浮気をした後で遥とセックスするんが最高やった。浮気っちゅうか、もっともっと遥を愛する為の事前準備みたいなもんや。体だけの関係って浮気って言うんやろうか。
とにかく、俺が別の女と寝たっちゅうことを聞いた後の遥に自分のもんをぶち込んだら、そりゃもう締まって締まってしゃあない。ちぎれるんちゃうかってくらいの強い締め付けに、俺は束縛にも似た快感を覚えた。
「……どないしてん、めっちゃ締め付けとるやん」
自分のもんが入ったままの遥の入り口を、指でつうとなぞる。それにすらびくびくと膣内を痙攣させる遥が愛おしくてたまらん。固く閉ざされた瞼に唇を落とすと、そっと開かれる。潤んだ瞳に自分が映ってんのが見えて、嬉しくなる。
初めて遥以外の女を抱いた日のことは、正直なところもうほとんど覚えてへん。どんな相手で、どんだけ柔こくて、どんな声で鳴いたかなんてこと、どうでもええ。目の前におる遥を抱ければそれで。
「お前も大概やなぁ、俺みたいなんに突っ込まれて喜んで」
「あ、あっ……光、う」
遥の愛が俺へと向けて一心に注がれていることは、嫌っちゅうほど解っとった。ちょっとだけ試してみようと思ったんが最初。俺が他の女と仲良うしてたら、どんな表情を見せるんかなって。ええ子の仮面が剥がれて、欲望の固まりになったりするんかなって。
せやけど、遥は何も言わんかった。近くで喋るだけがキスするだけに変わり、果てはセックスまで別の女としてみたものの、噂かて耳に入っとるはずやのに遥はにこにこと笑って俺の傍におるだけやった。
どんな気持ちで俺を見てるんやろう。こいつ殺したいって、その機会でもうかがってるんやろか。まぁええか、遥に殺されるんやったら本望やなぁ。
そんなことを考えながら、別の女を抱いてから初めて遥を抱いた時に全てを理解した。きゅうきゅうと締まる遥の膣内が全てを語っとった。
「俺のこと、離したく無いんやんなぁ」
「や、だぁ……焦らしちゃっ」
「欲しいって言えや、遥」
入り口の浅い部分を軽く擦るのだけを続ける。下手したら押し出されてまうんちゃうかってくらいの締め付けをしてくる遥に気を良くし耳元でそう囁くと、ぼろぼろと涙を流した後、首に手を回して遥は俺に唇をぶつけた。
「ちょお、だい……光、おく、までぇっ」
その言葉を合図に、遥の足をぐいっと持ち上げがつがつと突いた。子宮口に俺のが当たる度、遥は体を震わせて俺の背中に爪を立てる。そうや、それでええんや。俺だけを見とったらええ。俺以外の何もいらんやろ。
付き合うことになった日に、遥は俺にこう言った。財前くんがいてくれるだけで、私の世界に色がつくの。退屈で窮屈な世界が、幸せに満ち満ちた世界になるの。だからずっと傍にいてね。
ほんまは、大事にしてやるべきなんやと思う。こんなに俺の事を大事にしてくれる女なんて、この先一生出て来ぇへんとは思うから。遥が何も言わんからって、他の女を抱いて欲しいと思っては無いやろうし。そしてそれが遥が望む、『幸せに満ち満ちた世界』なんやろう。
それでも俺は他の女を抱くことを止められへん。お前のその苦痛に歪む顔を、悲しみを含んだその声を聞けるんやったら、お前の望む世界なんかぶっ壊して俺だけの世界に住まわして閉じ込めて、狂うまで愛してやりたいと思うんや。
(20120605)