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それから2人は手を繋いで街を歩いていた。アンジーが慣れない靴を履いてきたため歩きづらそうにしていたため、日曜日なので人が多くはぐれやすかったためだ。

「ごめんねピーター」
「大丈夫だよ」

2人とも緊張して目を合わせることが出来なかった。
ピーターは今この状況をエドマンドやスーザン、ルーシー、そしてクラスメイトには絶対に見られたくないと思っていた。茶化されるに決まっている。特にエド、スー、ルーには。そうなるとアンジーにも迷惑をかけてしまうため、そうならないようにと周りばかりを気にして歩いていた。
アンジーもまた、きょろきょろと周りばかりを気にしていた。

「どうしたの?」
「私、目立ってないかなって…ほら、私こんな見た目でしょう?ピーターまで変な目で見られてしまわないかしら」

そう話すアンジーの横顔は少し悲しそうだった。

「アンジーはすごく目立つよ」
「そうよね、ごめんなさい…」
「可愛いから、すごく目立つ」
「えっ?」

アンジーを悲しませまいとピーターはアンジーの目をしっかりと見て言った。アンジーは恥ずかしくなって顔を逸らすが、ピーターはアンジーのことをしっかりと見たままだ。

「自信を持って」
「でも…」
「あぁでも困った。アンジーに視線が集まって、アンジーが取られてしまったらどうしよう」

今だけはアンジーは僕のものなのに。そう言うとアンジーの顔が一気に真っ赤になった。

「ちょっとピーター!変なこと言わないで!」
「取られてしまったら困るから、早くカフェへ行こう!」

ピーターはアンジーの手を引いて走り出した。アンジーが追いつけるように歩幅は狭く、でも少し急いで。

「急に走り出すからびっくりしたわ」
「ごめんごめん。体は大丈夫?今ので気持ち悪くなったりしてない?」
「大丈夫よ。これくらいならいい運動になるわ」

カフェに入ると、2人は窓際の席に向かい合うようにして座った。

「僕のおすすめはこのラズベリーのケーキ」
「美味しそう。でもこっちのチョコレートのケーキも美味しそうよ」
「こっちのチーズケーキも美味しそうだ」

言い出すとキリがない。2人は顔を見合わせて笑った。

「じゃあお互い違うのを頼みましょう。半分こするの」
「いいね、そうしよう。紅茶は…僕はアッサムにしようかな」
「私はミルクティーがいいわ、すっごく甘いの!」
「わかった。すみません─────」

注文してから程なくしてケーキと紅茶が2人のテーブルに運ばれてきた。アンジーの嬉しそうな顔にピーターもつい笑がこぼれる。