「飛鳥、協力してくれ!」

手をぎゅっと握られ、期待のまなざしで見てきた槙野がとてもうざい。

「はぁ?嫌だし!」

ため息をつき、お断りします、みたいな顔を見せた私。

帝さんを捕まえるために協力はゴメンナサイ……。

「いや、いいから!つきあって!
一生かけた恋なんだよ、これは……!」

訴えるかのような瞳の槙野。それに私はため息をつく。しょうがないなぁと。

「分かったわ、なら手伝ってあげる。
帝結愛ちゃんと上手くいくといいわねー」

帝結愛ちゃんは一番前の席に着いて、ツインテールの女子。

「へいへーい」 

槙野風流(まきのふうり)は上手くいくのだろうか、その末を見守りたいと思う。

「ありがとう、飛鳥!」

私は縁結びの神みたいな勢いではあるけれど……。

飛鳥マヨが私、なんだかマヨネーズみたいな名前だけどこれでもれっきとした名前なんだから。

「じゃ、まずは放課後!ちょっと変わった報告をするよ、聞いて?」

槙野の作戦に耳を傾ける。暇人だから何でも聞いてあげれる。

「うん」

「ショッピングモールの誰もいないとこで、帝結愛ちゃんを落とすよ」

え?

ショッピングモールとか、変わり果ててんじゃねえの?何て思うが。

「いや、あんた何言ってる?」

「その名の通りだよ。平日の夜の過疎ったショッピングモールで告白するんだよー」

授業中、槙野は小声で永久に興奮しています、私は退屈ながらもちょっとは聞いている。

「屋上のほうがマシ!」

どう考えてもそっちのほうが手軽かと。

「ま、ついてきてくれ、まずはついてきてくれないと始まらないんだ」

そうか、私は槙野の縁結びの神か。だから、逆らっていては始まらないよね。

でも槙野……。

帝結愛ちゃんのパンチラをイラストで書くのは変態度アップに繋がってないか?

帝結愛ちゃんのパンチラを書くために画力あげたと言うなら。

こっちだって暇じゃねえ、殴る。

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