星漿体の護衛任務。ここ数日、呪術師たちは皆ピリピリしている。
星漿体については高専が誇る最強の二人が護衛しているため、大きな問題なく完遂となりそうだ。ただ、星漿体と天元様の同化が終わるまでは気が抜けないため、私のようなサポートタイプは万一に備えて高専敷地内で待機を命じられていた。
見慣れない姿を見つけ、家庭菜園に向きかけていた足を止める。
高専自体都心部からは離れているし山の中にあるけれど、敷地内に神社仏閣があることから参拝目的で時々一般の人が迷い込むことがある。草臥れたTシャツにダボっとしたパンツ。服装からはとても信心深い人間とは思えない買ったが、見た目で判断するのは良くないだろう。
もしかしたら宮大工かな、なんて思いながら声をかけた。
「すみません、今ここは一般人の立ち入りが禁止されてて、」
振り向いた男からは全く呪力を感じない。だから一瞬反応が遅れた。
「……っ?!」
何処から取り出したのか、彼の手には膨大な呪力が流れてる大きな鉾が握られていた。恐らく特級呪具の天逆鉾だろう。男の出で立ちから、”術師殺し”と言う言葉が浮かんで消える。
「