03



一人で盛大に慌てていたら、琉羽はニコニコしながら俺に近づく。・・・ヤバい、俺の脳内で警鐘がガンガンなっている。一歩下がれば、一歩近づく。それを繰り返したら、壁にぶつかりました。琉羽の顔が、さっきの可愛らしい顔ではなく・・・獲物を狩る獣に変わっていた。



「ねぇ、貴斗って・・・ノンケ?」


「の、ノンケ・・・?って、何だ?」



そう聞きながら琉羽から逃れたくて横へ移動しようとしたら、顔の横に琉羽の手が壁につかれた。あー、これは壁ドンってやつか。



「逃げちゃ、ダメでしょ?ノンケは、異性にしか興味ない人の事。貴斗は、女としかセックスした事ないの?」


「えっ!?あー・・・えっと・・・」


「・・・まさか、童貞?」



うわわああぁぁ!もう、そうだよ、童貞だよっ!キスもまだだ!彼女いない歴イコール年齢だよ!悪いかっ!恥ずかしさと悔しさから、涙目で琉羽を睨み付けた。



「っ!!ちょっと、その顔は反則。襲っちゃうよ?貴斗のハジメテ、もらっちゃうよ?」


「はあっ!?俺、男に興味は・・・って、ちょっ、どこ触って・・・!ンっ・・・やめ、ろよっ」



琉羽はさっき着た服を捲って、乳首をツン・・・とつついてきた。初めての感覚に、背筋がゾクゾクして体が震えた。



「貴斗、可愛い。乳首立たせて・・・震えて・・・涙目で僕を睨んで・・・。ああっ・・・僕、もう止まんないよっ」


「琉羽、落ち着け、んぅっ!?琉羽っ、んンっ・・・はあ・・・やめンっ・・・」



暴走を始めてしまったらしい、琉羽。男とのキスどころか、人とキスしたことないから、男と女のキスの違いは分からないけど・・・どうやら気持ちいい。俺・・・男とキスして、下半身が疼いてきてます。



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万里一空@ALICE+.co.jp