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罰を受けるとわかっていても、若い2人は好きという気持ちを止められなかった。何度も何度も唇を重ねる。お互いを確かめ合うように。

「君はいけない天使だ」
「ピーターのせいよ」

見つめ合っていると、背後から咳払いが聞こえた。エドマンドだ。

「ここで作戦会議したいんだけど。えっと…アンジーさん?頬どうしたの?」
「アンジーでいいわ。ちょっとぶつけただけよ、気にしないで」

どうやらぱっと見ただけでわかるくらいに腫れているようだ。

「本当にごめん」
「これ以上謝ったら私はピーターのことを嫌いになるわ」
「ごめ………わかったよ」
「よろしい。さぁ涙を拭いて」

泣いて落ち着いたのか、ピーターの顔はスッキリしていた。

「ありがとうアンジー」
「どういたしまして」

しばらくするとみんなが降りてきた。まずスーザンにお願いして濡れタオルを用意してもらった。アンジーはそれを頬に当て腫れたところを冷やした。口の端の切れたところが話したり笑ったりする度に裂け痛みが走る。痕にならないといいねと言ってピーターは切れたところをちょんちょんと触った。

「時間はないぞ、ミラースの軍がこっちに向かってる」

ピーターはすっかり元通りで、しかし、泣いていたため少し目が腫れていた。

「だがその分城の守りが手薄になるはずだ」
「で、どうなさいます陛下」

岩の上に立つ大きなネズミ、リーピチープが聞くと、

「攻撃を仕掛けよう」
「じっくりと作戦を練ろう」

ピーターの声とカスピアンの声が被った。ピーターとカスピアンは顔を見合わせる。

「勝つためには向こうより先に攻撃することだ」
「攻め落とされたことの無い城だぞ!?」
「じゃあ僕らが最初だな」

「不意打ちは有利だ」とトランプキン。「しっかり準備すればいくらでも守り抜けるわ」とスーザン。「私は地下にいた方が安心です」とアナグマの松露とり。意見が二つに分かれてしまった。

「ここは砦じゃない、墓だ」
「それにここにいても食料が尽きるまで待たれたら終わりだ」
「…君たちの部隊で城の守備兵を倒せるか?」

ピーターがセントールの谷あらしに聞くと「我らの命に変えても」と言った。それを聞いたルーシーは「それが心配なの」と。

「なんだって?」
「どちらかしかないみたいじゃない。ここで死ぬか、向こうで死ぬか」
「ちゃんと話を聞け」
「私の話を聞いてピーター。白い魔女を倒したのは誰だったか忘れた?」
「これ以上アスランを待っていられないよ」

ピーターがそう言って石舞台から離れると、作戦会議は終わった。夜中のうちに城へ攻め入ることが決まった。