万丈目君素敵だからね」

「····名前は万丈目みたいなのが好きなのか?」

「え?魅力的な男の子だと思うけど」

「ふーん」

何か失言してしまっただろうか。
不機嫌そうな反応をする十代君に困惑する。

「俺みたいなタイプは?」

「え」

「名前にとって俺ってどんな風に見えてんの?」

どうしよう、なんて答えるべきなんだろうか。

「ゆ、遊城君も素敵な男の子だと思うよ」

「俺と万丈目っておんなじ評価なんだ?」

どう答えるのが正解だったんだろうか。
私の回答が不正解だったようで十代の機嫌ほ変わらず悪いままのようだ。

「じゃあさ」

「俺の事はどう思ってる?」

「え」

「俺みたいな、じゃなくて俺の事」

「·····す、てきだと思う、よ?」

「·····そっか!俺は名前の事かなり好き!」

そんなやり取りをしている間に万丈目君の敗北が決まった。
私は先程の十代君の言葉に頭が混乱してしまいそのデュエルをまともに見守る事が出来なかった。

十代君の言葉はどんな意味だったのだろうか。