「お待たせしました。ショートケーキでございます」 

頼んだショートケーキがこつん、と置かれた


帝結愛のものだろう、横目で判断がつく。

「美味しいなっ」

表情は分からない、声で読みとるほかない。

帝結愛、槙野風流が対面で座っていて、私は帝結愛の後ろでいるのだ。

だから当然、見えない!

覗こうにも、怪しまれる。方法はない。

しかし、縁結びの神の一員として付き添わなくてはならないのだ。

「ケーキ食べたらどっか行こう」

「そうね!」

にっこり、お互い笑い合うのは分かる。しかし、槙野の顔、どんなだ……。


ケーキを食べ終わるまで、私は待っていた。


そうだ、先会計しとこう。後をつけれなくなってしまうから。

……店員を呼び、会計をして、外を出る。

そうして2人が出てくるのを待つ。

「帝さん、ショッピングモールに行かない?」

青少年のお出かけはだめ!と言っていた帝結愛は、門限が厳しいのだろうか。

見るからに、育ちの良いお嬢様だ……。

「いいね、いこぉ!みかど、すごく楽しみ」

痛々しい面もあるけど、彼女の長所も見られるのでは無かろうか。

「じゃ、こっち」

手を引っ張って、彼女を招く。
私だってそんな事されたいなんて、ちょっと思ってしまったよ。

「はい」

風は吹かないけど、動くたびにきれいに揺れる、帝結愛のツインテール……。


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